まるぞう備忘録

無題のドキュメント

質素倹約について考察する。その2。

2017-12-04 09:47:33 | まるぞう経営学
抑圧すればリバウンドが起きる。

 質素倹約とは食事のダイエットに似ているかもしれません。
 江戸時代の観相(人相を観る人)の大家、南北先生も「素食と少食が開運の極意」とおっしゃっていることにも通じます。

 しかしダイエットといって、無理に食事の制限を行うと、リバウンドといってその跳ね返りが起きてしまいます。
 なぜリバウンドが起きるのか。いろいろなパターンがあるでしょうが、私が思うのは、それは本人の心の乾きが満たされていないから。そのようなこともあると思います。

 身体が必要とする以上に高いカロリーの食事を摂りたくなる理由。それはその時だけ、心の乾きが一瞬癒されたように脳が感じるから。
 しかし、抑圧我慢をすればするほど、心の乾きは「満たされない〜」と叫び、そしてそれがある一定以上を超えた時に、リバウンドが起きる。陰陽の振り子のように。そういうケースもあることでしょう。

 従って、ダイエットに大切なことは、自分の中の心の乾きにじっと向き合う。自分が満たされていないものの正体を、意識下に押さえてあったその正体を、静かに見つめる。そういうことかもしれません。



人生で本当に必要なものはとても少ない。

 質素倹約もダイエットに似ています。買いたいものを我慢する。そういう我慢であれば、それはどこかに歪を持ちます。
 本当はあれも欲しい、これも欲しい。でもお金を貯めるために倹約倹約。そういう我慢。そういう我慢の蓄積は、ある一定基準を超えるとリバウンドします。

・毎日温かいお風呂に入れること。
・毎晩清潔な布団で眠れること。
・親しい人達と「美味しいね」と感謝して御飯を食べられること。

 私が人生で幸せと感じる3つの要素です。個人的な主観です。そしてこの3つ以上の贅沢は、あれば嬉しいですが、なくても全く構いません。

 もちろん清潔な身だしなみは必要です。周囲の人が不愉快に思わないように。現代日本社会においては、身だしなみの清潔さにきちんとお金を払うことも必要です。
 たとえば高い革靴じゃなくても、毎朝履く前には磨く。ワイシャツはきちんとアイロンをかけておく。帰宅後スーツをハンガーにかけるときは、起毛ブラシをかける。ビジネスマンなら必要な服装のエチケットであります。
 しかしそれ以上の贅沢は、なくても全然構わない。


物欲が薄くなってきている現代日本人。

 今日本経済はデフレだといいます。日銀がいくらお金を刷っても、個人消費が全然上がりません。もちろんそれは消費増税や、今後の年金不安など、財政政策での理由もあることでしょう。
 ただ私が感じるのは、日本人全体が、物欲が枯れてきた。ということです。「給料が安いので欲しいものを我慢している」という面はもちろんあるでしょうが、「そもそもそこまで欲しいものがない」という空気。それが日本社会を静かに覆っているように思います。
 人に見栄をはって、人と張り合って、高価なものを手に入れたい。そのような欲求が枯れてきた。そのように思うのです。


 かつて、多くの日本人は「ステータス」と呼ばれるものを購入して手に入れることが人生の喜びでありました。しかし今は、「自分の人生で余計なものを削ぎ落とす」「自分一人が独占するのではなく、人と共有する。人に与える。」こういう行為が自分の人生の喜びである。
 そんな日本は世界に先駆けてそういう時代に入った。そのように思います。



 さて明日は、質素倹約が出来ないもう一つのパターンを考察してみたいと思います。
 それは、厄落としのために、無駄遣いせざるを得ないパターン。溜め込むと寿命が縮まる。全然羨ましくないお金持ちについて。



つづく



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