あれは,あれで良いのかなPART2

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食育基本法が成立しました

2005年06月11日 20時11分56秒 | 教育問題
10日,食育基本法が国会で可決成立しました(条文はこちらです。)。
そもそも食育とは何でしょうか。簡単に言ってしまえば,子供のうちから食に対しての正しい知識をつけ,健全な食生活を身につけさせるというものです。
そして,この法律はそれを進めるために,国や地方自治体に対して,食育推進計画を作成し,推進するように努める旨規定していると共に,食育の推進を国民の責務としています。

法律にまでしなければダメ?

実際,子供の食生活が深刻な状況に陥っていることは紛れもない事実です。朝食抜き,無意味なダイエット,過剰なまでの偏食等という食自体に対する問題と,さんまは開いて泳いでいる,キャベツが千切り状態で収穫される,魚や肉の種類を知らないなどという食に対する知識の欠如,さらには箸が使えない,ご飯とみそ汁の置き場を知らない,食べながらしゃべる等という食のマナーに対する知識の欠如などがあります。
これらは,いずれも本来ならば家庭教育の範疇であり,国や学校がどうこういう分野ではありません。しかし,食は健康問題にも直結する深刻な問題であること,食も立派な文化であるがその文化の崩壊につながりかねないことなど現実的な問題がかなりあります。したがって,きれい事ではなく,現実の問題として学校教育により食育を取り入れることはよいのではないでしょうか。
ただ,これを法律にまでする必要があったのかなあ,という疑問があります。
まず,食育を学校教育として取り入れるようにする,そこから始めれば十分だったのではないでしょうか。
もちろん,食育の問題は児童だけではないため,そのような観点からすればこのような法律が必要だったのかもしれませんが,食育についての危機感は,やはり自己責任能力に乏しい児童にあると思います。

まあ,法律の是非はともかくとして,食育,これをもっと推進して,子供達の食生活や食に対する知識を大きく変えてほしいと思います。
食育により,子供の食生活が改善されれば,大脳や体全体がしっかりと育ちますから,キレる子供も減るでしょう。食育により,他の問題が解決するかもしれませんね。

なお,食育については,一部誤解もあり,中には「和食復活,洋食を否定することは国粋主義の推進である。」というかなり過激な意見もあります。しかし,食育は,何も洋食を否定するとかいうものではありません。ようは,和食洋食問わず,栄養を考えて正しいマナーで食べる,ということです。伝統的な食生活=和食という訳ではありませんので,その点はご注意ください。

こんな私ですが,実は箸が未だにちゃんともてません(^_^;)。こんな大人にならないようにするためにも,食育は重要だと思います(私の場合は,両親がちゃんと教えたそうですが,あまりに不器用だったために,ついに断念したという話をあとで聞きました。箸ならぬさじを投げた状態だったみたいです。)。

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