東近江市鋳物師町の「竹田神社」(安井秀明宮司)能舞台修繕工事がこのほど完了し、あす4月10日(土)と11日(日)10:00~16:00(祭事を執り行う時間帯をのぞく)、一般向けにお披露目される。
↑写真:滋賀報知新聞より
竹田神社は、平安時代の書物「延喜式」に記載のある菅田神社が1,000年以上前の1017年(寛仁元年)に同地に移され、竹田神社と名を改めたことが始まりとされる古社。
竹田神社能舞台は、1893年(明治26年)に現東近江市鋳物師町出身の近江商人・竹村猪八郎によって寄進され、主に雅楽や狂言に使用されてきた。
簡素ながら能舞台の基本形式に基づいた設計で、能狂言の振興を願った篤志家とそれを支えた人々の思いを知ることができる地域の歴史的建造物として、2005年に蒲生町(現東近江市)指定文化財に指定されている。
老朽化のため雨漏りするなど使用困難な状態が続いていたが、地元住民の保存への熱意や狂言会の復活を願う声により、2019年10月から東近江市文化財保存活用事業補助金を活用して解体修理が行われていた。
竹田神社
東近江市鋳物師町1020
<滋賀報知新聞より>