語る城門「大戸」BIGDOOR正門

昭和38年製Bigdoorオヤジが身辺10m範囲の出来事を哲学したり雑学したりします。老後の楽しみ1つみっけ。

「ひ」 人に喜ばれてこそセールスマンは本物

2005-12-04 04:04:54 | Weblog
「ひ」 人に喜ばれてこそセールスマンは本物・ お客様に感動を!

 商材に恵まれたい、何もしなくても売れていく商品があればいいのに…成績不振に陥るとそんな愚痴がこぼれてきます。
 特に色々な機能や効能を持った製品には欲しい機能は在ればあるだけ良いと思いがちです。ライバルと差別化出来るのなら何でも欲しい。
 機能比較でモノが売れるということは、その分野にセールスマンはいらない、ということです。提案を蹴られてからが営業の腕の見せ所。セールスマンの差別化を考えましょう。
 かつて超々スーパー・セールスマンA君の話。彼はビジネスホンを扱う営業担当に異動して暫くたったある日、紅潮した顔でこう言いました。
 「ビジネスホンっていいですねー。機能がこんなにあれば毎日同じお客さんにお伺いしても2年はもちますねぇ」
 それまでA君は乾電池をKIOSKなど駅の売店に卸す営業をしていました。彼は担当2年で首都圏某○○鉄道の◇◇線の始発駅~終着駅まで全数十駅の全て自社品陳列に成功した実力者です。乾電池はブランドでも性能でも差別化する余地のあまりない、ましてKIOSKのような緊急に購入する場では殆ど差が出ない。しかも、価格差もまったくないような商品です。
 どうやって自社品を全ての駅で扱える様にしたのでしょう?曰く、「色々やりましたけれど作戦なんてものはなくて、強いて挙げるならばライバルが週一回訪問しているなら週二回とか。棚卸をいつやるか聞いてあげたり数えやすい方法を一緒に考えたり、そんなもんです。要は俺が行くと喜んでもらえばいいかなと」
 もう一人の超々スーパー・セールスマンB君、喫茶店・飲食店などに向けに製氷機や厨房周りの電機器具商品を扱っていました。
 ある時、ユーザーである焼鳥屋さんが店舗拡大で「焼き鳥用の竹串」を安く安定的に仕入れたい、と悩んでいるのを聞きつけ「何本週に使うのか?希望値段は?」など数点聞くと数日で希望の竹串を調達して売り上げてしまったのです。経営相談を持ちかけられるほど親しくなる努力もさりながら、ちょっとしたネタを我がことにして解決してしまう豪腕。
曰く、「困りごとを聞いたら放っておけない。ついでに調べただけで。売り上げに計上するのは自分でもやり過ぎだと思う。でも、店の大将が喜んでくれれば良いかと思っただけです」
B君は後に千葉県内の養鶏場を営業中に目にすると車を止めて情報収集して、遂にはブロイラーも売り上げてしまいました。
この2人に共通しているのは「お客様に喜んでもらう」「困りごとを解決する」姿勢ですが、何よりもそれが自然体であるという魅力も大切なポイントです。

こんなセールスマンになってみませんか?


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