泉鏡花 著 写真は集英社文庫390円(税込)
名作と言われるのにそれ相応の裏づけがあるのだとうならされました。曰く、描写がうまい。文章のリズムが良い。明治人の教養が生きている。印象的な場面としてはヒルの場面、水辺の描写、ウサギのシーン等。 <その他の感想を紹介します>・最後は若干肩すかしかもしれない。・先をせがみたくなるシチュエイションで引き込まれて読み、幻想小説は苦手と . . . 本文を読む
聚楽 太閤の錬金窟(グロッタ)』 宇月原晴明 新潮文庫 すごい大風呂敷で面白かったです。望みは何かと訊かれたら 小池真理子 新潮社 パブロフの犬?「傷だらけの天使」 矢作俊彦 2008年の新刊の中ではこの本ということにしておきます。新刊は期待して読み始めたのに今イチだったり挫折した本が多かった。この本 . . . 本文を読む
著者:志水 辰夫 集英社 1,890円(税込) 発売年月日: 2008年11月5日
前作『青に候』につづく、著者2作目の時代小説(書き下ろし)。 感情表現をぎりぎりにまで切り詰めた抑制の効いた文章。それと対をなすように情感たっぷりに描かれた移ろい行く日本の四季(特にタイトルにもなっている早春の自然描写は絶品)。そして、封建制下に生きる下級層の悲哀 . . . 本文を読む
読書会「おもしろ本棚」について
おもしろ本棚について、簡単にご説明をさせていただきます。
この読書会は約40年前に発足し(古い!)、現在、文学評論等をお書きになっている 菊池 仁さんに講師をお願いしています。
●主な活動内容
・毎月第3土曜日(原則)午後2時~4時頃まで、千代田区内、あるいは港区内の会場で読書会を行っています(3月と8月はおやすみ)。
課題本は、出席者の投票で決定しますが、新刊もあればいわゆる名作もあり、洋の東西を問わず、 内容のカタいものもユルいものも小説もノンフィクションも、何でも読みます。決まった本は、各自で購入したり図書館で借りたりしています。
過去の課題本と例会とレポートはこのブログで紹介しているのでご覧ください。
・読書会の進め方は、課題本推薦者を一番手に各自が雑感を述べ、講師の総評の後で思い思いに語り合う、というスタイルをとっています。
・現在、正会員は50代~80代の30名弱ですが、特に年齢枠はなく、男女不問。
そのときどきで出席者は十数名ぐらいが集い、読書会後は自由参加の二次会も行っています。
若い頃から本が好きで、いつの間にか年をとってしまった会員も多いのですが、 最近参加された方もあれば、以前の会員が戻って来られることもあります。
・そのほか競馬、花見、温泉旅行など、有志によるオプション企画もちらほらとあり(強制参加ではありません)、和気あいあいと活動しています。
なお、3月と8月については会員以外の方も自由にご参加いただけるオープンな回として、それぞれが最近読んでよかった本を紹介し合ったりしています。
●会費について
・読書会の会場代や、講師への謝礼などの諸経費として、
現在は1期(6ヵ月5回)で5千円という会費をいただいています。
●例会の見学については、「見学のご案内」をご参照ください。