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ミーターの大冒険 第九部 エピローグ 第5話 異民族の相違はありがたいものである

2023-01-30 04:39:06 | エピローグ
187第5話異民族の相違はありがたいものである
ミーターの大冒険
第九部
エピローグ
第5話

異民族の相違はありがたいものである

あらすじ

 ファウンデーション暦492年(西暦25059年)末、いよいよミーターとイルミナを載せたファー・スター2世号は太陽系の第4惑星の火星でついに、待望のダニール・オリヴォーに面会できた。

 それからダニールの月面基地から地球の放射能除去溶液と装置の準備を調(ととの)えて地球に降下して行った。

 人類の故郷の星系。懐かしい星、地球。
 
 かつて、カビレ星系と言われていた太陽系。かつてアタカナと言われていた地球。

 R・ミーター・マロウは、不死の従僕ダニール・オリヴォーに助けられて、主人アルカディアの志しをいまや成就させようとしていた。

 彼らの地上での行動はミーターは別として、2時間と制限されていた。

 そのイルミナのリードによって北上したアース・オービターは、無事にニフのフニ山頂上に着いた。

 放射能除去に必要なポニェッツ仕様のラヴェンダーエキスとオーストラリア産のデオライトの混入液を水蒸気発生装置でフニ山頂から昇化させ、地球上の各地山頂から同様に実施させていった。

 案の定、双子座流星群は降ってきた。この年は例年とは違い、幸運にも何ヵ月も継続した。

 流星群は成層圏に拡散している特殊水蒸気の雲に注ぎ、水蒸気を雨化させ、地上に雨を降らせ始めた。

 ミーターは、北アメリカ大陸の頂き、南アメリカの頂きを踏破し、残るはアフリカ大陸、ユーラシア大陸、オーストラリア大陸をも踏破していった。

 その間にイルミナは、アルファのモノリーさんのお土産である粉末の分析が完了していた。

 その粉末の正体は、ナノサイズに加工した地球上のほぼ全種類の植物の種だった。雨が降れば、地球の緑化が再生する。

 ミーターがその特殊蒸気発生機の最終段階でかつてオーストラリア大陸と呼ばれていた地域のタウンゼント山頂で早朝シルクベットから起き上がった時だった。しっかりとして威厳のある響きが頭上からあった。

 ダニールはミーターに、2つの任務を依頼した。

 地球の古代の伝説「ノアの方舟」にあるような大量な雨が1ヶ月以上も地表に降り注いだ。

 その結果、大気中の放射能濃度は、驚くほど減少していった。

 1番目のダニールからの任務依頼を終了後、ミーターは、約束していたミーターはニフの中央東に位置する海岸から切り立った小高い山頂に夜明け前に到着した。

 そこにダニールとペイリー・リャンが待ち受けていた、3人は、海中から浮かび上がる緑色の光を目撃する。

 それからほどなく、東の水平線上に陽が昇って来た。

 ダニールは、ミーターに「カビレ」の本当の意味を解き明かす。そして地球放射能除去の段階の終了を宣言する。

 ダニールはミーターに幼女ペイリー・リャンをミーターにファー・スター2世号の新メンバーに加えてもらうよう頼む。

 彼らは、アルカディアの残りの悲願に向かってファー・スター2世号に改めて乗り込む。

 ミーターは、自分の胸ポケットの秘密を隠しながらも、ペイリーのイヤリングに注意がいく。

 ペイリー・リャンはまた彼女の名前の由縁も解き明かす。

 そこから、イルミナの歴史消滅以前の情報量が異常に増えはじめ、またたくまに全銀河の図書館にそのデータを拡散させていった。

186

イルミナ ミーターさん、「ベイリー、ペイリー」の検索のおかげで私の情報・データ掘り起こし機能が異常に開花したみたいですよ。
 
 たとえばですよ。さっき23000年前は、当時の地球では、22世紀と呼ばれていたとか、イライジャ・ベイリーは36世紀初頭のアメリカ、ニューヨーク市の刑事だったとか、あの『児童のための知識の書』は、コンポレロンのニューヤマブキで28世紀の中頃出版されたとか、ね。

ミーター でかしたな。これもペイリーさんのおかげでだな。

ペイリー ミーターさん、それは事実とは言えないですよ。全部、イルミナさんとパパの相互交渉の結果ですよ。

 じゃあ、イルミナさん、あなたの機能をどんどん拡張・拡散させることが必要ですね。

イルミナ それは任しておいて。すでに全銀河のファウンデーション傘下の図書館には、逐次接続、拡散を開始してます。
 あとは、残りのファウンデーションと連繋していない星々の図書館に承諾交渉を待つばかりだわ。
 こうなると私一人の作業量には限界がありますので、今スミルナ、ヘリコン、シウェナ、シンナックス、コンポレロンやシンナに協力を依頼し始めたわ。

ミーター 流石だな、イルミナ。なんという先見性だ!

 ところで、そのベイリーさんのアメリカというところが気になるね。

ペイリー どういう点でですか、ミーターさん?

ミーター うん、ペイリーさんの由来とはちょっと、違うからさ。
 イルミナ、そうだろう、ジョン・ナックについては、おまえはさっき、ニフとか言ってたよな?

イルミナ たしかにそうです。ペイリーさんの遺伝子のなかにはおそらくニフ人の血が多く入ってます。
 因みにジョン・ナックは23世紀の人よ。彼は地球上の至るところに行きましたけど、出身はオールドヤマブキといわれてます。

ミーター じゃあ、ダニールは、バランスを考えていたんだな。
 以前話した、ニフ人とハプロタイプEの人々とかね。

イルミナ ミーターさん、適切なご理解ですね。相当いい線だわ。

ミーター そういう言い方は、俺の理解が完璧じゃないとでもいうのか?

イルミナ いいえ、おっしゃったことは正確よ。それにもう少し付け加えた方がいいと思ったものですから。
 
 ジョン・ナックの思想の原点は、アルフレッド・ノース・ホワイトヘッドです。彼の思潮に「人間の魂というオデュッセウスに刺激と材料を与えるために、人間社会間の相違が絶対必要である。異なる習慣をもつ他国民は敵ではなく、ありがたいものである」という1文があります。

 おそらくダニールさんは、そういうセンスでアジア系の遺伝子の濃いペイリーさんに西欧系の名前を付けたんだと思いますよ。

ミーター 卓見だな。いやはや感服するな!

イルミナ そうでもありません。
 そのことについて少しだけ捕捉したいことがあります。

ミーター よく聞いているから、続けたまえ、ワトソン君。

イルミナ ここでは、もっぱら「温故知新」というモットーに規準を置くアジア型の旧文化出身のジョン・ナックと新文化出身のイライジャ・ベイリーとが対比されておりますが、その地球暦17世紀からとされているアメリカ文明といっても、ヨーロッパから移植された以前にもすでに人類は定住していた、という点が見過ごしにされやすいのです。
 つまり、アメリカンインディアンの精神性は新しい移住者によって根絶されたのではなく、今回私たちが経験したように、ゆっくりと徐々に再生して、後のアメリカ人に移植されて行ったと考えてみるべきなのですよ。

ミーター なるほどだ。ちょっとだけわかって来たぞ。いわば、低開発と開発の循環、相互補完というわけか。素晴らしい見識だな。よーくわかりました。有り難う。アルカディアの魂(たましい)君。

イルミナ ミーターさん、たら。お見通しだったんですね!

※新たなミーターの悟りは新たな冒険を誘う。

一億の夜を超えて

2023-01-28 19:10:41 | 地球歴史紀行
つねに地球冥々期なら
隕石落下で変わってく
赤く波打つマグマの地表

つねに未来なら
既成概念破裂で変わってく
潜在意識に充満する
夢と希望の僕の胸の内

星ぼしを数えながら
一億の夜を超え

ここ海浜公園の近くの白亜紀層と言えば

1億4,550万年前からおよそ6,600万年前まで

6,600万年前と言えば
自ずと知れた恐竜絶滅
彗星がユカタン半島にあるチクシュルーブ・クレーターを作り上げる

一瞬一瞬変わる
雲のかたちを目の奥に
刻みこんで
栄光に輝く彫刻を彫る

好みのかたちと色合いと感触を選び抜き

ライバルの悟空と
今日も競争心を剥き出しにして
遊びの世界に心行くまで興じよう

地球を抜け出して
太陽系を抜け出して
思いの丈の
銀河の果てまで

そうさ僕らは
新たな1億年の一日目を過ごそうとしている

yatcha john s.  「 一億の夜を超えて 」


ミーターの大冒険 第九部 エピローグ 第4話 ベイリーの嗜好

2023-01-28 19:04:59 | エピローグ
186第4話ベイリーの嗜好
ミーターの大冒険
第九部
エピローグ
第4話

イライジャ・ベイリーの嗜好から歴史消滅からの曙

あらすじ

 ファウンデーション暦492年(西暦25059年)末、いよいよミーターとイルミナを載せたファー・スター2世号は太陽系の第4惑星の火星でついに、待望のダニール・オリヴォーに面会できた。

 それからダニールの月面基地から地球の放射能除去溶液と装置の準備を調(ととの)えて地球に降下して行った。

 人類の故郷の星系。懐かしい星、地球。
 
 かつて、カビレ星系と言われていた太陽系。かつてアタカナと言われていた地球。

 R・ミーター・マロウは、不死の従僕ダニール・オリヴォーに助けられて、主人アルカディアの志しをいまや成就させようとしていた。

 彼らの地上での行動はミーターは別として、2時間と制限されていた。

 そのイルミナのリードによって北上したアース・オービターは、無事にニフのフニ山頂上に着いた。

 放射能除去に必要なポニェッツ仕様のラヴェンダーエキスとオーストラリア産のデオライトの混入液を水蒸気発生装置でフニ山頂から昇化させ、地球上の各地山頂から同様に実施させていった。

 案の定、双子座流星群は降ってきた。この年は例年とは違い、幸運にも何ヵ月も継続した。

 流星群は成層圏に拡散している特殊水蒸気の雲に注ぎ、水蒸気を雨化させ、地上に雨を降らせ始めた。

 ミーターは、北アメリカ大陸の頂き、南アメリカの頂きを踏破し、残るはアフリカ大陸、ユーラシア大陸、オーストラリア大陸をも踏破していった。

 その間にイルミナは、アルファのモノリーさんのお土産である粉末の分析が完了していた。

 その粉末の正体は、ナノサイズに加工した地球上のほぼ全種類の植物の種だった。雨が降れば、地球の緑化が再生する。

 ミーターがその特殊蒸気発生機の最終段階でかつてオーストラリア大陸と呼ばれていた地域のタウンゼント山頂で早朝シルクベットから起き上がった時だった。しっかりとして威厳のある響きが頭上からあった。

 ダニールはミーターに、2つの任務を依頼した。

 地球の古代の伝説「ノアの方舟」にあるような大量な雨が1ヶ月以上も地表に降り注いだ。

 その結果、大気中の放射能濃度は、驚くほど減少していった。

 1番目のダニールからの任務依頼を終了後、ミーターは、約束していたミーターはニフの中央東に位置する海岸から切り立った小高い山頂に夜明け前に到着した。

 そこにダニールとペイリー・リャンが待ち受けていた、3人は、海中から浮かび上がる緑色の光を目撃する。

 それからほどなく、東の水平線上に陽が昇って来た。

 ダニールは、ミーターに「カビレ」の本当の意味を解き明かす。そして地球放射能除去の段階の終了を宣言する。

 ダニールはミーターに幼女ペイリー・リャンをミーターにファー・スター2世号の新メンバーに加えてもらうよう頼む。

 彼らは、アルカディアの残りの悲願に向かってファー・スター2世号に改めて乗り込む。

 ミーターは、自分の胸ポケットの秘密を隠しながらも、ペイリーのイヤリングに注意がいく。

 ペイリー・リャンはまた彼女の名前の由縁も解き明かす。

186

イルミナ ペイリーさん、あなたのパパ・ダニールが、あなたの幼い頃、コンポレオンから、養女としてもらい受けた話が聞きたいわ。

ペイリー ごめんなさいね、よく覚えてないし、パパもあんまり詳しくは教えてはくれませんでしたので。
 でも肝心なこととして教えてくれたことはあります。
 私の名前の由縁についてです。
 パパは、もちろん、ソラリアのグレディア・デルマーさんをよく知っていて、その容貌を女性ロボットに模写したことは自然でした。
 けど、パパの好奇心は、もっぱら、親友のイライジャ・ベイリーさんの好みを模範としていたみたいです。

ミーター その好みとは? もっと知りたいな。

ペイリー ベイリーさんは、地球のよき時代の23000年前のムービー文化をベイリーさんはブック・フィルムでよく観ていて、気に入った女優の名前をしばしばパパに話してくれた、と言ってました。第2番目に好きな女優は、映画『メッセージ』のエイミー・アダムスで、第1番が、もっと昔のハリウッドという文化の初期の女優、ベイビー・ペイリーだと聴かされていたとか。
 それで、ペイリーっていう訳です。
 おそらく、私とはお二人とも全然似ていないと思いますけどね。
 パパは、思い出したように時たま笑って、イライジャの「ベイリーは、ペイリー」が好きだったと当時のギャグで私に教えてくれましたけど、私には、それがピンと来なかったのです。

ミーター うー、さもありなん!

ペイリー ペイリーさんは当時、ファッションセンス抜群といわれていたとか、文化発信のインフルエンサーの第一号といわれていました。特に彼女は、「孤高の美女」と呼ばれていて、私と同じ孤独だったというのです。

ミーター その二人のデータ、イルミナ、掘り起こしできないかい。少なくとも彼女たちの容貌なんか。

イルミナ ミーターさんたら、知ってどうするんですか?
 残存ですけど、歴史消滅以前のデータは、まだ掘り起こしができてないわ。

ミーター まあ、知的好奇心っていうやつだよ。断念することにするわ。

イルミナ 待ってください。一つだけ方法があるかもしれません。やってみるわね。
 ペイリーさん、こっちに向いてください。

 出たわ、ミーターさん、二人とも凄い美女ですよ。

ミーター イルミナ、どうやって写し出したんだ?

イルミナ それはね、複雑な操作が必要です。 まずペイリーさんの頭脳の記憶素子のなかのもっと奥のダニール・オリヴォーの記憶素子にたどり着く。
 ご存じのように不死の従僕様と私とは「極素輻射反応」で繋がっています。
 ので、今度は不死の従僕様の記憶素子のなかのイライジャ・ベイリーについての記憶素子を探る、ていうことです。
 たまたま、私が不死様と繋がっていますから可能となりましたが、他の人間或いはロボットとでは、無理です。

ミーター 凄い!お前って、もはや昔のファウンデーションの「銀河辞書編纂図書館」ではないな!
 ダニール・オリヴォーと「極素輻射反応」を共有しているってことは、我らが待ちに待った「歴史消滅からの曙」が今、ここで現出したんだ。

 ペイリーさんの名前の由縁を尋ねたのが、そのきっかけとなったんだ。
 素晴らしい結果になった。
 
 ベイリーさんの女性の好みからとはなぁ!
 ベイビー・ペイリーさんか。
 エイミー・アダムスさんか。
 二人とも美女だなぁ!

※最初がベイビー・ペイリー次が、エイミー・アダムス。




ミーターの大冒険 第九部 エピローグ 第3話 秘められた使命

2023-01-28 14:33:53 | エピローグ
185第3話秘められた使命
ミーターの大冒険
第九部
エピローグ
第3話

秘められた使命

あらすじ

 ファウンデーション暦492年(西暦25059年)末、いよいよミーターとイルミナを載せたファー・スター2世号は太陽系の第4惑星の火星でついに、待望のダニール・オリヴォーに面会できた。

 それからダニールの月面基地から地球の放射能除去溶液と装置の準備を調(ととの)えて地球に降下して行った。

 人類の故郷の星系。懐かしい星、地球。
 
 かつて、カビレ星系と言われていた太陽系。かつてアタカナと言われていた地球。

 R・ミーター・マロウは、不死の従僕ダニール・オリヴォーに助けられて、主人アルカディアの志しをいまや成就させようとしていた。

 彼らの地上での行動はミーターは別として、2時間と制限されていた。

 そのイルミナのリードによって北上したアース・オービターは、無事にニフのフニ山頂上に着いた。

 放射能除去に必要なポニェッツ仕様のラヴェンダーエキスとオーストラリア産のデオライトの混入液を水蒸気発生装置でフニ山頂から昇化させ、地球上の各地山頂から同様に実施させていった。

 案の定、双子座流星群は降ってきた。この年は例年とは違い、幸運にも何ヵ月も継続した。

 流星群は成層圏に拡散している特殊水蒸気の雲に注ぎ、水蒸気を雨化させ、地上に雨を降らせ始めた。

 ミーターは、北アメリカ大陸の頂き、南アメリカの頂きを踏破し、残るはアフリカ大陸、ユーラシア大陸、オーストラリア大陸をも踏破していった。

 その間にイルミナは、アルファのモノリーさんのお土産である粉末の分析が完了していた。

 その粉末の正体は、ナノサイズに加工した地球上のほぼ全種類の植物の種だった。雨が降れば、地球の緑化が再生する。

 ミーターがその特殊蒸気発生機の最終段階でかつてオーストラリア大陸と呼ばれていた地域のタウンゼント山頂で早朝シルクベットから起き上がった時だった。しっかりとして威厳のある響きが頭上からあった。

 ダニールはミーターに、2つの任務を依頼した。

 地球の古代の伝説「ノアの方舟」にあるような大量な雨が1ヶ月以上も地表に降り注いだ。

 その結果、大気中の放射能濃度は、驚くほど減少していった。

 1番目のダニールからの任務依頼を終了後、ミーターは、約束していたミーターはニフの中央東に位置する海岸から切り立った小高い山頂に夜明け前に到着した。

 そこにダニールとペイリー・リャンが待ち受けていた、3人は、海中から浮かび上がる緑色の光を目撃する。

 それからほどなく、東の水平線上に陽が昇って来た。

 ダニールは、ミーターに「カビレ」の本当の意味を解き明かす。そして地球放射能除去の段階の終了を宣言する。

 ダニールはミーターに幼女ペイリー・リャンをミーターにファー・スター2世号の新メンバーに加えてもらうよう頼む。

 彼らは、アルカディアの残りの悲願に向かってファー・スター2世号に改めて乗り込む。

 ミーターは、自分の胸ポケットの秘密を隠しながらも、ペイリーのイヤリングに注意がいく。

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ミーター へえ、その人たちって、移住していったところというのは、もしや?

ペイリー 察しがいいですね、ボスミーター。 私たちが見た、海中から浮かび上がった光の柱から南側の広い平野だったところです。パパは、かつて地球を訪れたところで古代のカッシ市があったといってました。

ミーター カッシ市か!廃墟の!

ペイリー そう、カッシ市!そのカッシ市が希望と祝福になる、と言ってました。

イルミナ そこから、すべて、再生ということですね。私たちに新しい任務というのは、その祝福の光を全銀河に行き渡らせることですね。

 2万年前のジョン・ナックは、私たちが2万年後に地球を再生すると思っていたのでしょうかねぇ!

ミーター 彼が今生きてたら、「だいぶ遅かったなあ!だいぶ待ったぞ!」って言うんじゃないかなあ!

イルミナ こういう古代の格言がありましたよ、「光陰矢のごとし、しこうして学なりがたし」。

ミーター 学(がく)ってなんだ?

イルミナ ごめんなさい、今回は「学なりがたし」、っていうのと「光陰矢のごとし」とは結びつきはしませんけど。

ミーター 待てよ、イルミナ、「2万年経っても、ジョン・ナックの願いや『児童のための知識の書』の未来予想図にはまだ及ばない」と理解したらいいのじゃないか?

ペイリー そうですよ。私にパパが今回あなた方の仲間に入るように言われた理由っていういうのは、ですね。今、ミーターさんが言われたことなんですよ。
 
ミーター どういうこと?

ペイリー 500年前、ハリ・セルダンは、彼が亡くなる約2年前、彼自身が作り上げた心理歴史学のどこかに瑕疵があるんじゃないかと悩み落ち込んでいた時がありました。
 その時、それを哀れんだパパが、ハリにそれなら、ガールに再度の地球を探訪させて心理歴史学の残った不明の定数を調べさせたら、と進言したことがあったんです。
 後、そのガールの定数で微調整したのが、「微細心理歴史学」として第2ファウンデーション内部で結実させて行ったのです。
 いわゆる「修正セルダン・プラン」としてです。

ミーター 少し込み入ってるんだなぁ!
 それで?

ペイリー そして、今パパは、その時のハリと同じ心理状況に陥ったみたいなのです。残念ですが、パパはもう長くは持たないでしょう。悲しいですが、これが現実です。
 そして、パパはジスカルドと作り上げた第零の法則やガイア世界が、本当に正しい未来の銀河像だったのか、あやぶんでいるようです。

ミーター なんとまあ、考えられないことだ!

 ダニールも寿命なんですか?
 第零の法則やガイア世界にどこか瑕疵があるなんて、考えられないけどなあ!

ペイリー それが思い過ごしであればいいのですが。
 それで私にお二人と、銀河復興にコミットメントしながら、「第零の法則」や「ガイア」の有効性について確証させようとされているのです。

ミーター それはそれは全くの難題だこと!
  
 それで、どうやって?

ペイリー 今はかいもく検討もつきません。ミーターさんとイルミナさんに助けてもらう他ないのです。

ミーター いやはや、相当なお荷物を背負ってしまったようだな、イルミナ。

イルミナ いいや、ミーターさん、それは全く違うと思いますよ。

 ペイリーさんの申し出ては至極妥当ですよ。不死の従僕様の単なる思い過ごしでは、ありませんよ。我ら人類の共通の課題なのではないでしょうか?

ペイリー 有り難うございます!

ミーター イルミナ、お前って、俺ら二人が人間でないって、完璧に忘れてるよな。ワッハッハ!

※ガールの築いた微細心理歴史学は、ベイタ・ダレルによって再発見されます。是非、『ファウンデーションの夢』第六部 ベイタ・ダレル 第5話 ミュータント をご参照ください。


憧れのあの貴女たち

2023-01-28 10:22:35 | 窓の扉を開けて
 たまには超取り留めのない話をさせて下さい。
 本日はいつもの散歩道「海浜公園」を歩いています。今年は開園32周年記念です。
 ちょっとひねくれて二倍の自分の過去を思い出しましたので、少しだけその過去を皆様と共有したいと思いました。
 それではとphoto を取っていましたら、fb友の現在現役の都内のタクシー・ドライバーのN・N君から毎日のような「Poke」が届きました。その彼の若き日々は歌手であってあのフランスのシルヴィー・ヴァルタンの通訳や前説をしていたそうです。
 そこで話は急に僕の十代の頃のアイドルを思い返しました。題して「憧れのあの貴女たち」。

 エキゾチックでギリシア人でフランス語の「恋は水色」ヴィッキー・レアンドロス。十年前から苦手なフランス語を学ぶ奇縁の妖精。

 エレガント過ぎるフランス語の響き「アイドルを探せ」シルヴィー・ヴァルタン。勿論N・N君同様に世界最上の美と我田引水に考えています。

 清楚が魅力溢れだすイタリア語の「快闊」ジルオラ・チンクエッティ。イタリアは自転車で巡りたいものです。「夢みる思い」。

 何はなくとも当時の文明。アメリカの歌姫コニー・フランシス。「ボーイ・ハント」。

 でも僕の最初の恋人の長い髪と黒い瞳と舌足らずな喋り方に似てた南からの憧れも外すことは決してできません。「潮風のメロディー」。

「もうひとこと言われたら恋人でいたのに」

https://youtu.be/t0uZpav6NM0
https://youtu.be/JHu5iWfTADE
https://youtu.be/w8VhVG6aEmI
https://youtu.be/qii_309HyuU
https://youtu.be/yIxn4TL55vY

yatcha john s. 「憧れのあの貴女たち」