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アンテンニン庭園のルピナス

2023-10-28 19:50:05 | オーロラ
133第6話アンテンニン庭園のルピナス
ミーターの大冒険 
第五部 
オーロラ 
第6話 

アンテンニン庭園のルピナス

あらすじ

 ミーターとイルミナを乗せたファー・スター2世号は、ターミナスの図書館と18000年前の航海日誌にない謎の天体に遭遇する。
 そのとき、突如その天体から通信応答を求めて来た。
 それは、ガイアの長老ドムからであった。彼の自己紹介は「わたし/わたしたち/ガイア」であった。ミーターはあらかじめおおよそのことは了解していたように質問していった。
 ドムは、二人が求めている故郷の星の正確な名前が「地球」であることを明かす。
 ドムは、ミーターがダニール・オリヴォーの地球探索の際に、「時間をも感応できるようになった」という表現にさらなる詳細を聞きたいことを察知して陳述を続ける。

 人類の歴史消滅がこの時点から歴史復活のフェーズに転換した、と理解してもよい。
 
 ガイアの誘導で、ファー・スター2世号はオーロラの恒星系に無事にたどり着く。
 
 二人の目の前には、オーロラの揺らめく極光が怪しく波打っていた。

 イルミナはミーターに促されて、オーロラの基本情報を語る。ミーターは待ってましたとばかり、自説を展開する。

 イルミナは、膨大なデータを何億回も検索して、様々な手法を試し、ミーターとの会話からもヒントを得て、手がかりを抽出する。それが、アンテンニン庭園であった。
 

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イルミナ ミーターさんの推理力には舌を巻きますね。それにいよいよ鋭くなってきているようですね。

ミーター まあな。それでも、イルミナのお世辞には負けるよ。
 イルミナ、きみのドローン探索で、何か分かったことあるのか?

イルミナ 地表の実質の支配者はイヌみたいね。地表に何万もの縄張りをつくって、互いに競いあってるみたい。この具合では、分裂したままで、覇をとなえるグループは出てこないと思うわ。ミーターさん、地上に降りるのは、よした方がいいわよ。友好的イヌなんていう感じじゃないわよ。

ミーター そうはいかない。地球や銀河復興の手がかりを見つけなくてはならないからね。でも、実際、この広い陸地のどこに降りたらいいものだろうか?イルミナ、それについてのいいアイデアか情報は見つからないのか?

イルミナ 今膨大なデータを検索しているところです。しばらくお待ちください。

ミーター イルミナ、これなんか、どうだい。
イオス星の地下温泉の天井画を、今、思い出した。え~と、レオナルドさんが教えてくれた天井画の名前!え~と。...

イルミナ 分かったわ、ミーターさん。「アンテンニン山地の裾野にひろがるルピナスの園」!きっとそうね!

ミーター まさしく、アンテンニン谷のルピナスの絶景。その画の説明がきが銀河聖語で「想像力、幸せ、やすらぎ、ルピナス」と書いてあった。レオナルドさんは、ドースさんの手書きで、トランターのマイコゲンの大聖堂が朽ち果てるのを痛んで、そこに転写した、と言っていたんだ。

イルミナ まあ!データがあったわよ、ミーターさん。ガール文書の裏書きに滲み文字でルピナスの花汁で浮き上がったわ。こんな手を込んだ仕組みって、訳ありねぇ!以下、述べるわね。
 「これは EOS の郊外にあるアンテンニン山地の裾野のアンテンニンの庭園で、ふるさとの星の記憶を忘れないように、昔のガイドブックや写真から再生されたものである。 ご覧ください。それは、 失われた世界、自動人形などと共に。」

ミーター 凄い!またしてもクリーンヒット。
 じゃ、俺がたまに白昼夢を見て、その中に出てくるイメージって、その場所のことなんだな。道理で、ターミナスにいた時には見なかったものが、イオス星以来見るようになった。
 ありがたい、イルミナ、きみのおかげでまたもや高いハードルを越えられた。ルピナスの花園か!


ハマナスは薔薇の起源

2023-10-28 09:21:26 | ひたち海浜公園
実はハマナスは太平洋側の南限は茨城県の鹿島です。
 ここ海浜公園はその南限よりも北に位置しますが、薔薇の原種とされる8原種のうち3原種が自生しているのです。

 以下、ハマナスについての「海浜公園」の看板広告を掲載いたします。

 「日本におけるバラの歴史は、約1300年前(奈良時代713年)に書かれた「常陸国風土記」に登場するのが国内最古の記述とされています。常陸国は現在のここ茨城県に位置し、「茨城郡」のくだりにある“茨(うばら)”の記述は、茨城県の県名や県章の由来となっています。現在、全世界で3万品種を超えるバラの基をたどると、概ね8種の原種バラにたどり着きます。そのうちの3種(ノイバラRosa multiflora、テリハノイバラRosa luciae、ハマナスRosa rugosa)が日本からヨーロッパに渡り、多くのバラの樹形や耐候性を形づくる祖となりました。国営ひたち海浜公園は、この3種のバラが自生する貴重な環境にあります。」

 下北半島では、ハマナスの実を数珠繋ぎにしてお盆にお供えとして用いられていたとか。

 近世ヨーロッパでは、南米チリ原産と言われますローズヒップ(イヌバラ)が重宝されたのは、ある時代、オレンジの入荷が跡絶えた時から始まりました。それは主にビタミンCの有用性のためでした。
 中国では、周王朝の紀元前4世紀に栽培がはじまったという記録があります。
 その後、徐々に中央アジアからトルコ、ギリシャを経てローマに至って今日の薔薇の種類の起源となったという話があります。
 また東洋医学では、ローズヒップの花(ハマナス)を「マイカイカ」といい血の巡りを高めることで血流を良くし、美肌効果や冷え対策にも良いとされています。
 
 ここ「海浜公園」近くの少し内陸部に「中根後野地区」に、14500年前の縄文早々紀の遺跡があります。おそらく関東地方では最古の文明遺跡です。

 そこから考えられる一つの仮説は、縄文文明が定住化のはじまりと考えられるなら、ハマナスがその文明の伝播と共に世界中に広まって行った可能性ももしやあるかも知れません。

yatcha john s. 「 ハマナス∶薔薇の起源 」










Photo は上からハマナス、ハマナスの実、ノイバラ、テリハノイバラ。