観音菩薩(観世音菩薩(かんぜおんぼさつともいう))は、慈悲と救済の菩薩として、広く知られています。
あらゆる生きとし生けるもの(衆生・しゅじょう)の声を聞き救済しますから、様々な場で姿を変えます。
観音は、あらゆる声を聞く、単に聞くのではなく心で聞き受け止めるということが声を観るということになります。
また仏教では、その人の因果によって6つの世界(六道・・・地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天)を巡ると言われています。
観音菩薩は、六道それぞれの世界に自在に対応して姿を変え6人の観音菩薩がいます。
この意味で観自在菩薩ともいわれます。
一般的に観音菩薩といえば聖観音を指します。
地獄界で救いの手を差しのべます。
奈良の薬師寺の聖観世音菩薩像
⇒薬師寺
千手観音菩薩
正式名は千手千眼観自在菩薩
千の目で苦しみを見、千の眼で救う菩薩です。
六道のうち、餓鬼界に対応しています。
⇒興福寺
菩薩は、悟りを開くための修行中ですから、そのことが人間にとっても身近な存在になるということですね。
声を観るという境地には到底達しませんが、それでも出ている声だけで分かったような気にならないようにはしたいものです。
情報の時代ですから、目にするもの、耳に入るもの、何が本当で何が偽りか、わからなくなりますね。
18日は観音菩薩の縁日
各寺院で歳の市などが開かれます。
寒い中、出かけるのも気分がピリッとしていいかもしれません。
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