日本刺繍 nuinui のブログ

日本刺繍をつづります

江戸型筥迫 『凛』

2018-01-21 20:08:24 | 筥迫&筥
あわただしく毎日を過ごしている内に、今日はもう何日なの??かな
分らなくなっています!
大雪がやっと消えたのに、又明日から寒波到来
とか~




久しぶりに「江戸型筥迫」です

遠くから荒波をこえて
渡ってくる
凛とした姿を繍いたかったのに、眠そうな目になってしまいました





飛べども、飛べども海ばかり~











やっと
陸地が見えてきたぞ~










命がけで飛んで来るその姿を
『凛』と名付ました














筥迫の中を開くと、こんな細工が・・

何回も何回も開いたり閉じたりして
楽しんでいます

筥迫のお仕立ては『筥迫工房』に
お願いしています







年末から年始にかけて夫婦でボケた話
昨年、旦那のお姉さんと妹が続けて亡くなり、我家は喪中でした
年末に喪中葉書を出すのを忘れて、年賀状を出す頃になり
もしかして、喪中??

そんなわけで、喪中葉書も年賀状も失礼して死んだ振りを決め込んでいました
皆様、大変失礼をいたしました











東京へ

2017-12-04 22:43:01 | 筥迫&筥

今年最後の筥迫講習会で東京へ~





仕事柄、刺繍を入れる無地布の手持ちは有るのですが、講習会で使う柄物の布地が無くて、いつも迷ってしまいます

持参したのが、この地味な残りぎれ・
















出来上がり!!
飾り房が無いのでさみしい~けど~

胴締めとの柄合わせ!
どこから胴締めか、画像では分らない
位、柄が合っているヮ~
この柄合わせが難しいのです

2時、3時になり
時間がどんどん過ぎて行く・・・
集中力がどんどん散漫になって行く・
皆、どんどん無口になって行く・・・





被せの右下に柄がなく、さみしいので
焼き付けと言う技法で、カットした模様を、貼り合わせています

「筥迫講習会」の次の日、「飾り房と巾着」の講習会も続けて有り、2日間で完成なのですが、私は日帰りでした
続きは、来年頑張ろう





3年以上前でしょうか?
作品展(昨年)の2年位前だったような~~
講習会に初めて参加
「飾り筥」と題して作品展を決めていたので、筥迫の知識を得るための参加でした

その時は、3日間の講習でした

その時の作品が、左画像!!
出来上がった作品は、昨年の作品展の一作品として展示しました



作品展で飾られた作品はすべて「筥迫工房」のお仕立によるものですが、私の初めての作品をその中に飾っても、違和感がない(技術は下手ですが)

なぜ、なぜ!!


それは、筥迫先生の徹底したカリキュラムの組み立てにあると思います

私の頭脳では、進行について行くのは結構しんどいのですが、歳のせいにして勘弁してもらって(都合のいい時だけ歳に、甘えるのですよね

年齢の事を嘆いたら何も先に進まないので、ボケたふりして(本当にボケていた?)
若い人への迷惑も顧みず、もう少し東京へ通ってみよう













江戸型筥迫 『忍吹枝』(しのぶえ)

2017-11-18 21:46:29 | 筥迫&筥
11月も半分過ぎました~
冬もそこまで来ていますね~~



シーンと音のするような静かな晩秋の夜、どこからともなく聞こえてくる笛の音
  ~どこから~

こんな事を思いながら、この作品の下絵を描いていました






Kさんの作品展出品作品の江戸型筥迫
「忍吹枝」です


Kさんにピッタリと思い繍って頂きました







Kさんは以前、篠笛をお稽古していました


その先生が作曲された忍んで吹く枝
(笛)と言うことで「忍吹枝」と題された曲の名前を、作品名としてお借りしました(先生の了解を得ています)







どこからともなく笛の音が聞こえてくる素敵な作品に仕上がりました


今の季節にピッタリ











”晩秋の兼六園輝く”
11月17日
北國新聞からお借りした写真です

ライトアップされた兼六園
雪吊りが湖面に映り、紅葉との対比が美しい
 (12月9日迄)





兼六園だけではなく、街中のお宅でも庭の松の木に、雪吊りがされています

松の緑と縄の黄色と、木々の紅葉のコントラストが美しく映えています


この紅葉の街並みも、もうすぐ冬の季節に・・・・

来る春の為に冬眠

白、一色に変わっていきます









江戸筥迫 『瑞鳥』

2017-11-05 17:33:35 | 筥迫&筥

3連休~昨日は雨になりましたが・・・
比較的、穏やかな3日間です




謎に満ちた「鳳凰」は、孔雀に似た想像上の「瑞鳥」です

筥迫展出品のAさんの作品です

仏教と共に、中国から日本に伝来し、物語などに登場するシンボル・装飾文様に用いられています




被せ下は、桐の花

鳳凰は霊泉、甘い泉の水だけを飲み、100年に一度、実を結ぶという竹の実を食べ、梧桐の木にしか止まらないという・・・








鳳凰は「国を治める立派な王がこの世に現れた時、人前に出てくると言われ、吉報を示す平和や、幸せのシンボルとされている・・・






作品展に当たり、Aさんの希望のデザインが「鳳凰」でした
鳳凰のデザインは沢山あるけど・・・

長い羽根がどこまでも繋がっている!
そんな思いでこの作品の下絵を描きました




横長の筥迫、しかも小さい!ので
後の「背」の部分に羽根をつなげて、下絵完成!刺繍も完成

うまくいったぞ~と思っていたのに~
お仕立てが出来上がってきた

ああ~そうか~
被せ(前)と背(後)の間に懐紙が入るのを忘れていた

立体で”もの”を考えられない悲しさ
反省しきりです



「桐紋」「五三の桐」 

桐と梧桐(青桐)は、全く異なった種です
アオギリを梧桐、キリを白桐・・・ですがこれを総じて「桐」と呼んでいる
桐は、古くから良質の木材として重宝され、伝統的に神聖な木とみなされ、家紋や紋章の意匠に取り入れられた

日本には、白桐を元に意匠化された家紋が幾つかあります
それを総して、桐紋、桐花文と言う

桐は鳳凰の止まる木として、神聖視され、嵯峨天皇の頃から天皇の衣裳の刺繍や染め抜きに用いられるなど、「菊の御紋」に次ぐ高貴な紋章とされた

又、中世以降は、武家が望んだ家紋で足利尊氏・豊臣秀吉なども天皇から賜っている
この為「政権担当者の紋章」という認識が定着する

近代では「日本政府の紋章」として大礼服や勲章の意匠に取り入れられたり、菊花紋に準じる国章として、ビザ、パスポートなどの書類や金貨の装飾に使われたり、一万円札の裏にも描かれている

「内閣総理大臣の紋章」として、官邸の備品や総理の演台に取り付けられるプレートに使われている
又、皇宮警察本部や法務省では「五三の桐」が紋章として使用されている

        
 ウイキペディアからの抜粋です









懐剣付き筥迫 『松竹梅』

2017-10-27 22:14:46 | 筥迫&筥
今日は、小春日和の気持ちのいい一日でした

今週はあわただしく過ぎ、気が付けばもう週末!
~あ~あ~大きなため息をついています



作品展の出品作品です
Kさんの作品です


定番の柄、「松竹梅文様」を少々ポップな感じで繍ってみました










このベージュのタイシルクの布地は、Aさんが旅行に行かれた時に求められ、洋服に仕立てられた思い出の布地だそうです









洋服の布地は和物(着物用の布地)に比べて、織の打ち込みが弱いので、筥迫のお仕立てに、大変苦労されたと聞いています









只、洋もののシルクは発色が綺麗なので、配色がとても楽しかったです

伝統的な文様なのに、色で遊んでみました

重たくならずに、可愛さも




この筥迫
とても好きな筥迫の一つです













気が付けば、昨年の作品展から丁度一年が過ぎていました
何か、遠い昔の出来事のようにも思えてくるのです

こんな事を言ったら笑われるかも知れませんが、私の場合は五年位の単位で一つの事が終わるので、一瞬自分の年齢が分からなくなるのです

でも~指折り数えれば、現実が~
トホホのホ