新型エブリィ DA17V:バージョンUPへの道

できる事から少しづつ、自分好みに仕上げる事での満足感。

★新型エブリィーDA17V、ワゴン用“ウィンカー付ドアミラーの装着【完成編】 Vol.14

2015年10月31日 | DA17V
お待たせ致しました!!

ようやくウィンカー付ドアミラーの装着が完成致しました。構想から随分と日時が掛かりましたが、やっとこの日を迎える事ができました


前回の【準備編】を経て、完成までの手順を紹介していきます。


まずはじめに、既存のドアミラーにウィンカー部を装着していきます。

装着にあたり、ドアミラーを車両から外していかなければなりません。それにはF-ドアの内張りを剥がす事からはじめます。

内張りを外しには、下記の黄色丸の所にある3本の+ビスを外します。



これはドライバーがあれば簡単にできます。

その後、内張り下側からドアに留めてあるフックをやや力任せに引っ張り、外していきます。

内張りが外せたら、パワーウィンドーとミラーのコネクターを外します。これはチョッとしたコツが要りますので、できれば二人で作業すると良いでしょう!!

私は一人で行いましたが、外れた内張りを押さえながらの作業となりますので、ややとなる事をご理解ください。

ドアミラーは、8ミリのボルトナット:3本で固定されています。これを外しコネクターを外します。(順序は逆でも構いません)


これでドアミラーは、車両側から外す事ができます。

こちらが外した後です。


次にドアミラー本体を分解していきます。

キズが付きやすいので、毛布などの敷物を用意しその上で作業すると良いでしょう。


まずドアミラーベースの所にある、ゴムの部分をベースから剥がします。

これは差し込んであるだけなので、簡単に剥がれます。

続いて本体を逆さまにし、ベースと本体を留めているトルクス(T25)ビスを専用のビットを用いて外します。



これでベースと本体が離れました。

ここまではそれほど難しい作業ではありません。問題はここからです。

ミラー部を本体から外します。外し方は前回の”ブルーミラー装着”に詳しく掲載しています。

壊さない程度に、優しくそれでいて思い切り強く…するとミラー部が外れます。




黄色丸のところにある”ツメ”4か所で、外側のカバーとベースが固定されています。

これをラジペンなどで挟みながら押し込んで外していきます。

ベースとカバーの間に隙間ができるまで、焦らず慎重に作業していきましょう。無理をするとツメが欠けたりするので十分注意してください。

そしてカバーが外れました


これをこちらと交換します。


ウィンカー部が入る分だけ、カバーには厚みがあります。

カバーが外れると、中はこの様になっています。

黄色の印の所に、ウィンカー部を固定します。




固定するビスは、今後の事も考えステンレス製のものを使用するのが良いかと思います。

前回購入したメスカプラーを繋ぎ、配線2本を本体からベースまで通線していきます。


あとは逆の手順でカバーを組み込み、ミラーを完成させます。


助手席側も同じ様に…

これでウィンカー付ドアミラーの完成です>< 車両に戻して、最終工程へと進みます。



室内からドアまで通線するには、このブーツの中を通さなければなりません。

一見簡単そうですが、柔らかくコシのない配線を通すのは結構大変です。

そこで仕事柄使用している”鉄スチ”を使用します。

これをブーツの中に通して、呼び線として使用します。これで通線可能となります。

こちらがドア側で


こちらが車両側です。


ドア側はゴムでの嵌め込みだけですが、車両側はそれプラス上下の”ツメ”で固定されています。

それを知らずに無理に抉ってしまった為、上のツメが破損してしまいました。。。 時すでに遅し…


当然ですがその部分が留まらなくなり、

部品注文をしようとパーツカタログと睨めっこ。しかし…その部分だけの供給が無い事にさらに

考えていても進まないので、この件は一時保留として先へ進みます

前回BCMから取り出した信号線に、左右のドアミラーからの通線した配線と繋ぎます。


また各ドア内で、更にそれをギボシを使い接続します。


これで配線関係が終了しました。

内張りを元に戻す前に、正常に作動するかどうかを確認します。

全て異常なく作動しました












数日後、前回破損した部品を交換します。

交換するにあたりその部品を発注しなければなりません。ただ問題の部分を含んだパーツは、ドライバーハーネスASSYでしか注文する事ができません。

恐る恐る聞いてみると、36756-64P20:¥12000-との事。ーー、そんなにするんですかぁー

事情を説明すると、問題の部分は下級グレードでも同じなので、そちらで対応してみてはどうか?との提案を頂きました。それはありがたい事です。

因みにそれは、GA/PA用ののモノで36756-64P00:¥2850-との事。ハーネスは使用しないので、これで十分です。

そしてそれが届きました。



このパーツの中から、



必要なこの部分だけ抜き取ります。


車両側に付いているコネクター2ケを外し、ドア側へと抜き取ります。

問題の黄色の部品のみを、新しいモノと取り替えます。

あとは元に戻して終了です。


こちらが壊れた部品です。

ツメが折れてしまっては、もう役には立ちませんね。

何事も失敗はつきものですが、そうならない様注意して行う事が大切です。

今回は大事に至らなくて助かりました。。。


これを見て、ご自身での作業に挑戦される方は、上記ポイントに注意しながら”自己責任”にてチャレンジしてください。

今回はDA17Vへの移植となりましたが、基本は他の車種でも同じかと思います。

ガッツのある方は、どうぞお試しを!!

それでは…

★新型エブリィーDA17V、ワゴン用“ウィンカー付ドアミラーの装着【準備編】 Vol.13

2015年10月24日 | DA17V
今回は、DA17W:PZターボスペシャルのウィンカー付ドアミラーの装着について綴っていこうかと思います。

DA17でこの装備が付いているのは、上記のグレードのみです。

他のグレードへの流用はそんなに難しい事ではありませんが、この内蔵ウィンカーを作動させる為にはそれなりの加工が必要となります。

特にDA17Vへの転用となると、一筋縄ではいかないというのが現状のようです。

そこでそれを当然のごとく作動できる様にしようというのが今回の趣旨となります。


現在多くの車種においては、オプション設定等で本体のみ購入し交換すれば作動する車種がほとんどです。(前車のハイゼットカーゴなどは)

ところがDA17に関しては、どういう事か上記グレード以外への装着では作動しない事が判明しました

本体だけ付け作動しないのでは、本末転倒となり全く意味がありません。

そこで何とか作動できるように時間を掛け(私だけかもしれませんが)、挑戦してみる事にしました。

構想から数か月、仕事の合間を縫って下調べに没頭し、結果スマートにそして純正っぽく仕上げていく自信ができたのでここにご報告します。

説明には画像を交え、なるべく詳しく説明していきますのでよろしくお願い致します。

いつもの様に、興味の無い方はスルーしてくださいネ。



ではまず基本となる”ウィンカー付ドアミラー”について。

DA17Vでは、GA・PA・PC以外は全てカラードドアミラー仕様となっています。純正でこのミラーが装着されているグレードであれば、ウィンカー付ドアミラーを丸々購入しなくても、部品交換のみでウィンカー付ドアミラーに換える事ができます。

これは凄い事です

どの様にするかというと、ウィンカーが入る切り込みのあるカバーサイドターンシグナルASSY本体を購入すればOKです。

もちろんそっくり交換してしまう方が早く簡単ではありますが、スズキの事その金額たるや相当な額だと予想されます。(怖くて調べておりませんが…)

そこで既存のミラー本体はそのままで、追加する部品のみを購入します。

・アウトミラーバイザカバー(右):84718-64P40-Z2S・・・¥2600-
・      〃        (左):84728-64P40-Z2S・・・¥2600-

・サイドターンシグナルランプASSY(右):36410-64P00・・・¥4650-
・      〃              (左):36430-64P00・・・¥4650-

これらをウインカー無しのカバーと交換すればOKです。

但し、DA17Vに合う純正カラー色は、Z2S:シルキーシルバーメタリックとZJ3:ブルーイッシュブラックパールのみとなります。

26U:スペリアホワイトについては、ワゴンにこのカラーの設定が無い為、純正カラーのそれはないと思われます。ご注意ください。


パーツの準備はこれだけでOKですが(ターンシグナルASSYをミラーカバーベースに留める4×10ミリのナベビスが4ケ必要です。:雨水の侵入がある為、ステンがベストです)、ウィンカーを作動させるには大きな難関が待ち受けています。それは…

サイドターンシグナルASSY本体は、カプラーでの差込式となっています。本体側は2極の”オス”カプラーとなっており、車両側にある”メス”カプラーと接続する様になっています。


ところが非搭載車にはそのメスカプラーが無いので、そのまま繋げる事はできないのです。えっええ・・・

ではどうしますか?

こんな時役に立つのはやはり”ネット”ですね。検索したい事項を入力すれば、該当するモノが出てきます。今回もそれを利用します。

”配線・カプラー”などと検索すると、出てきました→こちらが!

ここからそれに合致するメスカプラーを探し出します。本体のオス端子を凝視して、それに合うカプラーを探していきます。

そして見つけました。おそらくこれでしょう!!


このカプラーが正しければ、ターンシグナルASSYへ直接接続する事ができます。

到着後配線加工をして、この様に仕上がりました。


バッチリ!接続できました

あとはこの配線を、ウィンカー信号の出る配線へと繋げば理論上はOKとなります



続いて配線関係についてです。

何故?”ウィンカー付きミラー”をポン付けしてもDA17Vでは作動しないのか?その原因から探っていきます。

フロントドア内には、ドア用のワイヤーハーネスが装着されており、このハーネスがバン用で3種類、ワゴン用で2種類と計5種類もありすべて部品番号が違います。

そうです、このハーネスの中にウィンカーを作動させる為の配線が無い!事が原因なのです。

当然といえば当然で、配線が無いのに作動するわけはありませんね。

”じゃー引いてしまえばいいじゃないか?”とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、そう簡単にはいきません。

その信号線を何処からどうやって引いてくるのか?基本的な事が分からなければ先へは進めません。

そこでDA17の車両配線図を確認する事からはじめました。

ディーラーでこれを見せてもらえばいいのですが、面倒なのでいっその事購入してしまおうと思いました。

ところが…最近はブックタイプのそれではなく、全てCDタイプのモノとなっているとの事。なるほど、時代の流れですね。

ならばそれを購入しようとしましたが、なんと!¥30000-以上するという回答でした。。。さすがにその金額はチョッと…

仕方ないので、ディーラーでプリントアウトして頂く事にしました。

それを元に、何処から信号が来てどう配線すればいいのかを把握する事ができたのです。



ここからはマニアックな配線図に関してです。

配線に関しては、当方電気関係の仕事をしているので図面があればある程度理解する事ができます。

そこで基本となる”ターンシグナル&ハザートランプ”の配線図からどうすればよいかを考えていきます。

こちらがその配線図です。

図面の上部に、【BCM】というところがあります。これはボディコントロールモジュールというパーツで、電装関係をコントロールする装置です。

ここに”G04”というカプラーがあります。赤丸で印を付けたところがそれです。

その中の4番ピンと5番ピンが、今回のお目当ての配線となります。

PZターボスペシャルには、BCMからドアミラーのウィンカー部までこの配線が存在しています。(BCM→インストメンタルハーネス→ドアハーネス)

つまり、グレードによりドアまでのハーネスが違うという事になります。

という事は、この2本を新たに引けば配線の問題はクリアーできるわけです。

なーんだ簡単じゃないか?と思われる方もいるかもしれませんが、これもそう簡単にはいきません。

もっと簡単に行いたい方は、この配線の左側にある”E04”カプラーの1番ピンと8番ピンから分岐してもいけそうな気がします。(スズキサービスによると、これでOKとの事)

こちらなら全てのグレードにこの配線があるので、”エレクトロタップ”などを使用して分岐するのは容易かも知れません。

ただそれではつまらないので、”G04”の空き端子である4番・5番にメス端子を使用して取り出してみる事にしました。

果たして上手くいくでしょうか?

因みに、DA17Vの【BCM】は2種類あります。GAとPAが同じで一つ(36770-64P10)、そしてPCからジョインターボまでが同じ(36770-64P00)で一つとなっています。

今回はジョインターボ用での確認となりますので、GA/PAのオーナーの方は同じ様に作動するかどうかは未知数です。予めご了承ください。

それでは【BCM】のある場所から説明します。

助手席の前にあるグローブBOXを外します。グローブBOXを開けると、左右に下まで開かない様にする”ツメ”があります。これをBOXの内側へと曲げると、ストッパーが外れ下まで大きく開くようなります。

あとは手前に引っ張れば、簡単に外れます。

外した後はこうなります。

向かって左側(赤枠内)に【BCM】が付いています。

分かりやすいように、カプラーの番号を貼っておきました。(黒い箱の様な物がそれです)


この中から”G04”をアップします。


黄色丸で囲ったところが右から4番・5番となります。PZターボスペシャルではないので、この場所は空きとなっています。

カプラーの配列は、下記の通りです。


この空いているところへ、新たにメス端子を装着できれば目的の信号を取り出す事ができるはずです

問題はこのカプラーに合うメス端子です。

カプラー本体のサイズからある程度の目途をつけ、前出の所に注文しました。

それがこちらです。



トヨタ車の純正カプラーに合うものだそうです。

この端子がカシメてある電線も、別売りで用意されていました。


こちらの方が既存のカプラーに差し込むだけなので、さらに便利だと思います。(私は自分でカシメましたが…)

そして無事装着完了です><





因みにもう一つの方法ですが、それはこちらです。



1番と8番の電線に、これ(エレクトロタップ)を用いて

分岐します。

既存配線にキズが付くのが難点ですが、作業性はこちらの方がいいかもしれませんね。初心者向きかと思います。ハイ。


この後実際にランプを結線して、ハザートとウィンカーの作動試験をしてみました。

サイドターンシグナルASSYはLEDの為極性があります。なので点灯しない場合にはプラスマイナスを逆にする必要があります。

実際左側が点灯せず、チョッと焦りました

プラスマイナスを逆にし、無事点灯!となりました

残すはBCMからドアまでの通線です。

次回この作業とミラーへのウィンカー装着について説明し、仕上げまでをリポートする予定です。

今しばらくお待ちください。

★新型エブリィーDA17V、ワゴン用ベンチレーテッドローターは、バンに装着可能か? Vol.12

2015年10月16日 | DA17V
最近、めっきり寒くなってきましたね。

車弄りには、これからの季節は厳しくなりますね。


さて今回は、DA17Vへの流用情報を一つ確認してみました。

ただ実際にその物を”あてがい”確認したわけではないので、そこのところはよろしくお願いします。



先日ヤフオクを確認していると、オッ―!これはいけそうかなぁ?という物をみつけました。

それがこれです。

スリットが入った”フロントブレーキローター”です。

ただこれをそのままポン替えするのではつまらないので、ワゴン用のそれを取り付ける事はできないか?と考えてみました。

何故にそう考えたかというと、ワゴン用のそれはベンチレーテッドで、バン用は違います。

どうせ換えるのであれば、ワゴン用をチョイスできればと思ったのです。

そこで調べてみました。

交換にあたり問題となりそうな事は、ローター自体の厚みです。

調べる前からある程度は予想していましたが、やっと現車で確認する事ができました。

結果は…

DA17V→14ミリ、DA17W→18ミリ そうです、やはり厚さが違うのです。まぁーあたり前といえばあたり前ですが…

約4ミリの違いですが、実際にはどうなのでしょうか?

下記が実車の画像です。


キャリパーの矢印の距離が、微妙に違うのです。

そこでパーツカタログから部品番号の確認をしてみました。

すると…


ローター以外の違いは、赤枠内の部分のみで他は一緒である事が分かりました。

ピストンやパッド、その他細かい部品も一緒のようです。

問題の赤枠部分ですが、残念ながらこの部分だけの発注はできないようです キャリパー毎の交換しか手はないようです。残念。

という事で結論です。

DA17Vに、DA17Wのベンチレーテッドローターは、そのままでの”ポン替え”はできそうにない!という事です。

もしそれでもという強者の方は、キャリパー毎ワゴン用に交換しその上でローターをセットする事になります。

ただこの場合にも問題が残ります。

キャリパーを交換すると、純正のスチールホイールが装着できなくなる可能性があります。

純正スチールホイールは12インチで、オフセットの問題が生じるからです。

キャリパーが手前に4ミリ出ると、オフセットが+4ミリ増えるわけで…ホイールと干渉するかもしれません。

まぁーそれでも対応策はありますが。(JWL-T規格のアルミに付け替えて車検をとるなど)

何れにせよ、簡単にはいかないという事です。

強者の方、是非チャレンジして結果を報告して頂ければと思います。【マニアックですねーーー】


以上ご報告まで。