昨年１０月のドラフト会議で指名を受けた東近江市出身の野球選手、福永裕基さん（中日７位）と茶野篤政さん（オリックス育成４位）の２人がこの年末年始、故郷に帰ってきた。
地元の野球少年団を訪問して交流を深めるなど、応援する関係者や市民から祝福と激励を受け、プロ第一線での活躍を誓った。
↑写真：滋賀報知新聞より（出身の野球少年団の児童たちと触れ合った福永選手）
福永裕基さん（２６歳・内野手）は、布引小学校の２年生から野球を始め、地元のスポ少、布引ハンターズの５期生として基礎を育んできた。中学校は軟式のクラブチーム竜王ジャガーズに入団（７期生）し、その後は野球の名門、天理高校、専修大学の主力として活躍。日本新薬入社後は、全国大会で通算３割を超える打率を記録するなど注目を集め、プロ入団への足がかりとした。
昨年末、布引ハンターズ主催の激励会が八日市西小学校体育館であり、プロを目指す児童や、当時から福永選手を見守ってきた関係者らが大きな拍手で歓迎した。当時の指導者からは、将来を有望視する選手であったことが伝えられ、感謝の言葉を並べた福永選手からは、ハンターズで地区大会優勝を果たして初めて県大会に出場した思い出話や、ドラフト指名を受けるまでの苦労などが語られた。
児童たちからの「プロでの目標は」との質問に福永選手は、「１年目は新人王。最終的には球界を代表する選手になりたい」と思いを伝え、「昔はプロ野球になれるような選手ではなかった。諦めなければ夢は叶う。それまでは努力を頑張って欲しい。プロでの活躍がみんなの希望になれば」と言葉を送った。
↑写真：滋賀報知新聞より（小椋東近江市長のもとを訪れた茶野選手）
また、年明けには茶野篤政選手（２３歳・外野手）が東近江市役所を訪問し、激励を受けた小椋正清東近江市長にプロでの活躍を約束した。
茶野選手は、旧八日市南小学校（現箕作小）の旧八日市ビクトリーで野球を始め、中学は福永選手と同じく竜王ジャガーズに入団（１０期生）。その後は中京高校（岐阜）、名古屋商科大学に進学し、四国の独立リーグ、徳島インディゴソックスに入団後は、首位打者や外野手のベストナインに１年目で選ばれるなどプロ注目の活躍を見せた。
茶野選手は指名があった昨年のドラフト会議を振り返り、「とにかく嬉しかった。可能性があるとは聞いていたがまさかだった」と当時の心境を語った。「打撃もだが、一番の自慢は足の速さ。オリックス出身の偉大なイチロー選手を超えられるような選手になりたい」と目標を述べ、２月のキャンプインを前に「まだまだ支配下なので、直ぐにでも１軍を目指し、足を生かした積極的なガッツあるプレーでアピールしたい」と力強く語った。
小椋市長は「これからがスタート。全力疾走で郷土を代表してがんばって欲しい」とエールを送り、地元の太郎坊宮のお守り「勝守」を手渡して勝運を願った。
＜滋賀報知新聞より＞
