表千家一期一会

12月稽古場 1



「看々臘月盡」
前大徳紹尚師




一年って早いですね・・・


毎年今頃になると誰しも
月日のたつ早さを口にします

通り過ぎた時間は
本当に短く感じます



人生に残された時間は
あとどれほどあるのでしょう

それは
誰にもわからないけれど

いつか
最後の瞬間を迎えた時には
過ぎ去った人生は
やはり
あっと言う間の短い時間だったと
感じるに違いありません


そう思うと
今まだ与えられている
この一瞬一瞬は
なんといとおしい宝物なのでしょう



桑木地 三重棚 

三重棚は
もと水屋において道具をのせておく棚から
久田宗全が思いついて
一閑で好まれたと伝えられています

そして二重棚は
この三重棚から後に
吸江斎によって案出されたのだそうです


私は
いかにも「棚」という感じの
このシンプルな三重棚が
個人的に好きです



主菓子 都どり  鼓月製



干菓子 晒よし飴  市場屋製

宮城県の銘菓晒よし飴は
とても繊細な飴菓子で

数年前に通っていたお稽古場のお茶事で
初めて口にした時は
その軽さとお口の中でさっと溶ける感触に
とてもびっくりしました


このお菓子を見ると
今は故人となられたM先生を
思い出します



晒よし飴は
こんな白い粉(らくがん粉というお米から作られた粉)の
中にぎっしり詰められています






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