長年スポーツに取り組み、顕著な功績を挙げた中高年の個人などをたたえる「第16回日本スポーツグランプリ」を東近江市沖野の小林優さん(83)が県内で初めて受賞した。27日、東近江市役所を訪れ、小椋正清市長に喜びを語った。
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↑写真:中日新聞より
小林さんは愛知高校(愛荘町)1年の時、校内のマラソン大会で1位になったことから、部活動で陸上競技を開始。
1960年に始まった八日市市民体育大会では、5000mで19連勝を果たした。
年を重ねても競技に熱中した。2018年の国際ゴールドマスターズでは、80〜84歳の400mで1分32秒60を記録し、金メダルを獲得。
昨年は新型コロナ禍で大会の中止が相次ぐ中、練習で3227kmを走破した。賞を主催する日本スポーツ協会から「次の大会に備えて走り続ける姿は広く人々に感動や勇気を与えた」と認められた。
日ごろは東近江市布引陸上競技場(芝原町)の外周や、布施公園(布施町)の芝生で練習しているという小林さん。同競技場の外周の距離は当初東近江市が約1kmを目安としていたが、実際に走って「長いと感じた」。自ら測定器で計り、1・058kmあることを突き止めたエピソードもある。
現在も1日8〜9km、月間で260〜270kmを走り、自分自身でマッサージをするなどのケアにも手を抜かない。「自分ではまだ若いと思っている。毎日同じような生活をしながら、自分を見つめ直すことが大切。これからも無理せずに仲間と走りたい」と力強く語った。
高齢者の運動については「毎日やらないと筋力や心肺機能が衰えてしまう。一日10分でいいから少しでも体を動かして欲しい」と呼び掛けた。<中日新聞より>