小池真理子 著 新潮社/1,995円2007/10/22
2007年も残り少ないこの時期、ついに今年のベスト本にめぐり合うことができました。 作品的には『無伴奏』『恋』の系譜に連なるこの小説は、現時点における小池真理子の最高傑作と言って間違いないでしょう。封印していたはずの女子大生時代の思い出を、54歳になったヒロインが偶然の再会を機に語り始めるこの物語のモチーフは、本書の . . . 本文を読む
お待たせしました。某日、都内で開かれた忘年会にて発表された、今年のベスト本。 『赤朽葉家の伝説』 桜庭一樹昭和初期から3代にわたる女性の物語。こういう話が好きなので。桜庭一樹の他の本「七竃となんとか」(題名よく覚えてないけど)も読んだけれど、これはつまらない。この作家よくわからないところがあります。(禁煙好き)『オリガ・モリソヴナの反語法』 米原万理チェコのソヴィエトスクール . . . 本文を読む
・佐々木 譲【著】ハルキ文庫 720(税込)角川春樹事務所 (2007-05-18出版) 出席者19人(男性4人、女性15人)と今年一番多かったのではという出席率、たいてい一人か二人は途中挫折という人も必ずいるのですが、全員完読、そして、佐々木譲通の天馬さんのA3三枚にわたるレジュメ「佐々木譲の世界」付きという、2007年最後を飾るにふさわしい(?)例会となりました。
感想(超 . . . 本文を読む
ガーネット著/安藤 貞雄訳岩波文庫 483 2007.6 短いながらもH.G.ウェルズも絶賛したという怪作。最近は某Y新聞のネットでも取り上げられたとかで売れ行きも上昇中(?)。人間妻系怪しげな別タイトルがある。 様々な前評がありましたが。。。奥が深く以後うーんとはまりそうだという感想もあり、総評としては、読ませる、考えさせられる作品と好意的でした。(まとめすぎ!) 感想・感動! . . . 本文を読む
読書会「おもしろ本棚」について
おもしろ本棚について、簡単にご説明をさせていただきます。
この読書会は約40年前に発足し(古い!)、現在、文学評論等をお書きになっている 菊池 仁さんに講師をお願いしています。
●主な活動内容
・毎月第3土曜日(原則)午後2時~4時頃まで、千代田区内、あるいは港区内の会場で読書会を行っています(3月と8月はおやすみ)。
課題本は、出席者の投票で決定しますが、新刊もあればいわゆる名作もあり、洋の東西を問わず、 内容のカタいものもユルいものも小説もノンフィクションも、何でも読みます。決まった本は、各自で購入したり図書館で借りたりしています。
過去の課題本と例会とレポートはこのブログで紹介しているのでご覧ください。
・読書会の進め方は、課題本推薦者を一番手に各自が雑感を述べ、講師の総評の後で思い思いに語り合う、というスタイルをとっています。
・現在、正会員は50代~80代の30名弱ですが、特に年齢枠はなく、男女不問。
そのときどきで出席者は十数名ぐらいが集い、読書会後は自由参加の二次会も行っています。
若い頃から本が好きで、いつの間にか年をとってしまった会員も多いのですが、 最近参加された方もあれば、以前の会員が戻って来られることもあります。
・そのほか競馬、花見、温泉旅行など、有志によるオプション企画もちらほらとあり(強制参加ではありません)、和気あいあいと活動しています。
なお、3月と8月については会員以外の方も自由にご参加いただけるオープンな回として、それぞれが最近読んでよかった本を紹介し合ったりしています。
●会費について
・読書会の会場代や、講師への謝礼などの諸経費として、
現在は1期(6ヵ月5回)で5千円という会費をいただいています。
●例会の見学については、「見学のご案内」をご参照ください。