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こんばんは。
今回は、連載11回目ということで、
表題にもあるように
「イマジネーショントレーニング」におけるデジタル・テクノロジーの利用法をざっと書いてみます。
絵の作業にどうデジタル・テクノロジーを取り入れるかについて興味がある方の参考になるとよいです。
わたしはかなりデジタル・テクノロジーの恩恵を受けていると感じています。
多くの作業をデジタル・テクノロジーでやっています。
おそらくiPadがなかったらわたしの稽古は始められなかっただろうと感じます。
わたしのiPadはかなり旧式の「無印」というモデルで、動作が重いのがたしかにちょっと困っています。
まず重要なのは、大量の「メモワール」群で、なにしろ二万件以上の「メモワール」をクラウドに置いていて、
苦労しながらなんとかそれらを整理活用しています。
そして表計算やTODOも、メモワールの重要な要素となっています。
表計算はアップル社の「Numbers」を愛用していて、
これは有名なマイクロソフト社の「エクセル」よりも、使いやすいと感じます。
TODOは「ティックティック」というアプリを月額300円で使っています。
これも整理していつでも取り出せるようにする必要があり、
これらを紙でするのはかなり難しいと感じます。
「アイデア・デッサン」や、「アンソロジー」などの作業では、わたしはとくにデジタル・テクノロジーは使わないのですが、
作品の写真をかなり頻繁に撮っており、
作品が「いいな」と思うと、たいていは写真をスマホで撮って、ざっとトリミングだけはしておきます。
紙に画いた絵の画像は、基本的に「レタッチ」をしていません。
これをiPadの「ライトルーム」というアプリに入れて管理しています。
また初めからデジタル・テクノロジーを使って描画することもあります。
その場合は、だいたい「プロクリエイト」というソフト(アプリ)で画くのですが、
最初はアップルペンシルを買う金がなくて指でiPadの画面に画いていました。
これはやってみて案外お勧めの方法です。
いまでも指でiPadの画面をこするのが好きで、
まるで絵の具を指でこすっているような感覚で画けるのがいいところです。
「プロクリエイト」はいろいろな複雑な機能のあるソフトですが、
わたしは自分で使う最低限の能力でやっていて
それがとてもわかりやすいというのが非常に助かります。
コンピュータ作品の場合、「フォトショップ・エクスプレス」というアプリで、
わりあいと簡単にいろいろな画面効果(レタッチ)を試していましたが、
利用が有料になってこれを使い続けるかいま迷っているところです。
細かいレタッチの知識や能力がない場合にはこのアプリは直感的で非常におすすめです。
また「メモ」アプリでは、アップルペンシルを使って、
「ルーティンワーク法」の作業をしており、
また、ブログの原稿は、「エバーノート」で書いています。
広い画面がほしいと思うときはパソコンで、
リラックスして茶店で原稿を書くときは、ここでもiPadを使います。
これもクラウドで同期しているのが非常に便利です。
「エバーノート」はやや動作が重いと感じています。
また、わたしのiPadはWi-Fiなので、「同期」に問題がおきる場合もあり、
これは現在の大きな課題となっています。
またわたしはご覧のように、毎回原稿に一作品を添えるようにしています。
方法論の原稿だけではあまり説得力がないと思いやっているのですが、
将来はネット上での作品の展覧会のようなこともできたら面白いと思っています。
しかしそれには、いまのところテクノロジーやメディアとして「これ」という決め手がない状態です。
インスタグラムの投稿もしていて
割合と簡単に投稿できるのはたしかにいいのですが、
知人のトラブルなどの例を見て、ちょっと不安に感じています。
また、これからの画家さんはiPadでプレゼンする時代ではないかと思います。
画家のプレゼンには、iPadは、手軽で充分な性能があると感じます。
とりあえず、自分の作品の画像の多くが、いつでも手許にあり、
どんなことをしているかを具体的に見てもらえることは、
けっこう重要なのではないかと思っています。
(つづく)
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