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ファウンデーションの夢  第三部  ウォンダとガールの地球探訪  第7話 地球は一つの生命体

2022-10-24 19:38:35 | ウォンダとガールの地球探訪
17第7話地球は一つの生命体
ファウンデーションの夢 
第三部 
ウォンダとガールの地球探訪 
第7話

地球は一つの生命体

あらすじ 

 セルダンの裁判が始まる前の年、つまり銀河暦12066年、ダニール・オリヴォーは、ガール・ドーニックをシンナックスから招き寄せるため、かつハリ・セルダンの「心理歴史学」と2つのファウンデーションを補強するため、人類の最古の故郷星「地球」への探索の旅に出る。

 漸くダニールは、天の川銀河の半球過ぎに、それらしき海洋惑星を見つけた。

 ダニールは、以前にしたようにヒューミンと名前を変えてシンナックス大学に何食わぬ顔で入り込み、ガール・ドーニックを待ち構えていた。

 ガールは、どうしたわけか、彼が見いだしたことがらをとめどもなくヒューミンに話しはじめた。ダニールは、ガール・ドーニックの非凡な閃きを強く受けとめて、ロボットでありながら絶句する。

 ダニールのこの探索からファウンデーションの新たな叙事詩がはじまろうとしていた。ハリ・セルダンの故郷を目指したのは、ロボットにない人間の潜在能力に彼の第零法則を挑戦させたかったためであった。そこから何かが生まれそうな予感を抱いて!

 ガールは、ダニールの指示通り、ダニールの多額のクレジット・バッグを抱えて、トランターに着いた。まではよかったが、ハリ・セルダンに会うやいなや、当のハリ共々裁判のために留置所に入れられてしまった。

 ハリの未来予測は、将来500年以内に92・5パーセントの確率でトランター銀河帝国が滅亡するというものだった。

 そこへ、弁護人としてハリ・セルダンから遣わされたロース・アヴァキャムが、ハリ・セルダンの代わりにガールにこの件に至った経緯を語る。

 ガールはしばらくして釈放され、ハリ・セルダンからあらためて心理歴史学とファウンデーションについての計画を打ち明けられる。
 それからもう一つの任務についても。

 ハリが、ガールにモーヴ建設の要件を語り、宰相デマーゼルの秘密を漏らそうとした瞬間、背後からヒューミン(デマーゼル)が突如現れ、ハリを制した。

 話しは、それより約半世紀前のハリの逃避行において行った出来事の回想に触れなければならない。
 ハリは学会出席のために故郷ヘリコンからトランターに来たのであったが、なぜか意に反してトランター中を駆け巡らなければならなくなった。
 逃避行の末、それまで不確かだった推測が、完璧に正しかったことを知った。何ものかが、ハリの逃避行を企てた、ということ。何ものかが、ハリに目指す「心理歴史学」の中心原理を考案させるように誘導している、ということ。ハリの目指す「心理歴史学」を担う新たな組織、それを維持する施設を、より堅固にするのに、何を乗り越えなければならないか、をY 市の反乱事件で示されたように思った。
 その背後の人物、それはチェッター・ヒューミンであり、ロボット・ダニール・オリヴォーであり、宰相エトー・デマーゼルだったということ。そしてドース・ヴェナビリも彼のお膳立てによるものだと。

 話しを元の状態に戻す。ヒューミンは、何食わぬ顔で現れ、ハリに禍福の入り混じりあったニュースを伝えた。

 ガールは、久しぶりのヒューミンとの再会に歓喜するやいなや、突如として眠気を催して、睡眠に陥ってしまう。

 ガールは、催眠術に懸けられていたのだろう、気がつけば見知らぬ航宙船のなかにいる自分に気がついた。見上げれば、容姿端麗な女性が立っていた。
 そして親しげにガールに話しかけてくる。

17
「地球に命がある、と本当に信じているだろうか?話の上でみんなが言えば言うほど呆れてくるのは私だけなのかもしれない。様々な証拠をつきつけられようとも、人の心はそう簡単に利己主義の殻から抜け出せないのが真実ではないのか。例えば地球が何十億年にも亘って、酸素濃度が20%を維持してきたと言っても心の底から驚嘆し、畏敬の念を懐く人が何人いるかだ。」(『ジョン・ナックの歴史思想書』)

ウォンダ 私は、ウォンダ・セルダン。あの禿ジジイの孫。血は繋がっていませんけどね。これからヒューミンおじさんのご依頼にお答えするために地球に向かってるわ。
 ご心配なく。この船は完全制御よ。

ガール 何だって?その依頼というのは?僕はなんにも聞いていないし、承諾もしていない。 冒険は好きだけど、狂ってる!
 
ウォンダ 私も詳しくはなにも聞いていないのよ。
 なんか、ヒューミンおじさんが地球でこの前、何かを発見したらしいけど、ある星をつくっているお仲間が、ある報告をしたそうよ。

 ヒューミンさんが受けたその光の放射は、「心」を持っていたとしか考えられなくて、その場所が地球の目じゃないか、というのよ。
 そしてヒューミンさんが光を受けてから、その場所から水が湧いてきて、真ん中に島が出来て、木が生えてきたというの。

 私もワクワクよ。なんか、人間でなくては本当の感応ができない、とか言ってましたけど!

 それを体で感じて貰いたい、と言ってたわ!

ガール 地球だって?!
 君の言ってること、ゆっくり説明してくれないと、僕の頭は、全然整理されないんだけど...
 なんで、僕が地球とやらにいかなくちゃならないのか?
 それに君ってなんだ?

yatcha john s.


表の大道

2022-10-24 05:53:05 | 日記
表の大道

 今日も海浜公園、大勢のお客様で大にぎわい、コキアに殺到していたみたい。

 僕と言えば、お気に入りの香りの谷の塔でハンクさん、ユカさんカップル、に出会い、初対面で打ち解けあって、ゆうに二時間以上も暖かい会話の時をもちました。
 たわいもない会話で、気持ちが溶け合い、とても素晴らしい時を過ごせました。三人でさらにサイレント・ギャラリーからメタセコイアの散歩道を抜けてプレジャー・ガーデンを通ってローズ・ガーデンの薔薇に酔いしれました。
 松尾芭蕉の「月日は百代の過客(はくたいのかかく)にして、行きかふ年もまた旅人なり」をもじって、「百年の人生の中でも一期一会。おりしもの過客もまた心の真の賓客となる」。


ファウンデーションの夢  第三部  ウォンダとガールの地球探訪  第6話  What on earth !

2022-10-24 05:32:02 | ウォンダとガールの地球探訪
16第6話What on earth !
ファウンデーションの夢 
第三部 
ウォンダとガールの地球探訪 
第6話 

What on earth !

あらすじ 

 セルダンの裁判が始まる前の年、つまり銀河暦12066年、ダニール・オリヴォーは、ガール・ドーニックをシンナックスから招き寄せるため、かつハリ・セルダンの「心理歴史学」と2つのファウンデーションを補強するため、人類の最古の故郷星「地球」への探索の旅に出る。

 漸くダニールは、天の川銀河の半球過ぎに、それらしき海洋惑星を見つけた。

 ダニールは、以前にしたようにヒューミンと名前を変えてシンナックス大学に何食わぬ顔で入り込み、ガール・ドーニックを待ち構えていた。

 ガールは、どうしたわけか、彼が見いだしたことがらをとめどもなくヒューミンに話しはじめた。ダニールは、ガール・ドーニックの非凡な閃きを強く受けとめて、ロボットでありながら絶句する。

 ダニールのこの探索からファウンデーションの新たな叙事詩がはじまろうとしていた。ハリ・セルダンの故郷を目指したのは、ロボットにない人間の潜在能力に彼の第零法則を挑戦させたかったためであった。そこから何かが生まれそうな予感を抱いて!

 ガールは、ダニールの指示通り、ダニールの多額のクレジット・バッグを抱えて、トランターに着いた。まではよかったが、ハリ・セルダンに会うやいなや、当のハリ共々裁判のために留置所に入れられてしまった。

 ハリの未来予測は、将来500年以内に92・5パーセントの確率でトランター銀河帝国が滅亡するというものだった。

 そこへ、弁護人としてハリ・セルダンから遣わされたロース・アヴァキャムが、ハリ・セルダンの代わりにガールにこの件に至った経緯を語る。

 ガールはしばらくして釈放され、ハリ・セルダンからあらためて心理歴史学とファウンデーションについての計画を打ち明けられる。
 それからもう一つの任務についても。

 ハリが、ガールにモーヴ建設の要件を語り、宰相デマーゼルの秘密を漏らそうとした瞬間、背後からヒューミン(デマーゼル)が突如現れ、ハリを制した。

 話しは、それより約半世紀前のハリの逃避行において行った出来事の回想に触れなければならない。
 ハリは学会出席のために故郷ヘリコンからトランターに来たのであったが、なぜか意に反してトランター中を駆け巡らなければならなくなった。
 逃避行の末、それまで不確かだった推測が、完璧に正しかったことを知った。何ものかが、ハリの逃避行を企てた、ということ。何ものかが、ハリに目指す「心理歴史学」の中心原理を考案させるように誘導している、ということ。ハリの目指す「心理歴史学」を担う新たな組織、それを維持する施設を、より堅固にするのに、何を乗り越えなければならないか、をY 市の反乱事件で示されたように思った。
 その背後の人物、それはチェッター・ヒューミンであり、ロボット・ダニール・オリヴォーであり、宰相エトー・デマーゼルだったということ。そしてドース・ヴェナビリも彼のお膳立てによるものだと。

 話しを元の状態に戻す。ヒューミンは、何食わぬ顔で現れ、ハリに禍福の入り混じりあったニュースを伝えた。

 ガールは、久しぶりのヒューミンとの再会に歓喜するやいなや、突如として眠気を催して、睡眠に陥ってしまう。

 ガールは、催眠術に懸けられていたのだろう、気がつけば見知らぬ航宙船のなかにいる自分に気がついた。見上げれば、容姿端麗な女性が立っていた。
 そして親しげにガールに話しかけてくる。

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「ウォンダが自分の最後を予期して、私を呼び出したのが、惑星イオス。暗くて寒い星だった。息をひきとる前に、『あなたは、祖母とそっくりなのね!
 祖母ドースは、ハリを守るため、10人の男を一瞬のうちに投げ飛ばした話、聞いているわよね。
 それとは反対にあなたのお母さんは、とても美人で、優しかった、と聞いてますよ。妹には逢いたかった!

 あの4本の花ねえ、実はねえ....

 悲しまないでちょうだい。私がいなくなっても、私の夢は消えないのよ!あなたにその夢をついでもらいの。』と優しく右の耳元で囁いた。

 息をひきとる前に部屋の影に二人の人がいたような気がしたのけれど。
 片方はすすり泣いてたような気がした。」(『ドース・ドーニックの日記』)

ガール ここはどこなんだ?ヒューミンさんは?セルダン先生は?

ウォンダ あんたがガールね。あなたはやせっぽちだと思ってたら、クレジットバッグみたいなのね。
 ここはシンパシック・ハーヴェイ号のなかよ。ヒューミンおじさんに言われて、今地球に向かってるわ。二人だけだけど、宜しくね!
 
ガール 地球!?!

 ターミナスじゃない!?!

 君は誰だ!?!

 一体全体どうなっているんだ!?!

yatcha john s.