日本刺繍 nuinui のブログ

日本刺繍をつづります

教室作品

2017-11-25 21:09:58 | 日本刺繍教室

久しぶりの教室ニュース
作品途中なのですが・・・・




百合の花の横置柄の、着物の下絵です

画像が薄くて見ずらい

刺繍の下絵はなるべく細い線で下絵を描くようにしています
(正確な繍いが出来るような気がするのですが~私だけ?~)














百合子ちゃんというお嬢さんの為に
母は頑張っていらっしゃいます





















少し”カタチ”が見えてきました


写真が下手
実物はモット、モット綺麗ですよ~






雑記



筥迫仕立ての講習会に参加しようと
ただ今、筥迫の仕立ての手順を少しでも頭に入れようと頑張っているけど~

何個作ってもダメだ~

だから、講習会に行くのだ・・・と
居直っている私です



今日も寒い雨の一日でした















江戸型筥迫 『忍吹枝』(しのぶえ)

2017-11-18 21:46:29 | 筥迫&筥
11月も半分過ぎました~
冬もそこまで来ていますね~~



シーンと音のするような静かな晩秋の夜、どこからともなく聞こえてくる笛の音
  ~どこから~

こんな事を思いながら、この作品の下絵を描いていました






Kさんの作品展出品作品の江戸型筥迫
「忍吹枝」です


Kさんにピッタリと思い繍って頂きました







Kさんは以前、篠笛をお稽古していました


その先生が作曲された忍んで吹く枝
(笛)と言うことで「忍吹枝」と題された曲の名前を、作品名としてお借りしました(先生の了解を得ています)







どこからともなく笛の音が聞こえてくる素敵な作品に仕上がりました


今の季節にピッタリ











”晩秋の兼六園輝く”
11月17日
北國新聞からお借りした写真です

ライトアップされた兼六園
雪吊りが湖面に映り、紅葉との対比が美しい
 (12月9日迄)





兼六園だけではなく、街中のお宅でも庭の松の木に、雪吊りがされています

松の緑と縄の黄色と、木々の紅葉のコントラストが美しく映えています


この紅葉の街並みも、もうすぐ冬の季節に・・・・

来る春の為に冬眠

白、一色に変わっていきます









東京へ

2017-11-13 16:55:15 | 美術館&催事
お針子会『日本刺繍教室作品展』にお邪魔する為東京へ~



紅会出身の、矢部博子先生のお教室の作品展は、技術の確かさを感じと言うか・・”ホッ”とするのです・・
(私個人の感

昨年の私達の作品展に、お運び下さった方々とも再会でき、楽しいひと時を過ごしました・・

勿論、「筥迫先生」の作品も美しいです      14日(火)まで



池袋駅西口・ルミネ出て向かい側
  オレンジギャラリー
   12:00~18:30
   (14日 17:00迄)








「日本刺繍作品展」の開場が12時だったので、10時過ぎに東京駅に着いた私たちは(3人の珍道中)

『三井記念美術館』へ・・・

『驚異の超絶技巧!』を観に行きました





驚異の超絶技巧
その命名どうり、”超絶”でした






















私の美術館めぐりは、とても偏っています

江戸・明治・大正・・・時代の
時間と技を、惜しみなく注いで制作された工芸作品が、大好きです


お抱え職人として、作品造りに没頭できた江戸時代

明治になり、お抱えを解かれた職人が技術を競って作品を作り上げた時代・
・・・・だったのでしょうか・・・

日本刺繍の作品も、戦前までは手の込んだ作品が沢山残っているのですが・


この年齢になると時間があるような、無いような・・微妙な年齢ですが・・
精進して、何かを残したいと思う今日この頃です



東京駅に降り立った私達は、東京駅八重洲北口「鉄鋼ビル」の前から
「メトロリンク日本橋」 無料バス に乗って三井記念美術館へ~
行きも帰りも無料バス・・すごーく得した気持ち・・庶民だな~~


鉄鋼ビルの敷地内に、「メトロリンク日本橋」のバス標識があるので
 間違えそうになりました!!











江戸筥迫 『瑞鳥』

2017-11-05 17:33:35 | 筥迫&筥

3連休~昨日は雨になりましたが・・・
比較的、穏やかな3日間です




謎に満ちた「鳳凰」は、孔雀に似た想像上の「瑞鳥」です

筥迫展出品のAさんの作品です

仏教と共に、中国から日本に伝来し、物語などに登場するシンボル・装飾文様に用いられています




被せ下は、桐の花

鳳凰は霊泉、甘い泉の水だけを飲み、100年に一度、実を結ぶという竹の実を食べ、梧桐の木にしか止まらないという・・・








鳳凰は「国を治める立派な王がこの世に現れた時、人前に出てくると言われ、吉報を示す平和や、幸せのシンボルとされている・・・






作品展に当たり、Aさんの希望のデザインが「鳳凰」でした
鳳凰のデザインは沢山あるけど・・・

長い羽根がどこまでも繋がっている!
そんな思いでこの作品の下絵を描きました




横長の筥迫、しかも小さい!ので
後の「背」の部分に羽根をつなげて、下絵完成!刺繍も完成

うまくいったぞ~と思っていたのに~
お仕立てが出来上がってきた

ああ~そうか~
被せ(前)と背(後)の間に懐紙が入るのを忘れていた

立体で”もの”を考えられない悲しさ
反省しきりです



「桐紋」「五三の桐」 

桐と梧桐(青桐)は、全く異なった種です
アオギリを梧桐、キリを白桐・・・ですがこれを総じて「桐」と呼んでいる
桐は、古くから良質の木材として重宝され、伝統的に神聖な木とみなされ、家紋や紋章の意匠に取り入れられた

日本には、白桐を元に意匠化された家紋が幾つかあります
それを総して、桐紋、桐花文と言う

桐は鳳凰の止まる木として、神聖視され、嵯峨天皇の頃から天皇の衣裳の刺繍や染め抜きに用いられるなど、「菊の御紋」に次ぐ高貴な紋章とされた

又、中世以降は、武家が望んだ家紋で足利尊氏・豊臣秀吉なども天皇から賜っている
この為「政権担当者の紋章」という認識が定着する

近代では「日本政府の紋章」として大礼服や勲章の意匠に取り入れられたり、菊花紋に準じる国章として、ビザ、パスポートなどの書類や金貨の装飾に使われたり、一万円札の裏にも描かれている

「内閣総理大臣の紋章」として、官邸の備品や総理の演台に取り付けられるプレートに使われている
又、皇宮警察本部や法務省では「五三の桐」が紋章として使用されている

        
 ウイキペディアからの抜粋です