グラの気ままに徒然日記

日々の菜園アクティビティ、旅先での思い出コレクッションetc.

座佐の高から芦浜に下る(3)

2019年06月24日 20時51分15秒 | 登山

  姫越山~座佐の高~芦浜周回登山③

 

    ふたつの岬が沖に向かう。

   その根元に派生した広い浜、それが芦浜だ。

   まるでロビンソンクルーソーになった気分だ。

 

~ やがて半世紀が経とうとしているが、その昔私の古里伊勢柏崎を含め、沿岸部の漁村を二つに割り乱闘騒動も度々発生した。中部電力と国による原子力発電所建設の地としてこの芦浜に白羽の矢が立ったのだった。柏崎は、放射能漏れの恐怖感と山村ゆえもし稼働したところで錦峠を隔てているしそれほど潤わないだろうと体制は反対派が多かった。また沿岸部、錦漁港や古和浦、棚橋などの各漁村も漁業従事者が多く、放射能による海洋汚染、風評被害は耐え難いとした反対派が多かった。しかし、当時すでに漁獲高も激減傾向にあり、見切りをつける機会として保証金を当てにする賛成派も多くいた。大量の雇用創成を謳う強力な推進派もいた。追い打ちをかけるように地元の卒業生たちが中電に大量雇用されたりもした。すでに中電から金がばらまかれているというまことしやかな噂も乱れ飛んだ。町を二分した永年の醜悪で悪夢のような騒動に終止符を打ったのは、国政から三重県知事に打って出た北川正恭氏であった。知事に当選するや、電光石火『芦浜原発の白紙撤回』を宣言したのであった。~

 

 すぐにも浜に出たい気分であったが、まずは浜にできた灌木の防風林のなか、芦浜池に向かう。

 淡水

 水面に縦走稜線が映る!

 絶景だ!ここに巨大な建屋がズラリと並んだ風景を想像し身震いしてしまった。では浜に向かおう。

 浜の中央付近から振り返る。

 左後方が姫越山で、正面奥が座佐の高だが、共に見えていない。

 正面の岬を越えて錦漁港へ向かう。突端の島に人影が見えたのでズームすると・・・

 

 ・・・磯釣りをしていた。どのようにしてあそこまで行けたのだろう?

砂浜に私のトレースが残る!

 

 打ち寄せる波を撮影。

 もっと接近して!! ウヒョー、アウト

 芦浜を後にして、尾根に登り海岸線に近い断崖絶壁の上を錦に向かう。

 途中、木立の間に人を寄せ付けぬ世界が垣間見えた!

 先ほどの釣り人を載せているのかもしれない。

 こんな道が多い。

 植林帯の激下りを終えるとこんな穏やかな空間に出た!

 錦中学校が現れるや急激に民家が込み合う地に出た。山麓まで海が迫り狭い土地に民家が集中する独特の光景だ。

それにしてもまだ残っていた! 時計台のスローガン!『美人の町 紀勢町 錦』

流石に我が古里柏崎には現在この標語は撤去されて存在しない!(と思う) 

県の人権集会の会場となった際に取り払われたはずだ。まさか一時的な撤去ではないはずだ。今度確認してみよう。

 

 錦漁港

 漁船が一艘戻ってきた!

 新しくなった錦漁港。

 正面の山肌に白く着いた道が、登山口のシロハゲ避難所だ。駐車場は近い。

 

          ~ the end ~

 

 

 

 

 

 


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