昨日、珍しく親子で午後から釣りに出かけた。舞阪の漁港でサビキによる小鯵釣りでもと考えていたのだが、釣り人は大勢いても、まるっきり釣れていない様子。夕方まで待てば釣れそうな雰囲気だが子供が我慢できそうもないので競艇場近くの通称”砂あげ場”に移動。ここならサビキ釣りがだめでもぶっこみ釣りでキスなどが狙える。現地に着くと、やはりサビキ釣りは低調でほとんど釣れていない。そこでぶっこみ仕掛けに以前イシグロで買った500円ほどの人工餌をつけて長男に竿を預けた。この餌はイソメを模した分解性ワームとやらで、よく釣れると雑誌にも紹介されている。昨年秋からずっとタックルボックスに袋入りで眠っていたのだが、相変わらず臭いがきつくヌメリもそのまま。
気がつくと子供の持った竿先が震えている。釣れたのは子供の手のひらより小さなイシガレイ。恐るべし人工餌!
これは幸先がいいともう2本竿を出してあちこち探り釣りを始めました。
次男はというと、まだ竿を振れないので、自分で車からコマセ餌をまく柄杓(ひしゃく)を持ち出してきて、釣れた魚を入れたバケツで魚をかき回して遊んでいました。しかしこのあと事件が待っていた。
結局、2時間ほどいて、釣れたのは小さなサビハゼとエソだけだったので、お魚さんは海へお返しして、帰り支度をして最後の竿を仕舞おうとしていると、『あっ』という長男の声と同時に、海に浮かぶ柄杓が目に入ってきた。この柄杓を振り回して遊んでいるうちに手がすべったようだ。足元は岸壁で海面まで3m近く、近くにそんな長い網を持っている人はいない。プカプカ浮かびながら柄杓はそのまま流されていきました。新しい持ち主が現れるのを期待して10年間使った柄杓とお別れをして家路に着きました。
ところで昨日の大地震で磯釣りの方が亡くなったとのこと、同じ釣り好きとしてご冥福を祈ります。そのほかに渓流釣りで連絡が途絶えた方々いるとのことなので、無事生還されることをお祈り致します。