今年15周年を迎える「びわこジャズ東近江」。
コロナ禍による2度の中止を乗り越え、昨年3年半ぶりにジャズの音色が市街地に広がった。中止時の思いやこれからのびわこジャズ東近江について、森鉄兵実行委員長に話を聞いた。
↑写真:滋賀報知新聞より
―開催中止となった期間を振り返って
森実行委員長 中止を発表したときに「ジャズフェスに出られなくてさみしい」と中高生から聞いたことがとても印象的だった。今の中学生は、ジャズフェスのことを生まれたときからあるお祭りと認識してくれている。それだけ地域に浸透したということで、とても励みになった。学生生活は3年限り。楽しみにしていてくれる中高生のために3年連続中止だけは避けなければという気持ちにさせてもらえた。
―びわこジャズ東近江2022(昨年9月24日、25日)を実施しての思い
森実行委員長 コロナ対策の下、なんとしても開催して地域を活性化していかなければという思いで準備を進めた。初めての秋開催かつ、中止期間のブランクがありボランティアの確保にも苦心したが、2日間でのべ3万5千人の来場があった。多くの来場者、ミュージシャンが久しぶりに東近江のまちで再会できたことがとても感慨深かった。多くの地域企業からも以前と変わらず開催をサポートしていただけたことに感謝したい。
―びわこジャズ東近江の魅力は
森実行委員長 僕はまち全体が音楽のテーマパークになるようなイメージをしている。まちを歩いているだけで様々なジャンルの音楽に出会えることや、音楽以外のコンテンツも楽しめることが魅力の一つ。そして、音楽で地域を元気にしようという有志の仲間が集まるのも大きい。実行委員では「大人の文化祭」と呼んでいる。
↑写真:滋賀報知新聞より(びわこジャズ東近江2022の様子)
――これからのびわこジャズ東近江について
森実行委員長 コロナ禍でオンライン配信も増えたが、やはり音楽は生が一番だと感じている。ライブで感じる音楽の素晴らしさ、多くの人とその空間を共有できる喜びというのを大切にしたい。それから、ジャズというのは自由でフロンティアスピリットにあふれた音楽。このイベントもそんなジャズの精神を大切に進化していけたらと思う。
――びわこジャズ東近江2023の意気込みを
森実行委員長 15周年なので、これまで以上に楽しんでもらえるイベントになるよう準備を進めている。ぜひ来場して、全身で音楽のまち東近江の魅力を感じてほしい。
びわこジャズ東近江2023ウェブサイト
<滋賀報知新聞より>