語る城門「大戸」BIGDOOR正門

昭和38年製Bigdoorオヤジが身辺10m範囲の出来事を哲学したり雑学したりします。老後の楽しみ1つみっけ。

「ぬ」 ぬるま湯は身を滅ぼす

2005-03-23 22:31:21 | Weblog
「ぬ」 ぬるま湯は身を滅ぼす
・ライバルのいない世界は滅亡の一途をたどる


「『国民車・トラビ』。ベルリンの壁崩壊が証明してくれたこと」

近年商品のライフサイクルは非常に短く、ライバルを凌駕し販売競争に打ち勝つために頻繁なモデルチェンジが行われています。

かつて旧東ドイツの国民車に「トラバント(Trabant)」というクルマがありました。1958~1991年まで製造され「トラビ」の愛称で呼ばれていました。1958年というと日本では富士重工が「てんとう虫」の愛称で親しまれた「スバル360」を発売したころです。トラビはそれから30年以上もモデルチェンジをしませんでした。社会主義国のもとで競争原理が機能しなかった為です。

信じられないかも知れませんが、この国民車・トラビは…

(1)燃料計が付いていない     (2)ヘッドランプのHi-Low切り替えは降車して行う
(3)車体の一部がボール紙     (4)それでも納期は10~12年


冷戦終結、ベルリンの壁崩壊、東西ドイツ統一後、両国のドライバーがお互いの持つ車を見て各々カルチャーショックを受けたという話です。

納車を10年も待ってくれる「ぬるま湯」市場が東ドイツの自動車産業を滅ぼしました。10ヶ月納車待ちすら認められない市場を前に東欧一の工業国、東ドイツは文字通り滅亡しました。

自社の取扱商品をチェックするだけではなく、自分自身が「トラビ」になっていないか常にライバルを鑑に確認し、モデルチェンジを繰り返しましょう。


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