刀の製造技術を競う「現代刀職展」で2019~21年に3年連続最高賞を受賞した東近江市の刀匠、北川正忠さん(44)が復元し、野洲市の兵主大社に奉納した太刀と小太刀を一般公開する企画展が、東近江市の「近江商人博物館」(東近江市五個荘竜田町583 )で開かれている。12月17日(日)まで。月曜休業。
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↑写真:滋賀報知新聞より
復元された2本はいずれも、室町時代に近江守護の「佐々木・六角氏」が大社に奉納したとされるが、第2次大戦後に刀身を連合国軍総司令部(GHQ)に接収され、行方不明になっていた。太刀は鎌倉時代中期の備中の刀鍛冶、重次の作とされ、小太刀は無名。
2本は2021年、大社が鎮座1300年記念事業の延長で復元を計画。
依頼された北川さんは箱に記載された寸法の情報や、残されたさやや柄などから形を推測し、復元した。太刀の刀身は長さ約70cm、小太刀は約60cm。
会場では太刀、小太刀の刀身とこしらえ、大社に残る関連資料のほか、北川さんが21年の現代刀職展で最高賞を受賞した太刀も展示した。
北川さんは「復元は難しくもやりがいがあり、奉納して長く伝わることはうれしく、名誉でもある。今回は、大社や個人が所有する刀剣を見られる貴重な機会になっている」と話した。
会場では太刀、小太刀の刀身とこしらえ、大社に残る関連資料のほか、北川さんが21年の現代刀職展で最高賞を受賞した太刀も展示した。
北川さんは「復元は難しくもやりがいがあり、奉納して長く伝わることはうれしく、名誉でもある。今回は、大社や個人が所有する刀剣を見られる貴重な機会になっている」と話した。
刀匠北川正忠
東近江市五個荘平阪町8-1
<中日新聞より>