日本刺繍 nuinui のブログ

日本刺繍をつづります

思い出の懐剣付き筥迫

2018-11-22 21:48:56 | 筥迫&筥
今日は雨  暖かい11月です



左の画像・・・40年~いやもっと前(笑)に買った反物です

箪笥の中に忘れ去られて、所どころにシミもできています

『飾り筥』の作品展の時、作品のお仕立ては「筥迫工房」へお願いしましたが、何回も打ち合わせをしながらの下絵のデザイン、刺繍の作業でした

そんな折、「筥迫工房」の講習会へ参加!!



刺繍筥迫を作りたいのだから、刺繍の布を持参しないと~

古い反物に刺繍を入れる事にしました








「筥迫工房」で計算された型紙に従って、型取りを決め刺繍の「あしらいぬい」を施して、とりあえず布を用意しました

筥迫ー被せの部分です










緒締の部分です




















懐剣の部分です


未だ北陸新幹線開通前で4年前の講習会です

講習会は2日間で作品を完成!のコースでしたから前泊で2泊3日の参加!


午前10時~午後6時頃まで、2日間缶詰状態で出来上がった「筥迫と懐剣袋」が
これ・・・


出来上がった時は感動

もの~
初めての貼り込み作品ですよ~~



今、振り返って懐かしい
とても懐かしい





この作品を仕上げたお蔭で
のちの筥迫のデザインと刺繍が、よく理解できたのです


今!『貼り込みで作る「袋物細工」』の講習会参加で仕上がった作品を
眺めながら思うことは、もっと上手に貼り込みが出来るようになったら
この作品一杯に刺繍を施して、自分の手で仕立てをして自己満足に浸りたい!
これが私の終活かな















式部型小物入れ

2018-09-09 21:00:16 | 筥迫&筥

台風!地震!次から次へと、自然の驚異が治まりません
今日も雨が降り続いています

9月7、8、9日と北國新聞文化センターの
『カルチャー祭り』無事終了
展示風景、アップしようと思っていたのに~~
写真撮るの忘れた~~(いつもの事だワー)





その中の一点
『式部型小物入れ』です

8月の中頃、滑り込みセーフ?で繍い上げて、無理やり「筥迫工房」へお仕立てお願いしました






小筥です
可愛いです


房の色がすべてをまとめてくれました









葉の色、微妙に色を変えているのですが、チョッと弱い!!

濃い紫の糸に金糸を入れて、金からみの辛撚り糸で、葉脈を引っ張りとじで入れました






蝶々を配して、チョッと息抜き














「カルチャー祭り」での
日本刺繍教室の体験講座

若手が頑張ってくれたので大先生(私の事です~笑~)楽ちん楽ちん

ここで使用したのが、「筥迫工房」の刺繍台です
ピーンと布を張れて優れもの
















刺繍筥迫 『桜散らし』 仕立ての出来上がり~

2018-05-14 19:50:06 | 筥迫&筥

暖かい日が続いています
今週、新しい教室の体験教室があるので
気分はブルーです




やっと出来上がりました

刺繍を施した布で、筥迫を仕立てるのが初めてなので、失敗しても泣かないようにと~(笑)~
簡単な刺繍です
只、帯地に挑戦です


厚地は難しいと教えられていたのですが ”練習” ”練習” と自分に言い聞かせて実行・・・・・









被せ下
















・・なんと申しましょうか・・・
要所、要所がキッチリ仕上がらないのです

「技」とは程遠く、型を組み立てただけになってしまった













色の合う裏地が無かったので、スカーフを使用!

色は好き
だったのですが、布地が薄すぎた










何はともあれ「仕立て」第1号の筥迫
の出来上がりでございます~~














おまけ

昨日は母の日でした

主婦の役目も、母の役目も放ったらかしで、好きな事ばかりしているのに・・


娘よ!ありがとう!
今あるのは家族のおかげですよ











江戸型筥迫 『光琳かきつばた』

2018-05-07 12:47:42 | 筥迫&筥
ゴールデンウィークも何事もなく無事終わりました
(老夫婦には、何事もないという事がとても大事

街中、祭り、イベントたけなわで何処へ行っても人の波!!
そんなわけで、結構な時間家に籠っていました





「筥迫展」に出品したT・Tさんの作品です

今の季節にピッタリだと思って・・・







「筥迫」 背の部分

この作品は「さがらぬい」というステッチだけで仕上げています







マチの部分にも葉の模様を入れて葉が真直ぐ立っている様子を表現しました











古い刺繍の資料には、カキツバタ・ショウブの文様はよく見られます


尾形光琳といえば『燕子花図』の屏風
(根津美術館)が余りにも有名です

光琳と言えば「かきつばた」みたいに・・・・







写真左
東京国立博物館
「八橋蒔絵硯箱」 光琳作

螺鈿細工の花の部分、漆の葉の表現がおおらかで大好きなのです

筥迫展の下絵を考えていた時、この硯筥の文様を参考にして(まねっこして)出来上がったのが「光琳かきつばた」の筥迫です





あやめ
という響きが好きで、最初「光琳あやめ」とネーミングしたのです
が、途中で違うかな
と思って、カキツバタとアヤメとショウブとの違いを調べてみました~~
カキツバタかショウブかアヤメだか、わからない作品になりましたが
ポップな色が結構気に入っている作品です(苦笑い)











懐剣付き筥迫 『春の光』

2018-03-25 13:25:52 | 筥迫&筥
21日(祭日)『刺繍筥迫研究会』出席の為上京しました

ニュースにも報道されていましたが、雪がチラチラ降る寒い東京でした

雪や寒さには驚かない、雪国の「人」ですが・・・
出かける前から風邪気味だったせいもあり、すっかり沈没してしまいました
だらだらと過ごしている内に桜のニュースも聞かれ、春本番になりました

久しぶりに春にピッタリの筥迫登場



水ぬるむ流に遊ぶ幸せそうな鴛鴦が・・・

久しぶりにこの画像を見たら、ホッとした(笑)と言うか、幸せを感じたと言うか・・・

今年の冬は暗くて長かく、重ねて病み上がりのせいもあり、長いトンネルから抜けた~~感~~です




被せ下

水面に散る桜











背の部分にも桜の枝を配して・・

小さな面ですが気を抜かないようにと心がけています







緒締めを外して、全体の画像です

この作品はTさんの作品です

地色のピンクがこの作品にマッチして
暗かった私の心を『春』にしてくれました






懐剣袋の刺繍部分

桜の図は、日本刺繍の基礎繍いの
一番最初にお稽古しますが・・

簡単に繍えるのですが、反面こんなに難しいステッチもありません

色んな表情を表現できますから、桜の繍い方考えて、自分の心を表現していったら素敵ですね

3月も残すところ1週間!!
4月から北國新聞文化センターの日本刺繍教室が開講します

この教室は12,3年前に一番長く居てくれた生徒に籍を譲ったのですが
ここ何年か、体調不良を聞いていたのですが・・・
何か月か前に教室を辞められ教室自体が無くなっていたのです

その教室は私が20年在籍していたと言うこともあり再度!と声を掛けて頂きました
でもこの年齢を考えて、自宅の教室も閉じる事しか考えていなかったので・・・

迷いに迷い!

今の世の中、80代、では人生終われない
望まなくても90歳、100歳までこの世にご縁があるかもしれない
そんなことを考え、後5年、10年は老骨にムチ打てば頑張れるかも・・
そんな考えに行きつき引き受けることにしました

さて、さて行き先どうなってしまうのか先が読めないけど
兎に角出発して見ます
(無責任!)