近江牛の食肉加工をする「オカキブラザーズフーズ」(滋賀県竜王町)が、アクセサリー製造の「銀工房」(大津市)と協力し、近江牛の腕時計をつくった。
↑写真:朝日新聞より
オカキブラザーズフーズは、グループ会社の岡喜(おかき)牧場が育てた近江牛を食肉に加工する。
オカキブラザーズフーズによると、食肉加工をした後の牛の皮は、40年前は1頭7千円ほどで売れていた。しかし人工皮革の輸入が拡大し、現在は5~10円にしかならないという。
岡山和弘社長は「このままでは、お金を払って捨てる時代が来るかもしれない」と懸念する。
そのため、4年前から、近江牛の皮革を使った商品づくりに取り組む。財布やカバン、キーホルダーなどに続き、このほど腕時計を開発した。近江牛の皮は、兵庫県姫路市の会社で「タンニンなめし」という工程を経て、商品に加工できる革になる。その革をバンドや文字盤に使って銀工房が腕時計にした。
11月に完成した腕時計。デザインはユニークなものになった。
文字盤の時刻の「5」は、牛肉の格付けで最高級を意味する「A5」にした。盤には牛の絵が型押しされていて、後ろ足の部分はよく見ると琵琶湖の形になっている。
岡山社長は「自分たちで育てた牛を余すことなく販売したい。これからも近江牛の価値を少しでも高め、発信したい」と話した。
岡山社長は「自分たちで育てた牛を余すことなく販売したい。これからも近江牛の価値を少しでも高め、発信したい」と話した。
腕時計は今後、竜王町のふるさと納税の返礼品に採用されるほか、銀工房のネットショップや近江八幡市の革製品製造販売「COGOCORO」で販売される予定。予定価格は2万5千円(税込み)
銀工房
大津市荒川9
COGOCORO
近江八幡市仲屋町中21 まちや倶楽部内
問い合わせ: オカキブラザーズフーズ
0748-43-1196
<朝日新聞より>