「一華開五葉」
前大徳文雅師
禅宗の初祖・達磨大師が
二祖・慧可(えか)に与えた
伝法の偈の中にある一句です
吾れ本(もと)この土に来たり
法を伝えて 迷情を救う
一華 五葉に開き
結果 自然(じねん)に成る
《意味》
私はこの地に来て
迷える衆生をすくうために法を伝えた
一つの花は五弁の花びらを開き
やがておのずから実を結ぶであろう
この句には
次のような2つの意味があるそうです
①達磨が伝えた禅が
やがて五つの宗派(臨済・曹洞・い仰・雲門・法眼)に
分かれて花開く
②「五葉」が仏の五つの智慧
(大円鏡智・平等性智・妙観察智・成所作智・法界体性智)
を表す
これは「五智如来の智慧」と言われ
「この世の全てをありのままに見ることのできる
曇りのない心」のことだそうです
ただ今日の私は
「結果自然に成る」という
安堵と喜びの気持ちで
この掛物を掛けさせていただきました
私事ですが
アメリカ在住の息子夫婦に
子供が生まれました
名実ともに”おばあちゃん”に
なりました
長板 諸飾り 薄茶点前
主菓子 春告草 鼓月製
干菓子 雪渓 大和甘林堂