千日は、回数を重ねて功徳を得る修行の単位として古くからありました。
比叡山の千日回峰行は、よく知られているところです。
過酷で厳しい修行ですと簡単には言えない想像を絶するものだと思います。
⇒比叡山延暦寺
回数には百という数字もあります。
お百度詣りは、本殿とある特定の場所(そこには何か目印になるものがあったりしますが)の間を1日の内に百度往復することで祈願するものです。
⇒石切劔箭神社
回数だけでいえば、もっと大きいものがあります。
浅草寺の四万六千日です。
ほおずき市が開催されることでも有名ですね。
⇒浅草寺
46,000日といえば約126年
人間の一生がすっぽり入って余りが出ますね。
ところで、一日のお参りで千日分のご利益が得られる日が、功徳日です。
この日にお参りすると、千日分の功徳が得られるという日で、千日詣りという行事が寺院では行われます。
京都清水寺の千日詣り(8月9日~16日)
⇒清水寺
功徳は善行、よいことの意味です。
それを積むことにより、悟りを開いていくことができるというものです。
(実際は、こんな簡単なものではないでしょう。深くはわかりません)
積んだ功徳は、他の人々にふりむける、配っていくことが必要なのです。
功徳日はその最大の日ということになります。
といって、この日にさえ行けば、「残り999日は何もしないでいい」というわけではないでしょうが、大きなご利益を得られるとすれば、この日にお参りすることは大切かも知れませんね。
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