シスターみみっくのなんだかわからない堂

日常のよしなしごとをつづります。正教会のお祈り、読んだ本、ハマリものなどなど。

速報(追記あり)

2008-12-05 19:59:08 | 正教会及び宗教全般
モスクワの総主教アレクシイⅡ世聖下が永眠されました。

今のところ日本語のニュースは出ていないけど、いくつか見た中でタイムズの記事が一番長そうなので(主に履歴だけど)貼っておきます。
Patriarch Alexy II, head of Russian Orthodox Church, dies

総主教庁のサイトはたぶんみんなが殺到したせいだろう、繋がらなくなってた。
今朝モスクワ郊外の自宅で永眠されたとのこと、死因は明らかになっていないようだが以前からガンを患っていたという情報も。
そういえばだいぶ前に心臓悪いって聞いたことあったっけな。

追記:共同と日経来ました。
アレクシー2世が死去 ロシア正教会総主教
【モスクワ5日共同】インタファクス通信によると、ロシア正教会総主教のアレクシー2世が5日、モスクワ郊外で死去した。79歳。死因などは明らかにされていないが、心臓を患い手術を受けたといわれていた。正教会は6カ月以内に新しい総主教を選出する。(後略)

ロシア正教会の総主教が死去 プーチン前政権下で勢力拡大
東方教会の最大勢力であるロシア正教会の総主教アレクシー二世が5日、死去した。死因は明らかにされていない。79歳だった。後継者は教会幹部の投票で決められるとみられる。ソ連崩壊直前の1990年に総主教となり、「大国復活」を掲げたプーチン前政権が国民の精神的求心力として正教会をてこ入れするなかで勢力を拡大した。プーチン前大統領の演説の場に頻繁に姿を見せ、安全保障会議などにも参加し、「正教会は政権の一機関」ともいわれた。2007年にはプーチン前大統領の仲介でロシア革命をきっかけに分裂した国内外のロシア正教会が80年ぶりに和解。1054年に分裂した東西教会の和解に向け、ローマ法王ベネディクト16世と会談を模索していたとされ、後継体制に注目が集まりそうだ。

首座主教の着任式で来日されたっけなあ。
恰幅がお宜しすぎて息遣いがちょっと苦しげな感じだったのを覚えてる。

永遠の安息をお祈り申し上げます。

津太夫らの見聞録「環海異聞」複製本に 塩釜

2008-12-05 17:25:49 | ニュース、時事
河北新報より。
津太夫らの見聞録「環海異聞」複製本に 塩釜
宮城県塩釜市のNPO法人「NPOみなとしほがま」は、県図書館所蔵の県有形文化財「環海異聞」を写真撮影して複製本を作成し、塩釜市図書館に寄贈した。環海異聞は江戸時代、日本人で初めて世界一周をした津太夫(塩釜市寒風沢出身)らの見聞をまとめた本。県図書館所蔵本の閲覧は研究調査目的に限られていることから、NPOは子どもたちも手に取れるように複製本を作った。環海異聞は1793年、石巻を出航した千石船「若宮丸」の乗組員がいわき沖で難破してロシアに漂着した後、世界一周して長崎に帰るまでの12年間の記録。仙台藩の蘭学者・大槻玄沢らが津太夫らから聞き取った内容を16冊にまとめた。(後略)

石巻からロシアに漂着した人たちもいたのか。
全然知らんかった。
或いはみんな知ってるけどあてくしだけ物知らずだったのか?
不覚を取り申した。
不覚を取り申したぁぁぁ

伊勢の大黒屋光太夫は知ってる。
映画も見たし、家には「おろしあ国酔夢譚」はもとより「北槎聞略」もある。
ゴスポジ・ポミールイ(主憐れめよ)を光太夫が「念仏」と訳してるのにいたく感じ入ったものだ。
それから鹿児島のゴンザとソウザ。
光太夫ほど有名ではないかも知れないけど世界初の露日辞典を編纂したことで知られている。

恥ずかしながらいつ頃の話かも分かんなかったので環海異聞で検索したらこういうサイトがあったのでざっと読んでみた。
日本人初の世界一周 津太夫の世界一周記
津太夫はじめ若宮丸の乗組員たちはレザノフと一緒に世界一周した後長崎についたんだね。
そうかー光太夫たちはラックスマンと一緒に来たし、その次のレザノフは津太夫たちを連れてきたし、これって外交カードだったんだなあ。
そういやイルクーツクでこの人たち新蔵と庄蔵(大黒屋光太夫の時にロシアに帰化した二人)に会ってるんだって。
会ってるどころか庄蔵の最期を看取った人もいる。
新蔵に説得されてロシアに帰化した人も何人かいる。
新蔵と庄蔵が仲悪かったらしいとはどっかで読んだけど、なんか上のリンク読んだらむしろ若宮丸の人たちの方が残留組と帰国組でいがみ合ってた感じ。
残留組の一人善六は後年ゴロヴニン引き取りの時通訳として三度函館の地を踏んだそうだ。
そんでそのゴロヴニンの日本幽囚記読んだ若き日のニコライ大主教が日本伝道への熱い思いを胸に抱き、でそれから約150年後の今、あてくしが正教徒として生きていると。
ん~なるほどねえ(しみじみ
つながって~いるからねぇって、と思わず絢香歌ってしまったぞ。

来年父の七年祭だし実家帰った時でもゆかりの地みたいなとこちょっと歩いてみたいなあ。
大黒屋光太夫は伊勢に帰れなかったけどこの人たちは故郷に戻ってるんだよね。
いやいやそれにしても世界一周とは。
月ノ浦から世界に船出した支倉常長しか知らなかったよまったく…



今「おろしや国酔夢譚」見たら若宮丸のこと書いてあったorz