「松風供一啜」
東大寺道善師
芒 水引草 秋明菊
立派な杜鵑(ほととぎす)は
今朝自宅から稽古場に歩いてくる途中
ご近所の奥さんからいただいたもの
そして右下に小さく入れたのは
色づき始めた
錦木の照り葉です
炉の季節が
もうすぐそこまで来ています
中置 濃茶 茶筅飾
主菓子 実りの秋 鼓月製
干菓子 熱田神宮 御神饌
今日は午前に三名の方が来られ
お濃茶点前を稽古された後
三人がそろって
後片付けを手伝ってくださいました
というのは
実は昨日名古屋の伯母が亡くなり
今日の夕方6時からのお通夜に
私はどうしても参列したく
午後のお稽古をお休みさせていただくことにしたのです
それで彼女達は気遣って
お稽古後もすぐに帰らすに
後片付けをして下さったのです
最近は感染症のことがあって
後片付けのお手伝いはせずに
早くお帰りいただくようにしていたのですが
今日はお弟子さんのご厚意に甘えることにしました
お陰で30分で片付けが終わり
仕事を早く終えて帰ってきた夫に
京都駅まで送ってもらって
4時には名古屋駅に着くことができました
伯母は93歳でした
棺の中の伯母はとても穏やかな優しいお顔でした
戦後伯父と一緒に満州から帰国し
色々なご苦労があったそうですが
晩年は大勢の可愛い曾孫たちに囲まれ
お幸せだったことと思います
最後のご挨拶をさせていただき
ほっとして帰って参りました