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父親に傷ついた永遠の少女とアマゾネス

2011-08-25 22:59:13 | インポート
 永遠の少女とは、父親との関係において何らかの形で傷ついた女性が、自らのおかれている関係に絶望し、一定の年齢が過ぎても、心理的には少女のままで、根本的な依存状態にあり、他人にいわれたままの役割を引き受けるだけで、自分の生き方ができない女性でのことをいいます。
 その対極に位置するのが、アマゾネスともいわれる「武装せるアマゾーン」で、心の痛手や自分自身を守るために、鎧をきて武装するかのように、男性的・父性的なアイデンティティを築き上げる女性のことです。ちなみに、アマゾーンとは、弓をひくのに邪魔になるからと乳房を切り取った女性、「乳房のない女性」という意味だそうです。
 これらは、相対するものとして現れるのではなく、かわいい人形やガラスのような少女である一方で、殉教者や戦士の女王のような強い女性としての側面を、一人の女性がそのとき、その場でいろいろな生き方を実現しているといわれます。
 いずれにしろ、父と娘は、一歩間違うと疑似恋愛や擬似的な夫婦としての側面をもってしまうような、危うが在ることは確かなようです。