戦国~江戸時代に現在の滋賀県日野町で生産されたとされる「日野鉄砲」が滋賀県長浜市国友町の「国友鉄砲の里資料館」で、6月30日(日)まで展示されている。
全国に散逸した日野鉄砲を地元に取り戻そうと、約20年前から収集を続ける日野町の工務店経営奥田秀さん(68)が14点を初展示した。
日野での鉄砲生産は、戦国武将だった蒲生氏郷の城下で始まり、堺、国友に次ぐ生産拠点として知られた。同館によると日野鉄砲は関ケ原の合戦(1600年)や大坂の陣(1614~15年)で徳川方に献上されたという。
江戸時代の作とされる火縄銃(全長約1.3m、口径約1.5cm)や、真ちゅう製大筒(全長113cm、口径4cm)と玉(375g)が並ぶ。国友の鉄砲鍛冶が手掛けた真ちゅう製大筒(重さ約30kg、口径4cm)もある。
6月30日(日)まで(無休)。入館有料。国友鉄砲の里資料館 0749-62-1250
「日野鉄砲の歴史」については日野町のHPに紹介されている。