表千家一期一会

6月稽古場 5


Fさんが
ご主人の転勤に伴なって
栃木から関西に引っ越して
お稽古場に来られるようになったのは
2年前の4月でした


誰とでもすぐに打ち解けて
裏表のないまっすぐな性格の彼女は
すぐに社中に解けこまれました


月見茶事から始まり
夜咄や
八幡松花堂・奈良高山での茶会など

この二年間
稽古場の行事にとても積極的にご参加下さり

京都で開かれるお茶会にも
度々ご一緒させていただきました


彼女がそれほどまで
精力的に精進なさっていたのは
いつかまた
この関西の地を離れなければならないと
わかっていらっしゃったからかもしれません


そんな彼女が

自分にも茶事ができるだろうか・・・

いや
自分も茶事をしてみたいとおっしゃったのが
つい先月のことでした


そんな矢先

突然ご主人に転勤辞令が下り
今月末には
栃木に戻らなければならないことになりました


本日は
引っ越しのご準備などで慌ただしい中

Fさんはいつものように
きちんと着物姿で
お稽古にお出でになりました




『千里同風』
東大寺 公庸師




続き薄


今日の茶杓の銘を
彼女は
「結」(ゆい)
と つけられました


もう一人
一緒の時間に稽古に来られていたMさんは
茶杓に
「再会」
と 銘をつけられました





静かな午後のひととき
しみじみと
心に残るお稽古となりました





主菓子  水無月  鼓月製



干菓子  ざぼん漬け  大分銘菓

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