まるぞう備忘録

無題のドキュメント

鹿島神宮。香取神宮。麻賀多神社。参拝メモ。後編。

2023-11-13 09:26:02 | 今日のひとり言

防災カレンダー
13日。新月。

千葉県北西部





内海に面した神社。



 霞ヶ浦、利根川、印旛沼、手賀沼だとこのあたり一帯は、以前は「香取海(かとりのうみ)」と呼ばれる内海でした。徳川以降干拓が進んで今の陸地になったと言われます。

 地図で観て頂くとわかるように、鹿島神宮、香取神宮、麻賀多神社はそれぞれ香取海に面した小高い丘に建てられております。
 その名残は鳥居として今でも残っています。


霞ヶ浦に建てられた鹿島神宮の西の一之鳥居


利根川に建てられた香取神宮の津宮鳥居


印旛沼に建てられた麻賀多神社の鳥居河岸の一之鳥居
(写真はいずれもGoogle Mapより転載)

これらの鳥居は、以前はこれらの神社への参拝は、陸路ではなく舟で参られた方が多いということの名残であります。



中央構造線は海底の地下2000m以上。



 もう一度地図を観て頂くとわかるように、中央構造線はかつての香取海の下を通っておりました。もうこのあたりは2000mも土砂の堆積地であり、中央構造線を調査するには3500mもボーリングをして調べています。
 中央構造線は西日本〜中央日本ははっきり大地に示されておりますが、関東平野に至ってからは2000m以上の深い海の底の亀裂であったということです。

 その香取海の底を走る構造線の亀裂に一番近い、湖畔の丘に香取神宮や麻賀多神社が建てられている。ここは縄文時代からの聖地スポットであったのでしょう。


香取海の周辺に縄文時代の貝塚が多く発見されているようです。



3つの聖地の共通点。

 鹿島神宮、香取神宮、麻賀多神社。
 この3つの神社はそれそれ
・海底下の中央構造線に沿った場所に近い
・小高い丘の上の
・縄文時代の聖地であった。

 自動車で東関東自動車道を一人走っていると、いろいろな光景の物語が浮かんでくるように思いました。とくにこの3つの神社が、実は海のほとりの丘に建てられたという共通点があるとは。
 帰宅してからいろいろ調べて、改めて「なるほど。」と腑に落ちたお話でした。



 これらの3つの神社はどれも標高30m以上の場所に建てられています。。
 もし房総沖で大きな津波が発生した場合は、この地域に住んでいる方は出来るだけ速やかに高い場所に避難して頂きたいです。
 昔香取海であった地域は平板な広大な土地でありますから、津波は非常に速い速度で内陸まで進んでいくことでしょう。
 ただし、これらの3つの神社があるところは周囲の中では標高の高い場所です。
 今回香取海を再現した地図は海抜20mで作成しました。
 この地図を参考に。ご自宅や職場で近い「高い丘」を(3つの神社の他にも)いくつか避難先として、御自身や御家族で情報を共有していただきたいと思います。

今回使用した海抜20m地図
https://flood.firetree.net/?ll=35.84751411879917,140.14070405742805&z=7&m=20



どうぞよろしくお願いいたします。




おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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母の介護のことでどうしても私に負担がかかるようになります。

→ 毎日。大変な介護のお世話。
ありがとうございます。。。m(_ _)m

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待ってました!まるぞうさん。
電車などで行くと、東京に2泊くらいしないといけないかなーと路線とにらめっこしてましたが、なるほど!レンタカーという手がありますね。
それも記事を読むと、参拝+次の神社へ移動で1時間で大丈夫なのですかー。それは良い情報を頂けました。
次の記事でのまるぞうさんの考察も楽しみにしております。
これも何かのタイミング。今年中に参拝したいですねー。

→ 私はかなり早足のほうなのですが、年末の空いている時期なら大丈夫かと思います。
それぞれの神宮は広く本来はゆっくり散策したりお団子を食べたりするのが良いかもしれませんが
・鹿島神宮:要石、御手洗池
・香取神宮:奥宮、要石(護国神社)
というポイントを、本殿の他に参拝させて頂きました。

そしてレンタカー8時スタートが重要だと思います。後ろにいくほど神社や道路が混んで来るようです。

よろしくお願いいたします。

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ご参拝記事有り難うございます。ご一緒させていただいた気分です。鹿島様は東京駅往き来であれびバスでよいのですが、香取様からは物凄く大変でした。車ないと。兎に角、良い所ですよね。
只今、ゴジラ見てきました。朝一のせいか、ほぼ男性、年齢も高かったですね。エンドロール最後まで誰一人として動きませんでした。私、涙です。始めから様々な思いが去来しました。ゴジラの時代は私が生まれるおよそ10年前。幼い気をくの中に、まだ終わっていない戦争の影の記憶が甦りました。時空を越えての鎮魂。まさに鎮魂でした。

→ 鹿島様、香取様、共に大変素晴らしいお宮でありました。本当に。
そして鎮魂の映画の感想もありがとうございます。

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香取神宮を氏神とする者です
鹿島、香取神宮参拝初めてだったのですね。奥宮、要石は取り上げるだろうなとは思っていましたが、護国神社を取り上げるとは思いませんでした。ありがとうございます。毎月の参拝では、本殿→奥宮→護国神社が定番になっています。(要石と押手神社は一礼して通過または迂回しています。)その2を楽しみにしてます。(忖度せずにネガティブなことも記事にしてもらってええんやで)

→ 氏子の方と同じ感想と聞いて嬉しいです。
私は零感なので全くわからないのですが、あの神社はとても大切な場所であるように思いました。ありがとうございます。

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玲玲さん
・・・
参拝おめでとうございます。まだ来られて無かったことが意外でしたが、画像は縄文海進20mのものでしょうか?
太古にこの土地に神様が祀られたこと、想像がつかないのですが、まるぞうさんの考察を楽しみにしています。
私の家は少し離れていて20mまではなんとかなる、でも海面上昇した上での津波が来たら、と想定していて、もし避難を考えたら、その時だけ数日から1週間は確実に場所を離れる遠方に旅行が出来る環境ならしておく、と思っています。
猫まで連れて行くこと、家族に信じてもらうことは少し大変ですが、その時の縁にお任せ、あとは自分次第の気持ちがあります。こう書くと、その時に生きている前提なこともおかしいですが、出来る努力ってどこまでだろう、と思いながらいます。

→ 多くの方が想定されることは本当に心強いです。ありがとうございます。


あと、鹿島神宮の本殿を過ぎてからの、あの深い参道、とても清々しく大好きです。これからの海面上昇でも残って下さったら良いな、と感じてます。船で神様が行き来した、もしくは船じゃ無かったかもですが、私が妄想しても何も出てこないですが、本当にここに神宮が出来た経緯ってすごいな、と思ってます。

→ 大変立派な参道でした。あの海に近い丘なのに、深い深い森(杜)でした。ありがとうございます。

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まるぞうさん、私も先日、1人で鹿島神宮、香取神宮、息栖神社の東国三社巡り(この名前は旅行業者がつけたのかもしれませんが)をしてきました。三社とも初めて参りました。きっかけは久しぶりに成田空港を利用して上空から地上を見た時にやけにこの辺りが気になったこと。調べたらこれらの神社がある事を知り行きたくなりました(この3社を結ぶと直角二等辺三角形になるそうです)。地震が気になっていた時なので要石のある神社に感謝の気持ちを捧げるのも良いかな、という気持ちもありました。何も知らず行きましたが、神話のタケミカヅチノオオカミが祀られていたり、室町時代の剣聖のお墓があったり、何か意味深い場所に感じました。まるぞうさんの記事も興味深く読ませていただきますね。

→ 上空からこの辺りをご覧になって、気になったということ。興味深いですね。
中央構造線の東の終端であるこの大切な場所をお参りくださって、ありがとうございます。

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まるぞうさん、清々しい参拝の景色をありがとうございます。偶然の思いと言いますか、参拝された同じ日にそちらの方面に住んでいる友人を思い出しながらまるぞうさんが回った場所の参拝にいきたいなぁと地図を眺めていたところでした。

→ 一人でも多くの人が、地図を観ながらこれらの地に思いを馳せることだけでもありがたいです。ありがとうございます。



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