日本刺繍 nuinui のブログ

日本刺繍をつづります

『刺繍打ち敷』の続き

2017-05-25 22:03:14 | 日本刺繍作品
梅雨入りが近い
ような、汗ばむ一日でした

お教室のAさんが制作した二枚目の『打ち敷』です


『氷割れ文様』のように輪郭を取り、様々な菊模様を・・・・

大きさは200代です
約63センチ位

布地は塩瀬です






日本刺繍は着物地や帯地など、和の布地に刺繍することがほとんどです。

普通は30センチ~35,6センチ位ですから、
70センチ位の布地を刺繍台に張り
その台を教室に持参することは、とても大変なことでした





Aさんの想いというか、強い一念が2枚の『打ち敷』を繍い仕上げました



立派な作品ですょ~









お恥ずかしい
はなし

前回の鳳凰の打ち敷の大きさ表示で
200代としたつもりが、20代となっていました

何日も気が付かず
~オーィ~ボケたか!と言われてしまいました



鳳凰模様 『刺繍打敷』

2017-05-17 21:59:45 | 日本刺繍作品
先日、紅会の作品を拝見していましたら
綺麗な鳳凰の打敷の画像がアップされていました

そうだ
以前にAさんが、大きな打敷の作品を2点仕上げられて、どちらかへ奉納されたことを思い出しました



打敷は、お仏壇の前に掛ける敷物です
仏壇の大きさにより打敷サイズも異なります

打敷の
「打」は張るという意味だそうです
卓上に張って、敷くことを意味します







Aさんの作品『鳳凰模様の打敷』です

サイズ 200代


















横安江町商店街は、およそ300年前、
浄土真宗金沢別院の門前町として始まったといわれいます

現在は、仏壇店、法衣店、結納店、古書店、美術店など、などの専門店が並んでいます。




画像は表参道を走っているコミニュティ循環バスの『金沢フラットバス』
100円で乗れます


今日は横安江町のお教室の日でした

この通りには、この様なお店が並んでいます

お教室が終わっての帰り道
こちらのお店で打敷のサイズは
『代』で表す事を教えて頂きました










懐剣付き筥迫 『藤の花』

2017-05-10 20:32:30 | 筥迫&筥
連休騒ぎも無事終わり、静かな日々に戻っています
今日は自宅での教室でした



藤の花が満開だとのニュースで、今日の投稿は
これ
です










懐剣付き『筥迫』は江戸型『筥迫』に比べると~チッチャイ~

でも!懐剣がついて見劣りすることなく立派です







被せ下の柄合わせもバッチリでしょう

とても素敵な作品に仕上がりました






作品展の時の
展示風景写真です












立派な藤の花
今日教室に見えていたMさんの家の藤棚です

藤の花が満開だょ~と言って、写真を見せて下さいました
余りに見事なので画像をお借りしました


ナイショの話ですが~(笑)
私たち仲間は、M邸と呼んでいます
お茶室も備えられて、立派なお屋敷と言うことですョ~

             
























江戸型筥迫 『紅の幻想』

2017-05-05 12:19:22 | 筥迫&筥
「新緑の候」
「風薫る五月」そんな言葉がピッタリ
お天気に恵まれたゴールデンウイークです
今日は立夏だそうです(ハャ~イ)


深紅色の牡丹を希望された、Mさんの
作品です

Mさんは多彩な方で、何でも出来るし、
何でも知っていらっしゃいます
私より少しだけ年上ですし~
~すべての大先輩です~




肉入れで、花びらが盛り上がっています

一般的な肉入れは、肉入れの糸の太さを変える事と、一段、二段と段数を変える事で、厚みを調節していきますが、今回は細工物の綿を入れました




何回か、やり直してみましたが、花びらの柔らかさを出しながら、プクッと盛り上がるには綿がいいのかな~

仕上げた刺繍の間から綿が出てこないように、細い糸(ぞべ糸ぐらい)で碁盤に止めています






被せ下の葉
被せの葉と柄合わせをしています









作品展の時の展示風景です

ビラ簪を使わないで、花嫁さん用の
牡丹の簪を一緒に飾りました

これもMさんのアイデアです












筥迫の中
何度かお見せしましたが、この中の細工がたまらなく好きなのです

筥迫工房」のお仕事です