届く訳ないですよね。友はもう、この世界には
いないんですから。友・KOさん。
絵画も習字も満点の彼女からもらう年賀状を
毎年楽しみにしていました。でも去年は・・・
来ない?いや遅れて来たんだ。
「昨年のお誘いは行けなくてとても残念でした。
年末にかけて入院・・・バタバタして年賀状が
遅れました」と書かれた年賀状。
11月に逢う予定だったが風邪を引いてと断って
きたので心配していたが大丈夫か携帯やメール
をしました。そして・・・次に葉書が・・・。
「目はムーミンのいじわるミィちゃん小鼻はブゥ
ブゥ子豚の横広がり、頬は不思議と下ぶくれ、
口元はシワ皺のへの字・アッハハハ!!!
流行の先端を走る趣味などありませんが肺がん
とやらの病名を告げられ・・・」
泣きたく辛かったであろうに明るく振る舞っている
葉書を見てハンカチじゃなくタオルが要りました。
去年、元客様からお聞きした話。
「長年の友達を亡くしたんだ、親や身内の死と違う、
何といっていいのか分からん辛さ・悲しさがあるな」と。
本当に義姉の死とは違うものがあるとリリオーも
頷きました。この悲しさは何なのか・・・
人生の半分以上、同じ釜の飯(新地の飯)を共有した
友・いや戦友の死は止まることのなく流れ行く川の水
のように不可思議で永遠に答えが出ないような気が・・・。
年賀状って色んな思い出を運んでくれますね。