リリオーの日記

気が付いたことを書きます。

泣いてくれました。

2015-04-04 16:39:51 | Weblog

20年位前、母との最期の会話は「お盆に三原に連れて行く」
「もうええ・もうええ」だった。
2度の脳梗塞で少し下半身が不自由になった母の楽しみは
日曜日に行くパチンコと墓参りだった・・・リリオーの担当。
お布団干しやら母の部屋を掃除をしないといけないので連れ
て出て欲しい姉の要望でもある。(今のようにケアーホームに
預けて…などなかった)
その時、何時も母が言うのは三原の墓参りに連れて行って・・・
2軒の店をしていて、ものすごく忙しかったリリオーは、ここに墓
があるのに三原まで行かんでもエエだった。
でも、何故か五月晴れの清々しい陽を浴びて気持ちよさそうに
手を合わしている母を見て「三原に行こう」とリリオーは言った。
だが、母の答えは・・・
「もうええ、もうええ、お母ちゃんはもうええ」と微笑みながら言う
のだ。今まで見たこと無かった穏やかな笑顔で天使のように映
って・・・その時は分からなかったが自分の寿命を悟っていたか
のようにその1週間後に母は倒れ、意識不明のまま半年後に逝
った。
それから10年位してリリオーは母の写真を持って三原へ。
「お母ちゃん、来たよ、ごめんな、一人で来てごめんな」
自分でも驚くほどの人目もはばかることなく号泣したのだ。
そのことを店のHP中にあるブログに掲載した。
「ママ、泣きました、感動しました、凄いです」
店の女の子の一人は大きな目を一直線リリオーに向けて言って
くれました。いや、自分の気持ちを書いただけで感動してもらえる
事ではと恥ずかしかったことが浮かんできます。
明日、行って来ます。今度は母の写真だけでなく父のもバックに
入れました。
又、今度は呉線のマリンビューにも乗りたいと・・・。
ゆっくりと青春18きっぷでね。