▲ハウスパイプと園芸支柱のクロス止めの支柱組み(面倒な紐でのくくりは一切不要)
支柱の組み立てには皆さん大変苦労されていると思います。
せっかっく組みあがっても、ガタついたり、強風で倒れたりと
私も最初は紐でくくっていたため、苦労しました。
私が10数年前から実践している、紐を一切使わずに、簡単かつしっかりとした支柱の組み方を紹介します。
支柱にはハウス用の直管パイプをおすすめします。
グリーンの園芸支柱を使っている人が大半かと思いますが、園芸支柱は値段が高い割には、すぐに曲がったり、折れたり、腐食したりと耐久性に欠けます。
特に横方向につなげず、大変使いづらい。
その点、ハウス用パイプは少し重く、値は張るが耐久性は抜群。
私は、同じパイプを12年以上も使い続けていますが、錆も出ずかえって経済的です。
ぜひ、ハウス用の直管パイプを試してください。
支柱組みに使う資材
①支柱にはハウス用の直管パイプ
径は19mmφ、長さは2.75mを使います。
直管パイプ径は19mmφ、22mmφがあります。
19mmφが値段も安く軽くて適当です。
長さは5.5mパイプを半分にカットして2.75mに揃えている。
菜園の畝長を5m単位に取っているので、横支柱は2.75mパイプを畝長に合わせて継ぎ足せば良い。
また、縦支柱は40cmほど埋め込めば地面からの高さは2.35mとなり、適当な高さの縦支柱ができる。
②支柱同士の継ぎ足し
支柱の横方向の継ぎ足しはパイプとパイプをつなぐ金具が内ジョイントという名称の金具を使う。
内ジョイント金具 19mmφ用
パイプの端が印籠つぎにできるように絞ってあるパイプを使う場合は、ジョイント金具は不要です。
②支柱同士のクロスジョイント
パイプバンド(フックバンド) 19mmφ用
パイプを十字にクロス止めするときは、パイプバンド(フックバンド)という針金バンドを使う。
パイプやパイプバンド、パイプジョイント金具はいずれもホームセンターで売っている。
私が買った店は、カインズ、コメリ、コーナン、農協だ。
他にもハウスパイプ用金具が様々あります。金具を揃えれば、多種のパイプ組ができますよ。
用途によってパイプ組を考えるのも一興です。
支柱の組み方
①ネット用の支柱の場合、縦、横ともこれを使用する。この場合縦、横支柱の結束は19mm用のパイプバンドを使う。
②キュウリやトマトの支柱は、横方向と、横支柱を支える縦の主要支柱はハウス用パイプを使用。
それぞれの野菜を補助するための縦支柱には16mmφのグリーンの園芸支柱を使っている。
なぜ、16mmφにするかって言うと、ハウス用パイプの横支柱と グリーンの園芸パイプの縦支柱をクロス止めする場合に、
19mm用のパイプバンドが共用できるからだ。
また、力がかかる部分の支柱はハウス用のパイプを使うので、構造上、園芸パイプには負荷がかからず16mmで十分である。
これらの、支柱の結束には一切ひもは使っていない。
支柱同士の結束も簡単で、短時間で組みあがり、大変な省力化となる。
少し、初期投資も必要だが、手間と見栄え、きっちりとした支柱組には最適な方法だ。
支柱立てに使う道具
①支柱の穴あけ用鉄パイプ
支柱より少し太い鉄パイプを打ち込み、支柱穴をあける。
これを引き抜く時に便利なようにと鉄パイプに横棒を溶接してもらった。
細穴をあけて縦支柱を埋め込むため、縦支柱自体を打ち込む必要がない。
②アースドリル
電動ドリルに取り付けて使いますが、使い勝手が悪くおすすめできません。
畑には電源がないため、充電式ドリル(12vインパクトドライバー)を使った場合、5個所程度の穴あけで電池が消耗してしまいます。
(私の場合、1.6kvaの発電機があるので容量の大きな電動ドリルを使ったが。ビニールハウスを建てるなど、
大量の穴あけには威力を発揮するが、それ以外には面倒なだけで使い物にはならない。)
③支柱を引き抜く道具
支柱組を解体する場合に、埋め込んだ縦支柱を引き抜く時に使用する。
支柱を押し込む時にも使える。
雨が降った後など、地面が柔らかくなっている時は、特にこれを使わずとも両手で引っ張り抜くこともできる。
十分に腰を入れて引き抜かないと、腰をやられるので要注意!
支柱組みの実例
横はハウス用19mmφパイプ、縦は園芸用16mmφ支柱
横、縦共にハウス用19mmφパイプ これにネットを張っている。
これは、ソラマメを囲ったネットだが、これもハウス用パイプとパイプバンドで組んでいる。