ウォルフィーはつらいよ：アンサンブル・アマデウス

＜ウォルフィーはつらいよ＞
女流アーティスト集団「アンサンブル・アマデウス」デビュー・コンサート！

かつてオペラシティ・コンサートホールをその入場者数の少なさで世間を震撼させた「田中Producer」さんが、活気的な？イベントを手がけた。
否、彼の企画はいつも素敵だ。夢がある、だから好きだ。
今回も「女子十二楽房」の向こうをはってコンマス以外は女性という大胆なクラシック版「NAON no YAON」、名付けて「アンサンブル・アマデウス！」

モーツアルトしか演奏しない潔さ、いいんじゃなーい！午前中、昼まで柏でバスケットをプレイしてから大船に直行。生憎の雨模様、４００円のジャンプ傘も惜しくない。タミーノ＆パッパゲーノに逢える。『魔笛』Die Zauberflöte、K.620は、1791年に作曲したジングシュピール！Ich habe gelernen die Zauberflöte alles.ドイツ語の教科書が「ツァウバー・フローテ」だったのです。モーツアルト最期のオペラで、ケッヘルナンバーも憶えています。
　有名なアリア「私は鳥刺し」 Arie - Der Vogelfänger bin ich ja.パパゲーノの吹くパンフルートが…無い！辻康介さん、葉山ガラコンサートでお会いしましょう。
　アリア「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」 Arie - Der Hölle Rache kocht in meinem Herzen（夜の女王）吉原圭子さんのソプラノはウルトラＤ難度の超絶技巧曲を発音もよろしくキッチリ歌い上げた。葉山でのイタリア語に続き素晴らしい。ファンクラブはないのかな？

と歌い手には問題はなかったが、公演そのものは「残念！」。１５分休憩で帰ったが後半もあまりよろしくなかったようでアンコールは皆無。
残念ながら公演の出来るレベルに達していない。個々の技術は卓越しているのだろうが、コンマスのことばかり注視して「笑顔も無く」The Ice Dolles。しかもミストーンの嵐。ちゃんとしようぜ！『フィガロの結婚』(Le Nozze di Figaro)や『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』（Eine kleine Nachtmusik）ト長調 K.525　は間違えるわけないじゃんよー。

友人は「あまりの酷さに怒って帰った」と思ったらしい。まぁ用事があったんで帰っただけで、特に後ろ髪引かれる想いもなかったけどね。

【公演日時】 4月26日（土） 14：30開場 15：00開演
【場所】 鎌倉芸術館　小ホール
【曲目】 モーツァルト：
交響曲第25番ト短調K183より第1楽章／歌劇「魔笛」K620より“おいらは鳥刺し”
フルートとハープのための協奏曲ハ長調K299より第2楽章／交響曲第35番「ハフナー」ニ長調K385
歌劇「魔笛」K620より“恋人か乳房がいれば”
歌劇「魔笛」K620より“地獄の復讐が我が心に燃え（夜の女王のアリア）”
ディヴェルティメント ニ長調K136より第1楽章／クラリネット協奏曲イ長調K622より第1楽章ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417より第3楽章／歌劇「フィガロの結婚」序曲K492／セレナード「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 ト長調 K525より第1楽章
交響曲第40番ト長調K550より第1楽章　／歌劇「後宮からの逃走」 K384より序曲／
ピアノ協奏曲第20番ニ短調K466より第2楽章

【出演】：＊コンサートマスター：廣岡克隆　＊ヴァイオリン： 横山和加子、栗原尚子、宮本佳代、服部亜矢子、吉岡麻貴子、五十川京子、末永千湖　＊ヴィオラ：青木篤子、安保恵麻、長岡晶子、古宮山由里　＊チェロ：高橋純子、新倉瞳　＊コントラバス：佐野央子　＊フルート：甲藤さち　＊オーボエ：多田敦美　＊クラリネット：重松希巳江　＊ファゴット：河村幹子　＊ホルン：庄司知世　＊トランペット：丸橋陽佳　＊