語る城門「大戸」BIGDOOR正門

昭和38年製Bigdoorオヤジが身辺10m範囲の出来事を哲学したり雑学したりします。老後の楽しみ1つみっけ。

「め」 目は口よりもモノを云う ・真剣さ、正直さは目にあらわれる

2005-11-04 01:31:31 | Weblog
「め」 目は口よりもモノを云う ・真剣さ、正直さは目にあらわれる

「なぜ日本人は相手の目を見ないの?」よく、日本人は話をするときに相手の目を見つめないといわれます。確かに、外国人などと比較すると、日本人は視線を交わすことなく会話をすることが多いようです。
日本人は、相手を強く見つめることは、何か失礼な、相手を威嚇する挑戦的な行為であると考えるようです。叱られるときも、子供が親の目を見つめていると「何だ、そんな目をして」と、注意しますだから、叱られているとき、子供はよくうつむいているのです。
逆に、海外では怒られている時に子供がうつむいていると、「何で私の目を見ないのだ」といって親は注意します。
諸外国では、相手の目を見ずに話を聞くと、その人はその話に興味がないのではないかと思われてしまいます。また、その人が何となく自信のない人に思え、最悪の場合は、何かやましいことがあったり、隠し事をしていたりするのではないかと誤解されてしまいます。日本でも近年の欧米化の影響からそのような感覚を持つ人が増えてきています。
たまに週刊誌や雑誌等に目に線を入れてある写真を見かけます。被写体となった人の人格権・肖像権、プライバシィの保護の為に有効なのでしょう。確かに親しい間柄でも目に線を入れた写真を見て言い当てるのは困難です。では「口元」を隠した場合はどうでしょう?「目」を隠した場合より容易に本人を特定できます。
しかし、鼻と口元を隠すとさすがに認識率が大きく低下します。もっともセールスマンが嗅覚とトークを封じるがごときマスクをするはずがありません。月光仮面じゃあるまいし…と言わない方が賢明。歳が知られます。
また、人は2つの黒点を見ると自動的に「顔」を想定してしまうそうです。視力の未熟な乳幼児も母親の2つの瞳に見つめられているときに安心しますが、2つの黒点の仮面を被った場合でも同様に安心できるらしいのです。
それが証拠に大人であっても、よくテレビのエンターテイメント番組で「心霊写真の解説」の際に、「ここが目ですね」と2つの黒っぽい点を指されると勝手によくある風景写真に「地縛霊」の顔を発見してしまいます。
人は事ほど然様に「目」に特別の意識を働かしてしまう生き物です。視線の持つ効果・影響を十分に考える癖をつけておきましょう。
熱い視線は熱い視線を呼び込みます。出来れば「アイ・コンタクト」をもっと強化して、相手との「アイボール・トウ・アイボール・コンタクト」コミュニケーションを目指しましょう。

参考文献「誤解される日本人―外国人がとまどう41の疑問」
講談社バイリンガル・ブックス 賀川 洋 (著), メリディアンリソーシスアソシエイツ (編集)


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