今年12月公演予定で、東近江市に多くの伝承がある聖徳太子の少年時代を描く東近江創作ミュージカル「日出ずる国 厩戸皇子(ひいずるくに うまやどのみこ)2023(仮題)」(東近江市地域振興事業団主催、東近江市などの後援)のオーディションがこのほど、八日市文芸会館大ホールであり、滋賀県内の小学生から70代までの29人が挑んだ。
↑写真:滋賀報知新聞より
昨年公演した創作ミュージカルの構成・演出を一部見直したミュージカルで、字幕や手話通訳者付きの演出などバリアフリー化にも対応する。
オーディションでは、参加者が、曲に合わせて基本的な振り付けを披露したあと、劇中で使う歌で歌唱力、さらにナレーションの音読、自己PRで舞台への熱意をアピールした。
自己PRでは、演劇やダンス、スポーツの経験のほか、芝居や時代劇のちゃんばらの演技である殺陣(たて)といった特技もあった。
審査を行った、演出・脚本担当の中村暁さん(宝塚歌劇団演出家)は、「今から、幅広い年代の出演者、スタッフと劇をつくり上げるのが楽しみです」と期待していた。
このミュージカルは12月2、3日、八日市文芸会館で公演される。
物語は、歴史好きの少女ユリと、少年時代の聖徳太子「厩戸皇子」の2人が、石馬寺を訪れた際、アクシデントがきっかけで時空を超えて人格が入れ替わり、過去と現代の歴史の中で悩みながらお互いの生き方を学ぶ、歌あり、踊りありの本格的ファンタジー。
出演者は6~12月の土・日や、夏休み中の合宿などで稽古を積むことにしている。
<滋賀報知新聞より