懐剣付き筥迫 『松竹梅』

今日は、小春日和の気持ちのいい一日でした

今週はあわただしく過ぎ、気が付けばもう週末！

～あ～あ～大きなため息をついています

作品展の出品作品です

Ｋさんの作品です

定番の柄、「松竹梅文様」を少々ポップな感じで繍ってみました

このベージュのタイシルクの布地は、Ａさんが旅行に行かれた時に求められ、洋服に仕立てられた思い出の布地だそうです

洋服の布地は和物（着物用の布地）に比べて、織の打ち込みが弱いので、筥迫のお仕立てに、大変苦労されたと聞いています

只、洋もののシルクは発色が綺麗なので、配色がとても楽しかったです

伝統的な文様なのに、色で遊んでみました

重たくならずに、可愛さも

この筥迫

とても好きな筥迫の一つです

気が付けば、昨年の作品展から丁度一年が過ぎていました

何か、遠い昔の出来事のようにも思えてくるのです

こんな事を言ったら笑われるかも知れませんが、私の場合は五年位の単位で一つの事が終わるので、一瞬自分の年齢が分からなくなるのです

でも～指折り数えれば、現実が～

トホホのホ

懐剣付き筥迫 『華』

雪の知らせが報じられています

早く、冬支度をしなければ・・・

我家の障子、ボロボロで先日障子紙だけは買ってきたのだけど

まだ、手つかずのまま
　

作品展のＡさんの作品です

規則正しく左右対称に美しく刺繍されています

気持ちがいい
です～

一見、鉄線の花ように見えますが、

創造の花・唐花（からはな）を描いた「華文様」です

唐（中国）の花・・の意味で（唐花）

実在の花というより理想の花を想像で描いたものと伝えられています

法隆寺・正倉院の「裂」に華麗な様を見せる「唐草文」「花唐草文」は、

シルクロードを経て中国に渡り更に日本に伝来してきました

被せ下の唐花文様

懐剣袋の唐花です

唐草文様は

着物や帯などの和装の品々は勿論ですが、絨毯や壁紙など

インテリアの模様などにも、沢山見られます

今や、すっかり日本の文様になっています

その中の一番は「唐草模様の風呂敷」ですよね

　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　

懐剣付き筥迫 『貝合わせ』

今日はＰＣ教室にお出掛け！

帰りは寒くてブルブル震えて帰りました

懐剣付き筥迫
の展示風景です

江戸型筥迫に比べると小さいのですが

懐剣袋が付くことで、とても優雅で見映えがします

よく見かける古典柄の「貝合わせ」文様ですが、飽きのこないとても好きな文様の一つです

胴締めを外してみましょう

地紋のように見える、菱形の線はすべて「相良ぬい」という技法で繍っています

筥迫「背」の部分

細かい柄ですが、柄合わせも上手に出来ていますよね～～

この作品は教室のＮさんの作品です

この筥迫の下絵を仕上げたとき、文様（下絵）は好きなんだけど～繍う人は大変だろうな～と思いながら・・・

この作品を仕上げるのは貴方しか居ないから～と押し付けて繍いに入ってもらいました

案の定
大変でした

それは、柄を合わせる事

「胴締め」の柄合わせ・・何回合わせたかしら・・覚えていないくらい・・

手間暇を惜しまなかった結果、こんなの出来ました

定家文庫 『菊唐草』

１０月に入り寒いくらいの日が続いています

ウールの洋服に衣替えしてホッコリしています

前回の投稿と同じ

定家文庫です

お教室のＹさんの作品で、昨年の

「作品展」の出品作品
です

側面から見た菊唐草文様の「筥」です

Ｙさんも体調が優れなくてお休みがちでしたので、家で刺繍を繍い進められるように、連続模様で、同じ繍技の絵柄を選んでいただきました。

後ろから見た「筥」です

こんなに立派に（素敵に）出来上がりました

赤い房が筥の表情を引き立てています

「筥迫工房」のお仕立てのセンスが

輝いています

蓋を開けたところ

Ｙさんは細かい柄を刺繍するのが得意で、とても上手です

Ｙさんの家にお邪魔すると沢山の刺繍作品が飾られています

作品展では４個の定家文庫を出品しました

中の造りは同じなのに、それぞれの筥の表情が違うのですよ～

（これは本当に不思議）

筥の中にいっぱいの夢（想い）を詰め込んで・・・・

気持ちは次の夢に飛んでいます