世界各国が宇宙開発に力を入れるなか、日本の宇宙開発に貢献しようと、「立命館大学」は学内25人の教授などを集めた「宇宙地球探査研究センター」を、草津市の「びわこ・くさつキャンパス」に発足させた。
↑写真:NHK大津より
立命館大学の新たな研究拠点「宇宙地球探査研究センター」は7月、草津市の「びわこ・くさつキャンパス」に設置された。
センターのメンバーは、地質や土木工学、ロボット工学など学内の幅広い分野の研究者25人で、月面を探査したり、資源を探ったりするためインフラ整備などの研究を進めるほか、宇宙空間で使える観測装置などの技術開発も行う。
月については、世界各国が宇宙開発の拠点と位置づけ、宇宙飛行士の月への着陸を目指すアメリカの国際プロジェクト「アルテミス計画」なども進められている。
センター長を務める佐伯和人教授は、「アルテミス計画」でも利用されることになっている、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の無人探査機の地質観測用カメラの開発でも、リーダーを務めている。センターでは、JAXAや民間企業とも協力し、日本の宇宙開発や宇宙関連産業の発展に貢献していきたいとしている。
佐伯センター長は、「宇宙開発分野について、おもしろい時代が到来しようとしているので、人類の生存圏の維持や拡大に貢献できるよう、自ら道を切り開いていきたい」と話していた。
<NHK大津より>