今回は、DA17W:PZターボスペシャルのウィンカー付ドアミラーの装着について綴っていこうかと思います。
DA17でこの装備が付いているのは、上記のグレードのみです。
他のグレードへの流用はそんなに難しい事ではありませんが、この内蔵ウィンカーを作動させる為にはそれなりの加工が必要となります。
特にDA17Vへの転用となると、一筋縄ではいかないというのが現状のようです。
そこでそれを当然のごとく作動できる様にしようというのが今回の趣旨となります。
現在多くの車種においては、オプション設定等で本体のみ購入し交換すれば作動する車種がほとんどです。(前車のハイゼットカーゴなどは)
ところがDA17に関しては、どういう事か上記グレード以外への装着では作動しない事が判明しました
本体だけ付け作動しないのでは、本末転倒となり全く意味がありません。
そこで何とか作動できるように時間を掛け(私だけかもしれませんが)、挑戦してみる事にしました。
構想から数か月、仕事の合間を縫って下調べに没頭し、結果スマートにそして純正っぽく仕上げていく自信ができたのでここにご報告します。
説明には画像を交え、なるべく詳しく説明していきますのでよろしくお願い致します。
いつもの様に、興味の無い方はスルーしてくださいネ。
ではまず基本となる”ウィンカー付ドアミラー”について。
DA17Vでは、GA・PA・PC以外は全てカラードドアミラー仕様となっています。純正でこのミラーが装着されているグレードであれば、ウィンカー付ドアミラーを丸々購入しなくても、部品交換のみでウィンカー付ドアミラーに換える事ができます。
これは凄い事です
どの様にするかというと、ウィンカーが入る切り込みのあるカバーとサイドターンシグナルASSY本体を購入すればOKです。
もちろんそっくり交換してしまう方が早く簡単ではありますが、スズキの事その金額たるや相当な額だと予想されます。(怖くて調べておりませんが…)
そこで既存のミラー本体はそのままで、追加する部品のみを購入します。
・アウトミラーバイザカバー(右):84718-64P40-Z2S・・・¥2600-
・ 〃 (左):84728-64P40-Z2S・・・¥2600-
・サイドターンシグナルランプASSY(右):36410-64P00・・・¥4650-
・ 〃 (左):36430-64P00・・・¥4650-
これらをウインカー無しのカバーと交換すればOKです。
但し、DA17Vに合う純正カラー色は、Z2S:シルキーシルバーメタリックとZJ3:ブルーイッシュブラックパールのみとなります。
26U:スペリアホワイトについては、ワゴンにこのカラーの設定が無い為、純正カラーのそれはないと思われます。ご注意ください。
パーツの準備はこれだけでOKですが(ターンシグナルASSYをミラーカバーベースに留める4×10ミリのナベビスが4ケ必要です。:雨水の侵入がある為、ステンがベストです)、ウィンカーを作動させるには大きな難関が待ち受けています。それは…
サイドターンシグナルASSY本体は、カプラーでの差込式となっています。本体側は2極の”オス”カプラーとなっており、車両側にある”メス”カプラーと接続する様になっています。
ところが非搭載車にはそのメスカプラーが無いので、そのまま繋げる事はできないのです。えっええ・・・
ではどうしますか?
こんな時役に立つのはやはり”ネット”ですね。検索したい事項を入力すれば、該当するモノが出てきます。今回もそれを利用します。
”配線・カプラー”などと検索すると、出てきました→こちらが!
ここからそれに合致するメスカプラーを探し出します。本体のオス端子を凝視して、それに合うカプラーを探していきます。
そして見つけました。おそらくこれでしょう!!
このカプラーが正しければ、ターンシグナルASSYへ直接接続する事ができます。
到着後配線加工をして、この様に仕上がりました。
バッチリ!接続できました
あとはこの配線を、ウィンカー信号の出る配線へと繋げば理論上はOKとなります
続いて配線関係についてです。
何故?”ウィンカー付きミラー”をポン付けしてもDA17Vでは作動しないのか?その原因から探っていきます。
フロントドア内には、ドア用のワイヤーハーネスが装着されており、このハーネスがバン用で3種類、ワゴン用で2種類と計5種類もありすべて部品番号が違います。
そうです、このハーネスの中にウィンカーを作動させる為の配線が無い!事が原因なのです。
当然といえば当然で、配線が無いのに作動するわけはありませんね。
”じゃー引いてしまえばいいじゃないか?”とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、そう簡単にはいきません。
その信号線を何処からどうやって引いてくるのか?基本的な事が分からなければ先へは進めません。
そこでDA17の車両配線図を確認する事からはじめました。
ディーラーでこれを見せてもらえばいいのですが、面倒なのでいっその事購入してしまおうと思いました。
ところが…最近はブックタイプのそれではなく、全てCDタイプのモノとなっているとの事。なるほど、時代の流れですね。
ならばそれを購入しようとしましたが、なんと!¥30000-以上するという回答でした。。。さすがにその金額はチョッと…
仕方ないので、ディーラーでプリントアウトして頂く事にしました。
それを元に、何処から信号が来てどう配線すればいいのかを把握する事ができたのです。
ここからはマニアックな配線図に関してです。
配線に関しては、当方電気関係の仕事をしているので図面があればある程度理解する事ができます。
そこで基本となる”ターンシグナル&ハザートランプ”の配線図からどうすればよいかを考えていきます。
こちらがその配線図です。
図面の上部に、【BCM】というところがあります。これはボディコントロールモジュールというパーツで、電装関係をコントロールする装置です。
ここに”G04”というカプラーがあります。赤丸で印を付けたところがそれです。
その中の4番ピンと5番ピンが、今回のお目当ての配線となります。
PZターボスペシャルには、BCMからドアミラーのウィンカー部までこの配線が存在しています。(BCM→インストメンタルハーネス→ドアハーネス)
つまり、グレードによりドアまでのハーネスが違うという事になります。
という事は、この2本を新たに引けば配線の問題はクリアーできるわけです。
なーんだ簡単じゃないか?と思われる方もいるかもしれませんが、これもそう簡単にはいきません。
もっと簡単に行いたい方は、この配線の左側にある”E04”カプラーの1番ピンと8番ピンから分岐してもいけそうな気がします。(スズキサービスによると、これでOKとの事)
こちらなら全てのグレードにこの配線があるので、”エレクトロタップ”などを使用して分岐するのは容易かも知れません。
ただそれではつまらないので、”G04”の空き端子である4番・5番にメス端子を使用して取り出してみる事にしました。
果たして上手くいくでしょうか?
因みに、DA17Vの【BCM】は2種類あります。GAとPAが同じで一つ(36770-64P10)、そしてPCからジョインターボまでが同じ(36770-64P00)で一つとなっています。
今回はジョインターボ用での確認となりますので、GA/PAのオーナーの方は同じ様に作動するかどうかは未知数です。予めご了承ください。
それでは【BCM】のある場所から説明します。
助手席の前にあるグローブBOXを外します。グローブBOXを開けると、左右に下まで開かない様にする”ツメ”があります。これをBOXの内側へと曲げると、ストッパーが外れ下まで大きく開くようなります。
あとは手前に引っ張れば、簡単に外れます。
外した後はこうなります。
向かって左側(赤枠内)に【BCM】が付いています。
分かりやすいように、カプラーの番号を貼っておきました。(黒い箱の様な物がそれです)
この中から”G04”をアップします。
黄色丸で囲ったところが右から4番・5番となります。PZターボスペシャルではないので、この場所は空きとなっています。
カプラーの配列は、下記の通りです。
この空いているところへ、新たにメス端子を装着できれば目的の信号を取り出す事ができるはずです
問題はこのカプラーに合うメス端子です。
カプラー本体のサイズからある程度の目途をつけ、前出の所に注文しました。
それがこちらです。
トヨタ車の純正カプラーに合うものだそうです。
この端子がカシメてある電線も、別売りで用意されていました。
こちらの方が既存のカプラーに差し込むだけなので、さらに便利だと思います。(私は自分でカシメましたが…)
そして無事装着完了です><
因みにもう一つの方法ですが、それはこちらです。
1番と8番の電線に、これ(エレクトロタップ)を用いて
分岐します。
既存配線にキズが付くのが難点ですが、作業性はこちらの方がいいかもしれませんね。初心者向きかと思います。ハイ。
この後実際にランプを結線して、ハザートとウィンカーの作動試験をしてみました。
サイドターンシグナルASSYはLEDの為極性があります。なので点灯しない場合にはプラスマイナスを逆にする必要があります。
実際左側が点灯せず、チョッと焦りました
プラスマイナスを逆にし、無事点灯!となりました
残すはBCMからドアまでの通線です。
次回この作業とミラーへのウィンカー装着について説明し、仕上げまでをリポートする予定です。
今しばらくお待ちください。
DA17でこの装備が付いているのは、上記のグレードのみです。
他のグレードへの流用はそんなに難しい事ではありませんが、この内蔵ウィンカーを作動させる為にはそれなりの加工が必要となります。
特にDA17Vへの転用となると、一筋縄ではいかないというのが現状のようです。
そこでそれを当然のごとく作動できる様にしようというのが今回の趣旨となります。
現在多くの車種においては、オプション設定等で本体のみ購入し交換すれば作動する車種がほとんどです。(前車のハイゼットカーゴなどは)
ところがDA17に関しては、どういう事か上記グレード以外への装着では作動しない事が判明しました
本体だけ付け作動しないのでは、本末転倒となり全く意味がありません。
そこで何とか作動できるように時間を掛け(私だけかもしれませんが)、挑戦してみる事にしました。
構想から数か月、仕事の合間を縫って下調べに没頭し、結果スマートにそして純正っぽく仕上げていく自信ができたのでここにご報告します。
説明には画像を交え、なるべく詳しく説明していきますのでよろしくお願い致します。
いつもの様に、興味の無い方はスルーしてくださいネ。
ではまず基本となる”ウィンカー付ドアミラー”について。
DA17Vでは、GA・PA・PC以外は全てカラードドアミラー仕様となっています。純正でこのミラーが装着されているグレードであれば、ウィンカー付ドアミラーを丸々購入しなくても、部品交換のみでウィンカー付ドアミラーに換える事ができます。
これは凄い事です
どの様にするかというと、ウィンカーが入る切り込みのあるカバーとサイドターンシグナルASSY本体を購入すればOKです。
もちろんそっくり交換してしまう方が早く簡単ではありますが、スズキの事その金額たるや相当な額だと予想されます。(怖くて調べておりませんが…)
そこで既存のミラー本体はそのままで、追加する部品のみを購入します。
・アウトミラーバイザカバー(右):84718-64P40-Z2S・・・¥2600-
・ 〃 (左):84728-64P40-Z2S・・・¥2600-
・サイドターンシグナルランプASSY(右):36410-64P00・・・¥4650-
・ 〃 (左):36430-64P00・・・¥4650-
これらをウインカー無しのカバーと交換すればOKです。
但し、DA17Vに合う純正カラー色は、Z2S:シルキーシルバーメタリックとZJ3:ブルーイッシュブラックパールのみとなります。
26U:スペリアホワイトについては、ワゴンにこのカラーの設定が無い為、純正カラーのそれはないと思われます。ご注意ください。
パーツの準備はこれだけでOKですが(ターンシグナルASSYをミラーカバーベースに留める4×10ミリのナベビスが4ケ必要です。:雨水の侵入がある為、ステンがベストです)、ウィンカーを作動させるには大きな難関が待ち受けています。それは…
サイドターンシグナルASSY本体は、カプラーでの差込式となっています。本体側は2極の”オス”カプラーとなっており、車両側にある”メス”カプラーと接続する様になっています。
ところが非搭載車にはそのメスカプラーが無いので、そのまま繋げる事はできないのです。えっええ・・・
ではどうしますか?
こんな時役に立つのはやはり”ネット”ですね。検索したい事項を入力すれば、該当するモノが出てきます。今回もそれを利用します。
”配線・カプラー”などと検索すると、出てきました→こちらが!
ここからそれに合致するメスカプラーを探し出します。本体のオス端子を凝視して、それに合うカプラーを探していきます。
そして見つけました。おそらくこれでしょう!!
このカプラーが正しければ、ターンシグナルASSYへ直接接続する事ができます。
到着後配線加工をして、この様に仕上がりました。
バッチリ!接続できました
あとはこの配線を、ウィンカー信号の出る配線へと繋げば理論上はOKとなります
続いて配線関係についてです。
何故?”ウィンカー付きミラー”をポン付けしてもDA17Vでは作動しないのか?その原因から探っていきます。
フロントドア内には、ドア用のワイヤーハーネスが装着されており、このハーネスがバン用で3種類、ワゴン用で2種類と計5種類もありすべて部品番号が違います。
そうです、このハーネスの中にウィンカーを作動させる為の配線が無い!事が原因なのです。
当然といえば当然で、配線が無いのに作動するわけはありませんね。
”じゃー引いてしまえばいいじゃないか?”とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、そう簡単にはいきません。
その信号線を何処からどうやって引いてくるのか?基本的な事が分からなければ先へは進めません。
そこでDA17の車両配線図を確認する事からはじめました。
ディーラーでこれを見せてもらえばいいのですが、面倒なのでいっその事購入してしまおうと思いました。
ところが…最近はブックタイプのそれではなく、全てCDタイプのモノとなっているとの事。なるほど、時代の流れですね。
ならばそれを購入しようとしましたが、なんと!¥30000-以上するという回答でした。。。さすがにその金額はチョッと…
仕方ないので、ディーラーでプリントアウトして頂く事にしました。
それを元に、何処から信号が来てどう配線すればいいのかを把握する事ができたのです。
ここからはマニアックな配線図に関してです。
配線に関しては、当方電気関係の仕事をしているので図面があればある程度理解する事ができます。
そこで基本となる”ターンシグナル&ハザートランプ”の配線図からどうすればよいかを考えていきます。
こちらがその配線図です。
図面の上部に、【BCM】というところがあります。これはボディコントロールモジュールというパーツで、電装関係をコントロールする装置です。
ここに”G04”というカプラーがあります。赤丸で印を付けたところがそれです。
その中の4番ピンと5番ピンが、今回のお目当ての配線となります。
PZターボスペシャルには、BCMからドアミラーのウィンカー部までこの配線が存在しています。(BCM→インストメンタルハーネス→ドアハーネス)
つまり、グレードによりドアまでのハーネスが違うという事になります。
という事は、この2本を新たに引けば配線の問題はクリアーできるわけです。
なーんだ簡単じゃないか?と思われる方もいるかもしれませんが、これもそう簡単にはいきません。
もっと簡単に行いたい方は、この配線の左側にある”E04”カプラーの1番ピンと8番ピンから分岐してもいけそうな気がします。(スズキサービスによると、これでOKとの事)
こちらなら全てのグレードにこの配線があるので、”エレクトロタップ”などを使用して分岐するのは容易かも知れません。
ただそれではつまらないので、”G04”の空き端子である4番・5番にメス端子を使用して取り出してみる事にしました。
果たして上手くいくでしょうか?
因みに、DA17Vの【BCM】は2種類あります。GAとPAが同じで一つ(36770-64P10)、そしてPCからジョインターボまでが同じ(36770-64P00)で一つとなっています。
今回はジョインターボ用での確認となりますので、GA/PAのオーナーの方は同じ様に作動するかどうかは未知数です。予めご了承ください。
それでは【BCM】のある場所から説明します。
助手席の前にあるグローブBOXを外します。グローブBOXを開けると、左右に下まで開かない様にする”ツメ”があります。これをBOXの内側へと曲げると、ストッパーが外れ下まで大きく開くようなります。
あとは手前に引っ張れば、簡単に外れます。
外した後はこうなります。
向かって左側(赤枠内)に【BCM】が付いています。
分かりやすいように、カプラーの番号を貼っておきました。(黒い箱の様な物がそれです)
この中から”G04”をアップします。
黄色丸で囲ったところが右から4番・5番となります。PZターボスペシャルではないので、この場所は空きとなっています。
カプラーの配列は、下記の通りです。
この空いているところへ、新たにメス端子を装着できれば目的の信号を取り出す事ができるはずです
問題はこのカプラーに合うメス端子です。
カプラー本体のサイズからある程度の目途をつけ、前出の所に注文しました。
それがこちらです。
トヨタ車の純正カプラーに合うものだそうです。
この端子がカシメてある電線も、別売りで用意されていました。
こちらの方が既存のカプラーに差し込むだけなので、さらに便利だと思います。(私は自分でカシメましたが…)
そして無事装着完了です><
因みにもう一つの方法ですが、それはこちらです。
1番と8番の電線に、これ(エレクトロタップ)を用いて
分岐します。
既存配線にキズが付くのが難点ですが、作業性はこちらの方がいいかもしれませんね。初心者向きかと思います。ハイ。
この後実際にランプを結線して、ハザートとウィンカーの作動試験をしてみました。
サイドターンシグナルASSYはLEDの為極性があります。なので点灯しない場合にはプラスマイナスを逆にする必要があります。
実際左側が点灯せず、チョッと焦りました
プラスマイナスを逆にし、無事点灯!となりました
残すはBCMからドアまでの通線です。
次回この作業とミラーへのウィンカー装着について説明し、仕上げまでをリポートする予定です。
今しばらくお待ちください。