表千家一期一会

10月稽古場④


今月22日 表千家の久田宗也宗匠がお亡くなりになりました


何年か前に 家元のお献茶席で
久田宗匠が半東をされているのを拝見していて 
とても印象に残っていることがあります

家元がお点前で使われる道具を
久田宗匠が水屋でご準備されていたのですが
茶碗に入れる茶巾を 
何度も何度も丁寧にたたみ直していらっしゃいました

茶巾の準備など もう何百回何千回となさっているのに
まるで 初心者のように 丁寧にたたんでおられる姿を拝見し
深く心を打たれると共に
つい 慣れて疎かになっている自分の水屋仕事を反省しました

久田宗匠のご冥福を心よりお祈り申し上げます

 



『松風供一啜』
(しょうふうにいってつをそなう)
東大寺道善師

久田宗匠の削られた茶杓を床に飾らせていただき
茶杓飾りのお稽古をしました

茶杓 銘山里  尋牛斎



唐物 真 行の稽古をしました



主菓子 みのり 鼓月製



干菓子 長生殿 森八製
(金沢のおみやげ)

コメント一覧

tomoko
親しみ深く思われた宗匠・・・
本当にそうですね。

実は 何年か前に家元と共に
東大寺献茶にお越しになった際
私どもの副席にもお立ち寄りくださいました。

お席が終わって 家元が道具を拝見なさっていた時
久田宗匠が 水屋の廊下に立っていた私に
お手洗はどこですかとたずねられたので
ご案内しました。

ちょうど宗匠がお手洗いから出て来られたとき
偶然 通りかかった友人がカメラを持っていて
「撮ってあげる!」というので
宗匠にお許しを得て ツーショットでカメラに納まりました。
家元がお席を離れるまでのほんの短い時間のことで
久田宗匠は きっと急いでおられたと思うのですが
快く立ち止まってくださったことが
やはり宗匠のお人柄と偲ばれます。

丑年にお生まれになり
十牛図の第一番目の図
『尋牛』の斎号を受けられ
終生その斎号の表すままの
謙虚なお人柄であった久田宗匠。

これからも多くの方々に慕われ続けることと思います。

雲や
尋牛斎宗匠 寂しいことでした。

また流石にいいお茶杓をお持ちですね。
山里など時候もふさわしいご銘ですね。
茶巾のお話もなるほどと思いました。
水無瀬神社のお献茶で近くに居させていただいたことを思い出しました。またその花押も私が最も数多く拝見したものでした。親しみ深く思われた宗匠でした。
寂しいことです。
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