あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

永田町職安に張ってあった求人広告

2005年08月12日 20時30分46秒 | 政治
永田町職業安定所に職を求めて行ってみましたところ,次のような求人広告が貼ってありました。

1 株式会社じみん
・キャッチコピー 「改革を止めるな。」
・会社の概要 当社は,新入社員は原則として,役員の派閥のどれかに
       属していただきます。どこの派閥もアットホームで和気
       藹々としており,社長に対してため口で経営方針に逆ら
       うことができるくらい,自由な環境の会社です。
・職務内容  国会で「郵政民営化賛成」と叫び,起立するだけの簡単
       な仕事です。
・年齢,資格 「郵政民営化法案」に盲目的に賛成といえる方(話題性
       のある女性やタレント大歓迎)。
・勤務場所  全国約37カ所の地域のどれか

2 みんしゅ株式会社
・キャッチコピー 「日本を,あきらめない。」
・会社の概要 当社は,これといった考え方がない人たちの集まりです。
       ですから,新入社員は皆自分が好きなように考えて,好
       きなように行動ができる実にフリーな会社です。
・職務内容  駅前でのチラシ配りと,国会で「反対」を連呼する,誰
       でもできる簡単な仕事です。
・年齢,資格 特にありません(若い方,女性の方,松下政経塾卒業の
       方大歓迎)。
・勤務場所  全国(ただし,株式会社じみんの幹部が営業を仕切って
       いるエリア担当になった場合は,それなりに優遇します。)

3 有限会社こうめい
・キャッチコピー 改革力 公明党
・会社の概要 当社は,宗教法人「そーかい」とタイアップしており,
       不景気の中でも安定して売り上げの安定確保が期待でき
       る優良企業です。
       また,いつでも政権にくっつくことができる小回りの利
       く営業力が売りになっています。
・職務内容  社長のいうとおり賛成,反対を国会で言うだけの簡単な
       仕事です。
・年齢,資格 タイアップしている宗教法人の信者であること。または,
       相当のお布施ができること。
・勤務場所  別途指示する

4 合資会社しゃみん
・キャッチコピー 国民を見ずして,改革なし。
・会社の概要 当社はかつては総理大臣を輩出したこともある優良企業
       です。今は,社員は僅かですが,少数精鋭ながらかつて
       の栄光を夢見て,皆一生懸命頑張っています。
       当社だけの特典として,会社がもらった国からの交付金
       も自分の金のように自由に使うことができます(但し,
       そのことは絶対に他人に言ってはいけません。)
・職務内容  国会で黙って座っているだけの簡単な仕事です。
・年齢,資格 特にありませんが,裏切らない人が望ましいです
・勤務場所  全国好きな場所を選べます。ただし,多くの勤務地では
       2週間程度の試用期間(無給)で勤務終了となる場合があ
       ります。

5 きょうさん合名会社
・キャッチコピー たしかな野党が必要です
・会社の概要 当社はそれなりのブルジョワクラスが集まった,ハイセン
       スな職場です。一つの考え方を持って,「みんなで頑張ろ
       う」という連帯精神を持って仕事をしていますから,自分
       1人の失敗くらい,誰も攻めたりしない,実におおらかな
       会社です。
・職務内容  新聞配達が中心です
・年齢,資格 特にありませんが,マルチ商法並みに友人知人が減っても
       動じない人を歓迎します。
・勤務場所  全国各地ですが,実際は主要都市支店に集まってもらって
       います。

私は今,どこの会社に行こうか悩んでいますが,どうも新会社が設立されそうなので,それを見てからでも良いかなあ,と思っています。

(言うまでもありませんが,キャッチコピー以外については,すべてフィクションです。)

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日航機,御巣鷹の尾根墜落から20年たったが,会社まで墜落か?

2005年08月11日 23時54分11秒 | 事故
日航機の墜落事故から,ちょうど20年がたちます。今日(11日)も灯籠流しが行われ,改めて犠牲者に対する供養が行われました。

あんな事故はもうごめんです。

20年前のことは,私は今でもはっきり覚えています。突然のニュース速報,「日航機消息不明」。その段階では,最悪の事態を考えず,レーダーでも壊れちゃったのか名くらいに思っていました。しかし,やがて次々と情報が飛び込み,テレビも臨時ニュースに切り替わりました。この辺りから,「こりゃただごとじゃない」と感じ始めてきました。
最終的には520人の犠牲者ということになりましたが,4人ほど生存者がいたことが不幸中の幸いでした(ただし,その中の1人はかわいらしさから,その後マスコミによる芸能界勧誘ストーカーにあって,大変ひどい目に遭っていましたね。二次被害ということをまだ認識していない頃の報道のあり方がこれですね。)。
本当に,このような事故は,二度と起こってほしくない,そう思いました。
しかし,現実には,その後も大事故は後を絶ちません。今年は,福知山線で大惨事があったことは記憶に新しいと思います。

ところで,あれだけの大惨事を起こし,社内での改革を実施した日航ですが,ここんとこ,事故が相次いでいます。今日も,他社を巻き込み大惨事になりかねない事故が発生したようです。
日航は,20年前のことはもはや「過去のこと」に過ぎないのでしょうか。20年目の節目を迎えた今,日航はあのときのことを思い出し,このような事故が絶対に発生しないような体制を考えてほしいものです。さもなければ,会社の信用が墜落しますよ。

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そういえば,日航は,墜落した機体を処分する方向で検討しているようです。確かに事故調査もすべて終わり,訴訟関係もすべて終わった以上,もはや持っていてもただのゴミ,というところが本音だと思います。
しかし,実はまだ相模湾には垂直尾翼の一部が沈んだままであり,日航は遺族からの引き上げ要求に対し,技術的な困難性と過大な費用を理由にこれを拒んだまま今日に至っています。

実は,この話,人にはいえないような裏があるという都市伝説を聞いたことがあります。
国は墜落機を早期に発見していたが,その情報を関係機関ではなく,まず米軍に流していたこと,墜落現場に最初に足を踏み入れたのは米軍関係者であったこと,米軍関係者はそこである国家機密的部品を探して回収していたことなどが一部ジャーナリストから報じられていました。その真偽は不明ですが,これが事実だとしたら,これは事故ではなく,事件であった可能性がある,とこのジャーナリストは主張しています。
真偽不明なので,具体的なことまでは書きませんが,一見普通の事故に見えても,裏ではひょっとすると・・ということがあるのかもしれませんね。
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解散総選挙の真の狙いは

2005年08月10日 23時18分39秒 | 選挙全般
衆議院議員総選挙に向けて,各党ともいろいろと動いてきました。
今日のニュースをまとめるとこうなります。

1 社民党からは,紅林刑事(特捜最前線)こと横光克彦氏が突然離党し,民主党から立候補することになりました。
 これにより,社民党はいよいよ党の存続自体が危うくなりました(おたかさんの選挙区当選はもとより,比例区当選さえも危ういでしょう)。
2 自民党では,東京10区に小池百合子大臣を投入するなど,郵政民営化反対派議員すべてに対して対立候補をたてることとしました。
 これにより,民主党は漁夫の利をねらえるとにまにましているとのことです
3 自民党の郵政民営化反対グループは,自民党を離党せずに独自の政策グループを結成し,選挙に臨むこととしました。
  これにより,小選挙区に自民党が二人立候補するという地区が37以上あることになります
4 朝日新聞の世論調査では,小泉内閣の支持率が50%を越え,また自民党を支持する人が40%を越えており,今度の選挙でも自民党候補者に投票する人が半分近くいるということです。
  これにより,次回の政権枠組も,基本的には自公連立政権であることがほぼ確実になりました

なーんていうニュースが今後も続くのでしょう。
ただ,ここで注意してください。選挙の争点は「郵政民営化」だけではありません。他にもいろんな問題があります。
むしろ,今回の選挙の真の狙いは「郵政民営化を看板にしておくことで,その後の国会運営の際に,公約にあった,なかったという点をうやむやにして危ない橋を渡れる」という点です。
そうです,この衆議院議員選挙後には,いよいよ「大増税」について議論が始まるわけです。

みなさん,選挙公報が届きましたら,税金についての公約を確認してみましょう。これについて触れていない議員については,「増税賛成派」の可能性がありますぞ!

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スペースシャトル「ディスカバリ号」と衆院シャトル「ディボース号」

2005年08月09日 00時43分34秒 | 政治
衆議院解散のニュースの陰に隠れてしまいましたが,スペースシャトルディスカバリ号の帰還が8日の予定であったところ,天候の都合で1日延期になってしまいました。
野口さんも,いろんなことを体験し,また様々なメッセージを私たちに伝えてきました。特に,このメッセージを小中学生が受け止めて,未来の宇宙飛行士を目指すべく勉強に勤しんでほしいと思います。

ところで,ディスカバリ号のニュースと衆議院の解散のニュース,実は結構似たような要素があります。そこで,衆議院解散のニュースを「衆院シャトルディボース号」とパロディにして,両社のニュースを比較報道してみたいと思います。
なお,特に断り書きのない限り,ニュース内容それ自体は,すべて事実です。

第1 耐熱パネル落下
1 ディスカバリ号は打ち上げ後,耐熱パネルがはがれてしまった部分があることが判明しましたが,野口さんらが行った船外活動により,地球帰還には支障がない程度にまで修復できました。
2 ディボース号は,自民党議員パネルが次々とはがれてしまった部分があることが判明し,青木さんらが船外活動によりその修復作業を試みましたが,治るどころか更に自民党議員パネルがはがれてしまい,修復は困難と断念しました。

第2 シャトル計画
1 NASAは,今回のディスカバリ号の打ち上げ結果を見て,修正点などがかなりあることを認識し,当分の間打ち上げを中止することを発表しました。
2 JIMINは,今回のディボース号打ち上げの結果を見て,選挙の一本化が不可能であることを認識し,当分の間はがれた自民党議員に対する公認を中止することを発表しました。

第3 着陸
1 ディスカバリ号の復旧作業により,今回は空中分解事故などは起こらないであろうと関係者は見ています。ただし,今回は空港滑走路付近の天候が悪いことから,大事を取って帰還日を延長しました。
2 ディボース号は復旧作業が不可能であったことから,今回はそのまま空中分解の大事故が発生するのではないかと関係者は見ています。しかも,今回は国会周辺の雲行きが悪かったにもかかわらず強引に着陸しようとしたため,多くの関係者から「なぜ今?」と疑問視する声が多く聞かれています。

第4 船長
1 ディスカバリ号の船長は,コリンズさん。彼は「こりん星」から来たそうです(嘘!)。ちなみに,世界陸上の100メートル選手にもコリンズさんがいます。彼もこりん星から来ました。
2 ディボース号の船長は,コイズミさん。彼は「懲りん星」から来たそうです。

第5 その他
1 ディスカバリ号ではさまざまな実験などが行えました。特に,野口さんからのメッセージは,きっと小中学生の心に響き,彼らの中から次なる宇宙飛行士が誕生することでしょう。
2 ディボース号では,選外で様々な駆け引きが行われました。特に,解散の記者会見は,きっと衆議院議員の心に響き,次回は別の首相が誕生するかもしれません。

以上です。ディスカバリ号,無事に帰還することを祈るだけです。
ディボース号,好きなように空中分解でも爆発でもしてください。

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ぶらり途中解散の旅

2005年08月08日 18時34分20秒 | 郵政民営化
(滝口順平風に)
おやおや、小泉さん、また解散ですか?
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よく分かる(?)シリーズ 衆議院の解散(その2)

2005年08月08日 00時41分41秒 | よく分かる(?)シリーズ
前編に続きます。

4 どんなときに解散できるのか
  では,内閣は,好きなときに解散できるのでしょうか。
  結論は「微妙!」です。
  憲法上,解散を明記している条文は,7条と69条の2つあります。そして,7条は「天皇の国事行為」の規定であり,その中で天皇は内閣の助言と承認を得て「解散」を宣言できるとするものです(決して,天皇が自らの石で解散できるわけではありません。)。
  69条は,国会からのちょーむかつくといわれた「内閣不信任案」に対して,内閣は総辞職するか衆議院を解散するのかを選択することができるという規定になっています。
  とすると,憲法的には実質的には69条の場合,つまり,不信任案が提出されたときしか解散できないようにも見えます。
  しかし,実際は,不信任案が提出されていない場合でも解散している場合がかなりあります。現に,ここ最近の解散の事由は,ほとんどの場合「憲法7条により」と謳っています。

5 それならどんなときに解散できるというのが憲法上の建前か
  ここで,解散の根拠をもう一度考えてみますと,前述のとおり「国会に対する武器」として使うことになるわけです。つまり,先ほども言ったとおり,「この国会,使えねー」と思ったときは解散できると言うことになります。 
  では,「使えねー」と思う場合とはどういうときでしょうか。
  大きく分けると次の2つになります。
 (1) 「この国会,国民の意見聞いてないじゃないか,俺(総理)の意見の方が絶対国民の多数を占めてるはずだぜ,嘘だと思うなら国民に選挙で聞いてみな」と思ったとき(民主主義的側面)←民主主義へのアタックチャンス
 (2) 「やべー,こいつら,俺の言うこときかねえや。このままじゃあ,国会が力持ってきて,行政にまで口出してきそうだ。危ないから,ここいらで力を封じておこうか。」と思ったとき(自由主義的側面)←行政の防衛行為
  以上のいずれかの時にのみ解散が可能とされています。したがって,必ずしも内閣不信任案が提出されていなくても,解散は可能といえます。よって,参議院での否決を理由にした衆議院の解散は,憲法上「あり」ということになります。
  ただし,いくら解散権が総理にあるといっても,自由気ままにできるわけではありません。「今日は夫婦喧嘩して気分が悪いから解散しちゃおう」とかいうことは許されません。

6 解散するのは衆議院のみで参議院は解散しないのはなぜ
  これまた話が長くなりますので,簡単に言うと,「衆議院と参議院の役割が違うこと」によります。つまり,衆議院の任期が4年,参議院の任期が6年のため,単純に考えると,衆議院の方がより直近の民意を反映していることになります。
  そして,5で説明したように,解散の理由の一つとして,「国民の意見を聞こう」という点があります。とすれば,最新の意見を聞いた方がいい,ならばやっぱり衆議院だなあ,ということで衆議院を解散することになります。
  あとは,実質的には,両方解散できちゃったら,議員0という状態が起こってしまい,その状態で何か問題が発生したとき,国会という抑止力がなくなってしまい,三権分立が崩壊する,という点から,誰か残しておこうということで,参議院は解散しない,という点もあります。

7 解散後はどうなるの
  衆議院議員選挙を行います。そして,選挙後に特別国会を開催し,そこで改めて内閣総理大臣を指名します。
  つまり,「俺の意見が正しい」と主張した総理大臣は,最新の民意によって選ばれた衆議院から指名されればアタックチャンスは成功したといえるが,別の人が指名された場合,アタックチャンスは失敗したといえることになります。
  これにより,民意を忠実に反映した国会と内閣が成立し,めでたしめでたしということになるわけです。

8 おまけ(仮に今回参議院で郵政民営化法案が否決された場合の対応)
  まず,解散できるかが議論となっていましたが,前述のとおりできます。
  この場合,「俺の意見が正しいはず」という民主主義的な観点からの解散になると想定されます。つまり,小泉首相の「アタックチャンス」になります。
  あとは,選挙の結果,どのような民意になるのかによって,小泉内閣継続か否か決まってくることになります。

9 まとめ
  以上が憲法学的に見た解散です。
  衆議院の解散といっても,その趣旨や理由は深いものがあるということがご理解いただけたかと思います。
  ただし,法律的にはきれいにまとまっていますが,現実の国会から見ると「???」的な説明部分が結構あったと思います。
  このギャップが政治学的な解散や国会運営ということになり,国民に分かり難い政治になってしまっている一因であるといえるでしょう。

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よく分かる(?)シリーズ 衆議院の解散(その1)

2005年08月08日 00時39分10秒 | よく分かる(?)シリーズ
いよいよ郵政民営化法案が参議院で否決され,小泉総理が衆議院を解散する可能性が高くなってきました。
ところで,「衆議院の解散って何?」と尋ねられた場合,「衆議院を解散すること」とそのまんま答えるくらいしかできない方が多いのではないでしょうか。
そこで,今回は衆議院の解散について,憲法上の視点から解説を加えたいと思います。あくまでも法律学としての視点なので,政治学的見地からはちょいと違うかもしれません(このギャップが面白いかもしれませんが,その点は,別のプロの方に任せます。)。

1 そもそも衆議院の解散とは
  正しくいうと,「衆議院議員の任期満了前に,その議員たる地位を失わせる行為」をいいます。まあ,この点は,イメージどおり,「衆議院議員をクビ」にする制度だと考えてもらって良いでしょう。

2 なぜこのような制度があるのか
  話は中学生の頃に習った「三権分立」にさかのぼります。一応,三権分立を簡単に説明しますと,国の権力を1人が独占して独裁政治にならないようにするため,行政(内閣),立法(国会),司法(裁判所)の3つに権力を分けて,それぞれが暴走しないように相互に抑制するという機能をいいます。
  でもって,衆議院の解散は,行政が国会に対して持っている武器なわけです。

3 なぜ武器になるか
  もう少し詳しく説明します。国会は,内閣総理大臣を指名します。しかも,内閣総理大臣は国会議員(衆議院議員とは限らないが,戦後の総理はすべて衆議院議員である)から選ばれるという制度になっています。
  一方で,この内閣総理大臣が暴走してきた場合,国会は「内閣不信任案」を可決することで,内閣総理大臣に辞めてもらうことを請求できるわけです。
  つまり,国会は,「この総理大臣,ちょーむかつく」と思えば,クビにすることができるという制度を設けることで,行政権が権力を持つことを防ごうとするわけです。この総理指名権と内閣不信任案制度によって,国会は行政を抑制しているといえます。
  これに対して,内閣総理大臣は,国会が逆に暴走しているなあ,と思った場合,国会(衆議院)を解散することで,国会の暴走を抑制することと,内閣総理大臣の考え方が正しいことを国民にアピールすることが可能となります。
  つまり,内閣総理大臣が「この国会,使えねー」と思えば,解散できるわけです。これにより,国会の暴走を抑制することが可能となるのです。

長くなりましたので後半に続きます(こちらをクリックしてください。後編に進みます。)。

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高校野球黙祷問題を巡る報道について

2005年08月07日 12時31分16秒 | スポーツ全般
先ほどの記事については,専ら高校野球それ自体について論じてきましたが,ちょっとだけ今回の毎日新聞と朝日新聞の対応についてコメントしたいと思います。
状況を整理すると,こうなります。
1 毎日新聞が黙祷させないことを報じる(ここで「原爆は広島だけのこと」とコメントがあった旨記載)
2 朝日新聞が,黙祷したいことは朝日新聞担当者にあったことを発表。
3 高野連参事から毎日新聞に「原爆は広島だけ」とは言っていないと抗議。
4 毎日新聞,取材を直接高野連参事にしていなかったことを認め謝罪と記事の訂正。


今回の問題は,毎日新聞がちゃんとした裏付けを取らずに記事にしてしまった点が問題だったのかなあ,と思います。
ただ,その後すぐに非を認め,直ちに訂正記事を入れたのは,新聞社としては異例の早さではないでしょうか。報道の信憑性のためにも,このような態度自体は評価できると思います。
ただ,勘ぐり出しますと,夏の高校野球は主催「朝日新聞」,春の選抜高校野球の主催は「毎日新聞」なわけですから,毎日側も「明日は我が身」と考えたのかもしれません。
いずれにしても,これは自戒を込めて言うのですが(私も良くやるから),やはりちゃんと記事にするからには,「確実なニュースソース」に対して取材をして,その結果を記載するべきでしょうね。
あとは,毎日新聞としては,今回の高野連の対応についてどう思うのか,一連のちゃんとした取材に基づいてコメントを記載してもらえると,もっと新聞らしくなると思います。

あと,気になると言えば,これらのニュース,私はネット上でしか見ていません。このニュース,紙面やテレビニュースでも報じられていたのでしょうか(もちろん,たまたま私が見ていないだけの可能性もありますので,この点は何ともいえませんが)。

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高校野球は何のためにやる?

2005年08月07日 11時35分32秒 | スポーツ全般
8月6日からいわゆる高校野球が始まりました。各校ともベストを尽くして頑張ってほしいと思います。勝っても負けても良い思い出になるはずですから。
ところで,この高校野球に関し,感動に水を差すような出来事が裏で起こっていました。
その内容は,「広島県代表高陽東高校が高野連関係者に対し,8月6日の開会式直前に原爆犠牲者に対して出場校の選手みんなで黙祷をしたいという要請をしたところ,高野連側からそれを拒絶され,結局1校のみ隅っこで黙祷していた」というものです(ニュースソースはこちらの毎日新聞)。
この事件,さらにオチがありまして,当初拒絶した際に,高野連参事が「原爆は広島だけのこと」と言ったとして物議を醸しましたが,その後朝日新聞からの補足記事や参事からの抗議により,毎日新聞側が取材不十分を認め,記事の削除及び訂正をしたらしいです(その点の記事はこちら)。
さらにオチが続きまして,黙祷の要請,実は数年前から長崎代表からも続いていたそうですが,それも毎年門前払いしてたそうです。

高校野球って誰のために,何のためにやるの?

この問題,話が大きく拡がってしまいますので,私は次の点に絞ってコメントしたいと思います。
1 黙祷をさせることの可否
2 そもそも高校野球とは何か

(この他に,報道のあり方も問題になるのですが,今回はこの点は割愛します。)

1 黙祷の可否について
  結論からいえば「出場校に黙祷の機会を与え,やるやらないは各校の自由にする」というのがよいと考えます。
  高野連側が黙祷を拒否した理由は明確にされていないものの,考えられるのは,①進行の妨げ,②広島原爆以外での黙祷の可能性(黙祷の拡大),③他の高校の選手に対する影響,④逆に黙祷を強制することで思想良心の自由を害さないかなどと思われます(推測ですが)。
  このうち,①については,開会式でやるとか,試合中にやるというのであればそれは進行の妨げということになるため,拒否するかはともかく少なくとも何らかの是正措置はあるでしょう。
  しかし,今回は開会式の前で,しかも時間は1分程度,さらに黙祷をするだけなので,事前の準備や事後の片づけなどはなく,いわばその場でできるものです。とすれば,進行の妨げにはならないと思います。
  ②については,9日に長崎の原爆が考えられます。しかし,戦争以外の被害者(電車脱線事故,飛行機墜落事故,台風や地震の被害者など)に対しても黙祷をしたい等という学校が出てきた場合,確かにその切り分けが難しいでしょう。尊い人命が奪われたという点では優劣はないわけですから。
  しかし,むしろ「やりたい」という学校があるならば,それは認めてあげて良いのではないでしょうか。ただし,①の問題も踏まえ進行に配慮すること,あくまでも非宗教的な理由に限ること,その黙祷が教育効果として有益と認められること,後記のとおりそれが強制にならなければ,という条件を課す必要はあると思います。
  ようは,高校野球は教育の一環,ということを前提に考えればよいと思います
  ③については,要請を受けた高野連は,いきなり各校の生徒全員に直接伝えるわけではなく,実際は,監督やチーム代表者などの学校関係者(大人)に伝えるわけでしょうから,監督などが生徒にどのように伝えるのか,という点につきるでしょう
  ④については,確かに黙祷を強制することは,憲法19条に反する可能性もあります。したがって,黙祷を強制させることは問題です(じゃあ,8月15日の12時に甲子園でも黙祷しているじゃないか,という話はありますが,あれは建前上高野連の要請に対し,任意に応じているだけです。)。
  今回の場合,広島代表からは「みんなでやりたい」といわれたに過ぎず,「みんなにも黙祷をさせろ」と言ったわけではないため,広島代表の高校生も,あくまでも「趣旨に賛同してくれる学校はやってほしい」という意味で依頼したといえるでしょう。そうだとすれば,高野連としても,「広島代表からこういう依頼があった。やるやらないは各校の判断に任せる。時間や段取りは広島代表から別途連絡があると思う。」位のことを伝えても良かったのではないでしょうか。この程度であれば,思想良心の自由の侵害にはなりません。

2 そもそも高校野球とは
  これはタレント活動やプロ野球予選会でもなく,あくまでも「部活動」の一環です。つまり,「教育」それ自体なのです。
  高野連は,この教育効果を最大限に発揮できる環境を提供し,大会が円滑に進むように様々な問題を検討し,実行するセクションといえます。
  とすれば,高野連は「まず教育効果がどうか」という点を最優先に考えるべきなのではないでしょうか。己の体裁を優先に考えることは少なくともおかしい話です。
  今回の件についても,広島の原爆被害者に対する黙祷が高校生に対してどのような教育効果を与えるのか,広島代表がどのような趣旨で申し出をしてきたのか,やった場合とやらなかった場合では教育効果にどのような違いが出るのか,高校生に対して心身上の影響はあるかどうか等を多角的に検討して,結論を出すべきではなかったかと思います。
  そして,私は,この程度の行為であれば,戦争と平和を考えるという教育効果は期待でき,しかも精神的な苦痛を与えるものとはいえないため,やはり黙祷の機会は認めるべきであったと考えます。
  高野連も,自分たちが何のために仕事をしているのか,今一度考え直してほしいと思います。

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夜泣きするセミ

2005年08月06日 01時32分17秒 | 環境問題
関東地方では,ここ数日猛暑が続きました。もうここ10年くらい,35度以上は当たり前の状態になってきました。
私が小学生の頃は,32度もあると,「うわー,暑すぎ」と思っていましたから,確実に夏は暑くなってきています。
ところで,ここ2,3年不思議なことが起こり始めました。実は,「セミが夜中になく」ということです。
私が子供の頃は,昼間にセミがうるさいぐらいに鳴き,夜はとぼけた蝉がいるものの,基本的には泣かないものでした。
ところが,ここ数年は,明け方セミが鳴くと,日中はほとんどセミが鳴かず,よる暗くなってから一斉に泣き出し,それが深夜まで続きます。

セミって夜行性じゃないよなあ

昆虫博士ではありませんが,経験則上,セミは夜行性ではないはずです。なのに,なぜ夜に泣くようになったのでしょうか。理由は簡単です「昼暑すぎるから」。
人間だって,35度も超えればへばります。まして,体温調整のきかない昆虫はなおさらのことです。セミだって,「こんなくそ暑いのにないてられるか」となります。そして,涼しい場所で昼寝をします。
でもって,30度を切る夜8時過ぎ頃にやっとセミ本来の気温になってきます。でもって,なく,ということではないかと推測しています。
だとしたら,セミの世界でも確実に環境の変化に対応するか,または対応できず死滅する種類が出始めてきた,ということになるでしょう。場合によっては,あと10年もしたら,日本のセミは全滅するかもしれません。
地球温暖化の原因は何か,もう一度考えてみましょう。夏の風物詩であるセミの鳴き声がひょっとしたら,やがてCDでしか聞けない時代になってしまう,そんな悲しい時代はごめんです。

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