まるぞう備忘録

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【防災備蓄】 カビが生える条件。

2022-10-14 10:12:20 | 防災情報。

防災カレンダー


電離圏全電子数観測
https://aer-nc-web.nict.go.jp/GPS/QR_GEONET/AMAP/




カビの繁殖が発生する条件。

 御米の備蓄で一番問題になるのは「カビ」です。
 そしてカビの繁殖には「温度と湿度」がとても関係があります。


引用:https://tokyo.jpncat.com/recommend/dehumidifier/dehumidification/

 温度と湿度が水色の範囲になるとカビの繁殖が盛んになるということです。
 この水色範囲に入る日数が多いほど、カビが進行して行きます。

・まず温度が20℃を超えることが条件の一つです。
・そしてその温度で湿度が60%以上になるとカビが活動し始める。
・湿度が70%を超えると2〜3ヶ月でカビが発生。
・湿度が80%を超えると2週間でカビが発生。

ということになります。



ご参考:東京の気候。

 ちなみに私が住んでいる東京の気候を見てみると。

月 温度 湿度
1月 5.4℃ 57%
2月 8.5℃ 49%
3月 12.8℃ 62%
4月 15.1℃ 60%
5月 19.6℃ 73% ✗
6月 22.7℃ 77% ✗
7月 25.9℃ 83% ✗✗
8月 27.4℃ 80% ✗✗
9月 22.3℃ 82% ✗✗
10月 18.2℃ 76% ✗
11月 13.7℃ 65%
12月 7.9℃ 60%

✗:2〜3ヶ月続くとカビ発生。
✗✗:2週間でカビ発生

 う〜ん。このように御米を普通に常温保管しただけだと、湿気をきちんと防げないとひと夏を超え(1年備蓄)は結構難易度が高いことがわかります。



ひと夏ふた夏を超えるローリングストック。

 たとえば湿気の少ない時期にペットボトルなどに密閉して湿度が低い状態だと温度が20℃以上でもひと夏くらいは持つかもしれません。
 しかしペットボトルに封入した日の湿度がたまたま高い日だったりすると、その高い湿気も一緒にペットボトルに封じ込められると、保管場所の温度が高い日が続くとカビが活動し始めるかもしれません。

 少なくともネルパックによる脱酸素保管はひと夏〜ふた夏は大丈夫だったのが私の経験値です。温度や湿度が上がってもそもそもの酸素がないので、カビの活動は抑えられていたということです。



マンション納戸+除湿機保存。

 今回私は、除湿保存に挑戦してみたいと思います。
 20℃を超える季節の時は、湿度を70%以下に抑えれば、ひと夏は超えられる。もし60%以下であればひょっとしたらふた夏はいけるかもしれません。

 それでもカビの進行はゆっくりと進んでいきますので、ひと夏超えかふた夏超えが(東京の気候では)限界かなと思います。やはり保冷庫のように数年〜10年とはレベルが違います。



 本当は来年の5月くらいの時期になってから除湿機を購入して実験する予定でしたが、やはりこの実験は早い方が良いかもしれません。
 ということで除湿機を購入することにしました。

納戸+除湿機の効果については、また近日ご報告いたします。



つづく




おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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ローリングストックとは別途、「籾殻付き玄米+自作の柿渋ハッスイ袋+布団圧縮袋(冬は北側の部屋、夏は冷房部屋へ移動)」は本気の備蓄用としてまずは目標2年で様子を観察してみるつもりです。
(籾殻付きはいざというとき苗にもできないかしら?)

→ 私も籾殻保存は魅力的だと思ったのですが、現代の一般家庭では脱穀する適当は方法がないので諦めました。1〜2キロなら手作業で突くことも可能でしょうが100kg超えだといかがでしょう。

あともし籾米を保存する実験ならば1kgぐらいを普通の紙袋に入れた状態で同じ場所でどうかも知りたいところです。おそらく籾米ならば、圧縮袋も柿渋袋もあまり変わらないと思います。ローリングストックは手間がかからないのが一番。脱穀問題さえ解決すれば。

ただやったことのない新しい保存法の場合は、半年おきに食べてみるというチェックをすることをお勧めします。カビ全滅廃棄を避けるために。また結果を教えてくださいね。

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未接種枠は簡単でしたが、食糧危機は個人的に無理かもしれません。精神的にもやられる気がします。一号では我慢できず、すぐに底をついて、餓死する可能性が高く、今から準備しても10年は本当に無理だと思います。
核実験なくても農薬でアウトにしようとするなんてもうめちゃくちゃ酷い人達がいるものです。

→ 多分それは大丈夫です。また記事にしようと考えていますが。
人間の身体は「飽食」よりも「飢餓」の方がずっと強いのです。人類の身体は何十万年という飢餓の歴史で鍛えられています。
ただし人間の心は「飢餓」に弱いです。特に現代人は一日のうちで「お腹がすいた(おなかが空腹でぐうと鳴る)」という過程を経ない人も多いです。
それは「身体」が欲しているのではなく、「心」がいつも何か食べて満たされていないと。ということなんじゃないかな〜。という考察を考えております。

だから食糧不足が起きた時は、現代日本人は「身体の空腹」よりまず「心の空腹」と対峙することとなります。

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地球で農作物が取れなくなっても月で取れるようになれば、食糧難も少しは緩和されるかもしれません。まだまだ時間はかかるでしょうが、勇気あるフロンティアスピリットだなーと思います。

→ ベンチャーの夢は素敵ですが、それとは別に私は日本国土の土を信じておりますよ。土の中の菌たちの生命力は日本の国土全てをあっと言う間(たった100年ほど)で荒れ地でも深い森林にする力を持ちます。
日本の農業はその土の生命力のお裾分けで、食べ物を分けて頂く作業であると思います。

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まるぞうさん、いつも参考にさせていただきありがとうございます。まるぞうさんのお米の備蓄のお話は冷静で、読ませて頂くと、まるで散らばったアリのような心境も落ち着いてきます。我が家の出来る範囲の事をやるしかない、と腹を括れます。感謝の気持ちが溢れます。ありがとうございます。

→ いずれは「生存本能のお試し」を体験することとなるのですから。今あるものを工夫してしのぐという練習ですね。
今あるもの今できることで頑張れば良いと思います。腹を括ると見えてくる景色が「本当のこと」です。

私達の身体に潜んでいる「生存本能」の力は、あなどれないです。人をスーパーマンに変えると思います。

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我が家では洗濯ものを乾かすために除湿機を使っていますが、(部屋を閉め切って使っていることもあると思いますが)梅雨時期の少し暑いときや夏場は機械が発する熱でかなり室温が上がります。
(電気料金も機種によりますが、まあまあかかります。)

もし除湿機をお考えでしたら、、機械の特性も参考にしていただければと思います。(機種にもよりますが音もかなりするものもありますよ。)

→ 私はコンプレッサー方式の除湿機を購入しました。50%くらいまで湿度を下げられる機能があるようです。

いずれにせよ、納戸除湿保存として役に立つかどうかは(機能面だけじゃなく実用運用の面でも)やってみないとわからないので、試してみます。お楽しみね。

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もちろん、誰でも無理は不要なんですけど、A8の答えは安易だとも思います。
”まるぞうさんだったらこうします、
”だったらわかるのですけど、大勢の皆さまに向かって「間に合うでしょう」は、無責任に思えますm()m

→ なぜ私が小型冷蔵庫と書いたのか。それはあなたと違って、今回の考察はご家族の1年分の備蓄しか出来ない人が対象だということです。

少なくともネルパックを使えば1年は玄米の備蓄は可能だということは私は検証できました。そしてそれをローリングストックとして回すことは(大きな専用保冷庫を用意できない家庭でも)備蓄可能です。

もし今後歴史的な食糧危機の非常時は、その今備蓄してある1年分の御米を(たとえば一人1年10kgぐらい)節約ペースで大切に食べていく生活に切り替えることが想定となります。

食糧危機非常時の節約生活に対応するため
・直近1〜2年分については引き続きネルパックで保存。
・それ以降の年数については、小型冷蔵庫に保存に切り替える。
もともと1年分しかない備蓄米から取り分けて冷蔵庫に保存して3年目以降をもたせることにします。だから冷蔵庫は巨大なものは必要ありません。
その時のそういう食糧の非常事態であれば、ご家族もその程度の冷蔵庫を購入することも理解されることでしょう。

私の考察をヒントにそれぞれが「今できること。今あること。」を工夫しながら将来のご家族を守る方法を模索して頂ければ幸いです。

納戸除湿備蓄もその試行錯誤の一つです。ローリングストックの手間をさらに低減することができるといいなと思います。

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