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【滋賀・近江の先人第110回】行商から身を起こす高宮の豪商・不破弥三郎(彦根市)

 不破弥三郎 (ふわ-やさぶろう)、1773年(安永2年)-1851年(嘉永4年)。江戸時代後期の近江商人。近江国犬上郡高宮出身(現彦根市)1773年(安永2年)生まれ。

 生地、近江八幡(滋賀県)の松前屋岡田弥三左衛門家の京都支店に奉公した。天明8年(1788年)大火事の際、19万戸ほど焼けた時、京都にいた弥三郎は、店の主人から預かった金銀を機転で井戸に投げ入れてこれを守り、主人の信用を得た。

 寛政2年(1790年)に一人立ちをするため、店を止めて高宮に帰り、信州を中心に東海道・東山道・北陸道にかけて行商に励んだ。近江八幡で灯心を仕入れ、名古屋で商い巨万の富を築いた。

後、永楽屋弥三郎と名乗った。近江彦根藩への御用金を調達して、天保8年(1837年)名字帯刀を許された。嘉永4年(1773年)1月5日死去。79歳。

また、不破家は犬上川に今もある無賃橋の架設や明治の育英事業・鉄道事業(現在の近江鉄道)などを積極的に行い、地域の発展に大きく貢献した。

 当時の近江国犬上郡高宮には、馬場利左衛門家・不破弥三郎家・前川太郎兵衛家・堤惣平など多くの商家が軒を連ねていたと言う。

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