まるぞう備忘録

無題のドキュメント

湯種食パン実験(後編)

2022-04-08 08:52:26 | まるぞうレシピ

防災カレンダー
8日。07時11分。月の最遠から3時間後。【9】

04/07 09:00-15:10

電離圏全電子数観測
https://aer-nc-web.nict.go.jp/GPS/QR_GEONET/AMAP/




上新粉の湯種食パン

【材料】
湯種
・上新粉 40g
・水 160g
・ドライイースト 少々

生地
・春よ恋 340g
・水 100g
・砂糖 小さじ2杯半弱
・ドライイースト 小さじ1杯半強
・塩 小さじ1杯強


【作り方】

 上新粉を水に溶かして煮立たせます。
 粘りが出てきて、柔らかいお団子の生地のようです。ってアタリマエか。ご飯が炊けた時のような良い匂いがします。デンプンを糊化させて美味しくするのなら御米にまさるものはありません。
 上新粉がとろっと糊化されて美味しそうになったら火を止めて冷まします。糊化とは御米を炊くのと同じことです。だから熱湯でかき混ぜる程度ではなく、お鍋でしっかり「煮る」ことで甘みが増すのです。


 人肌にまで冷めたら、ドライイーストを少量ふりかけて


 充分かき混ぜたら、お鍋に蓋をして一晩寝かせます。

 ドライイーストは糊化された御米の糖分を美味しい美味しいと食べて、二酸化炭素とアルコールとアミノ酸に分解します。このアミノ酸が旨味です。
 私達は普段はドライイーストが小麦粉を餌にしたアミノ酸しか知りません。しかし御米を餌にすると、また違った風味のアミノ酸になるんじゃなかろうか。せっかく上新粉を使うのですから、ドライイーストちゃんにも少し試食してもらいましょう。

 1次発酵や2次発酵と異なり、一晩時間をかけてゆっくり進めます。だからドライイーストの量も少しで良いですし、今の季節なら室温で充分。もし夏なら冷蔵庫の野菜室など。イーストの発酵はじっくり時間をかけるほど「旨味」が増す。というのが天然酵母パンで私が学んだことです。今回はその応用ですね。




 おはようございます。一晩寝かせた上新粉湯種と、春よ恋とお砂糖とお塩。そしてドライイーストです。
 お砂糖はほとんどドライイーストの餌となって分解されますから。
 ですからこのパンは、春よ恋の小麦の風味と、上新粉の御米の甘みと、一晩かけてイーストちゃんが分解したアミノ酸の旨味。そして少々の塩味という本当にシンプルなパンになる(予定)。


 よいしょ。よいしょ。とヘラで均一にかき混ぜたら


 台の上にドンと置きます。生地はベトベトしてて指に付きます。慣れないと扱いにくいかも。
 国産小麦は輸入小麦に比べてグルテン少なくデンプンが多め。だから生地がべとつきやすいです。特に今回は上新粉の湯種ですからね〜。お餅も丸める前はベトつくでしょう。あんな感じ。
 輸入小麦とは異なり、生地は少し扱いにくいですが、風味があって、そして安全なパンです。


 私の捏ね方は両手でごろごろ前後に転がすだけです。茶筒を転がすみたいにね。何回か転がしたら直角にして丸め直してまたゴロゴロ両手で転がす。
 小麦の分子というのは水を吸いにくいのです。だからこうやって少し圧力をかけてやると、粉分子と水分子が融合する。これが捏ねるということです。

 私は力をかけて捏ねるのが良いと思っていたのですが、力かけすぎるとグルテン網が千切れちゃって、膨らまないパンになります。捏ねる時は力をかけすぎちゃいかんのです。
 「おいしゅうなあれ、おいしゅうなあれ」と両手でゴロゴロ生地を転がすのです。
 そして生地に耳を傾ける。もうちょっと力を入れて欲しいのか。そのままゴロゴロ気持ちいいのか。そしたら今度は直角にしてまた丸め直すけんね。

 12〜13分ほど捏ねていると生地の表面がツルツルして来ます。指にベトついてた生地も指にくっつかなくなります。私はこの捏ねる過程が大好きなのです。もうずっと捏ねていたいけれど、あまり捏ねすぎも良くない。
 今の季節はパンを捏ねるのに丁度良い気候です。私がパン作りを始めたのは猛暑の季節なのですぐ生地がダレてしまいます。室温が30℃を超える時は、生地は 冷蔵庫で冷やして(寝かして)それから捏ねるといいかもしれないです。




 モチ肌の生地をピザのように優しく手で伸ばして天板に広げます。これから1次発酵させるので。広げる理由はイーストが空気(酸素)を吸って発酵が進みやすいように。生地の表面積を大きくするため。
 濡れた布巾で覆って、30℃50分ほどオーブンの発酵モードで。




 50分後。おお。膨らんでます。


 そうしたらこの丸い生地を優しくクルクルと巻いて


 スポっと食パン型に入れます。(型には米油をキッチンペーパーでたっぷり塗っておきます)
 私は1次発酵のあとにパンチしたり切ったりしない派です。これはドライイーストなので大丈夫かもしれませんが、天然酵母の場合は発酵力が弱いのでせっかく膨らんだ生地は潰さずにそおっと焼くという貧乏性なのです。

 このまま蓋をして2次発酵。40℃40分。(蓋の裏にも油をたっぷり塗っておくことを忘れずに)
 2次発酵の方が温度が高いのは、もうあとはイーストちゃん、ラストスパートで生地の糖分を全部食べて二酸化炭素とアルコールに分解してね。という目的だから。




 ラストスパートで膨らんだ生地です。蓋にくっつくぐらい膨らんでいます。オッケー。
 オーブンを210℃で予熱したならば、25分焼きます。




 焼けました〜。


 網の上で30分ほど冷まします。


 キメが細かいパンになっています。湯種法の特長です。流行りの高級食パンではなく、昔ながらのあなたの街のパン屋さんのほとんどはこの湯種法です。(上新粉は使ってないでしょうし、そもそも多分輸入小麦粉でしょうが。それは仕方ないです。)


 食パンに合うスープは味噌汁だというのが私の持論でございます。噛むほどに国産小麦と日本の御米の風味が口に広がります。
 私達日本人は御米だけ食べて美味しいと感じる文化です。だからモチモチの御米が人気です。この食パンもそれに近いです。私は市販のパンは特に好きでも嫌いでもないですが、この食パンは美味しいと思います。



 湯種法とは生地の一部のグルテン網をあきらめて、その代わり生地の甘み旨味を引き出すという方法です。だからグルテンが全くない御米の上新粉でも(というより上新粉の方が)美味しいパンになります。ということは、玄米粉やオートミール粉でも同じ様に「風味のある美味しいパン」が出来るはず。と思います。
 また機会があったら実験してみたいと思います。



おまけ
グレートリセット(?)した畑の今の様子。ジャガイモの芽や、土が呼び寄せた雑草たちの芽が伸び始める。そういう季節になりました。





おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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最近、米粉パン作りに挑戦していて苦戦しています(笑)小麦のパンとは全く作り方が違いますね。最初の出来上がりは、かるかん!でした(笑)家にある生米から作っています。材料は生米、塩、砂糖、イースト、ぬるま湯だけ。バーミックスでひたすら混ぜて作ります。小さいパウンド型が私は焼きやすかったです。やっとパンらしくはなってきましたが、まだまだです~(笑)

→ 微粉米粉だと小麦パンのように膨らむそうです。10年後は日本は微粉米粉パンが主流になってるかもしれないですね〜。
私も小麦粉でいろいろ実験できるのも今だけ。嵐の前の静けさの時代の記録。かもしれません。

参考サイト:九州ミズホチカラ米粉
https://www.bears-k.co.jp/mizuho-chikara/

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【特集】“南海トラフ巨大地震” 内陸にも到達する“河川津波”を 最新技術で「見える化」 水の都大阪を襲う脅威から身を守るための備えとは?https://news.yahoo.co.jp/articles/f3b9ce8ebbde9f774abdb3338bd963e72c6c32bc?page=4
>都市を襲う河川津波。必ずやってくる“南海トラフ巨大地震”に備え、1人1人が今から備えることが必要です。

→ 情報ありがとうございます。

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6回目までとは。色んな立場の方々がワクワクの恐ろしさを訴えているにもかかわらず、相変わらず推進しようとしている社会的立場が上の、頭の良い方々を心底軽蔑したくなります。偏差値高くても人として◯カなのね、と。

→ 私の仮説では「セルフ1重視の人」は洗脳にかかりやすい、です。自分の心の判断よりも、社会的権威の声を重視するからです。仕方ないです。

私は旧約聖書のノアの方舟のお話を最近良く思い出します。大洪水が来ると街の人たちに警鐘を鳴らし続けたノアの話を。

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湯種製法は熱湯を混ぜるだけだと思っていました。
台湾などの動画で、最近見た「湯圓」が湯種製法にそっくりです。
湯圓とは、中国の白玉団子。
もち米を洗米し数時間吸水させて、ミキサーにかけてどろどろのライスミルクにし、これを絞って「しとぎ」生地をつくるか、もち粉で白玉生地を作ります。
その一部をゆでて糊化させ、これを戻してよく混ぜて生地を完成させます。
中に餡を入れて茹でて湯圓の出来上がり。
youtube「客家鹹湯圓做法 (含 湯圓製作)」(字幕を日本語に)など動画があります。
中国古来文化が濃く残っている客家の作り方が湯種なので、湯種は興味深い作り方です。

→ 「似てますね。」湯種だけに「煮てますね。」

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米粉は、蒸しパン、パンケーキ、クッキー、お好み焼き、大根もちに使っています。
小麦粉代わりに、米粉で出来きます。

→ これから米粉の時代になると思います。輸入食材が高沸するので小麦粉は高級品になると思います。でも日本に昔から育てられている小麦は大切です。

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他のブログ記事リンクを、コメント欄に載せることすら避ける理由が分かりません

→ その理由を說明するとブログ記事4〜5回分ほどの分量になりそうです。1年前ならそれでも、それだけの記事の量をさいてでも解説したと思います。しかしもう今はすでにそういう時代ではない。そういうブログを書く方はそういう御役目を果たせばいいです。仕方ない。でもこのブログのコメント欄で拡散することはNGと判断しました。

昨年、論文を要約する練習を読者の方といたしました。要約するという作業でその文の本質があらわになります。
あのブログの長い長い記事を、2〜3行に要約するとどうまとまるのか。

そして、あの長い記事の心象と、実際に要約する内容とが乖離しているのはなぜなのか。

そして、あのブログを書いた方はどういう意図(背景)でそういう記事を拡散するのか。

でもそれはもう人それぞれ。ただしこのコメント欄では紹介いたしません。

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ほぼ「風邪」に対して予防薬として服用している方が読者の中に未だにいらっしゃるかもしれない

→ 私の感触ではもうそういう方はいないと思います。ほとんどの人は「何かあった時の御守」「未接種で乗り切るための支え」。
ただし服用に関しては初期ほど効果があるのは間違いない。感染し始めの数時間が勝負だと思います。症状が出る直前が最も効果がある。じゃあ予防と初期の線引きを具体的に。という話になると、医療専門家ではない私は解説することは出来ません。

という事情ではありますから、私はコメントすることは出来ませんが、あなたが個人的に投稿してくださるのならありがたいです。
ただし問題があるサイトのリンクを貼られると公開出来ません。すみません。

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まるぞうさんのファンの一人だということもお知らせしておきます。

→ ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

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おばちゃん、本日午後から半休をもろうて宝塚を見に行ってきたわ。彼女たちの踊っている姿を見てたら心に響くのよお。「私ら好きで好きでものすごく楽しいわ」って。
おばちゃんの日常は何なのッて→ちびまる子ちゃんみたいやわ。楽しむっていうのは、大事やわ。頭で考えてもダメで心で感じることなんや。

→ おばちゃん。いつもおおきに。はげまされるわ。

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市販のパンしか食したことがないです。手作りの香ばしいパンて、どんな美味しさなんでしょ。
家でパンを焼く機器は持ってません。でもまるぞうさんレシピで作ってみたくなりました。それはフライパンで焼いても美味しいの?

→ 問題は一次発酵と二次発酵をどうやるかなのです。もし発酵機があるなら、パンはフライパンでも焼けると思います。(パンはパンでも食べられないパンはな〜んだ)

パンを焼く機器がない方は、私がおやつでたまに作る簡単ホットケーキはいかがでしょう。

【材料】
地粉(国産小麦) 100g
卵 1個
砂糖 10g
水 100cc
ベーキングパウダー(アルミ不使用) 小さじ1

流行りのパンケーキではないです。素朴な味です。

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まる(=・3・=)ぞうのネタ帳。
今後記事にするかもしれないししないかもしれない。気になる情報は、とりあえずここに放り込んであります。
https://twitter.com/J5F6eZXx6YgJP2x




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