古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

古稀のエベレスト街道 再びNamuche

2018-02-23 17:02:38 | 旅行

左下Machhermoの集落とCho Oyu(8153m)

朝日が差してくる。冬枯れの道を下る。正面はThamserku(6618m)

途中で見かけた標識、右に行っても左に行っても??

久しぶりのAmaDablam(6814m)

長ーい、長ーい下り道、MongLa(3970m)の集落が見える。

ヒマラヤビューホテルの東側巻き道でチベッタンの店、Namucheは近い
2017年11月9日(木)
Machhermoの宿は二軒目に飛び込んだロッジだが、こじんまりとして感じの良い宿だ。
最初に入った隣のロッジは満員だと断られた。
隣には外国人の大部隊が泊まっているようだ。
この小さなロッジには正式な客は小生一人だけで、他に若いポーターが十数人泊まっている。
ポーターは隣の外国人部隊のポーターのようだった。

今日も天気は良い。
ひたすら下る。

とにかく、一回りして終わりました。
NamucheからNamucheまでのエベレスト街道ひと回り。
誰が立てた計画でもない。
エベレスト街道の王道Kalapatthar(5545m)からChoLaPass(5370m)を超えてGokyo Ri(5357m)に登り、今日で丁度10日間、上出来だ。

ひたすら下る。
しかし、長い、つらい。

久しぶりに見るAmaDablam(6814m)はカッコいい。

古稀のエベレスト街道 Gokyo Ri

2018-02-18 12:42:31 | 旅行

ガスの切れ間からEverest

左からEverest、Nuptse、Makalu(8463m)

Cholatse Tso(第三湖)と第二湖、Cholatse山群

ヒマラヤの雀

第二湖

断崖のヘツリを終えてDudhakoshiの流れ

やっと見えたMachhermo(4400m)の集落
2017年11月8日(水)
6時にGokyoの宿を出る。
Gokyo Riまで標高差で550mのピークを目指して出発する。
エベレストの写真を撮ったらそそくさと下山しようと思う。
急登をひたすら登る。
途中でガスが出てきて焦る。
7時頃からは下山してくる人々に出会う。
4時頃には出発している模様。

9時前にピーク下で大休憩、あいにくガスが出始めベストのエベレスト写真は撮れず。
Gokyo Riに登ったことで満足する。

GokyoからMachhermoへの下りはヘロヘロの下山だ。
しかも寒く、指先が無感覚になる。
風も出てさらに寒い。

筋力も体力も根性も、ナイナイ尽くしこの老体を、こうも上手にだまし騙しエベレスト街道へ連れてきたもんだ。
我ながら、今更そのテクニックに感心する。
もうバテバテで一歩も動けそうにない老体を巧みに騙し、利益誘導して、、
自分と我との格闘劇をくりひろげて、、
実際、今までの山行で一番きつい。
過酷だ。死にそうだ。もうやめだ。

行ける所まで下る。
いや、Machhermoまでは何としてでも行く。

古稀のエベレスト街道 Cho La Pass

2018-02-07 07:57:20 | 旅行
カール奥頂き(5904m無名峰)に朝日が差し始める
5000m付近の急登
振り返ればAmaDablam
源頭氷河
ChoLaPassのトレッカー
振り返れば、左の最低鞍部がCholapass
長い長い下り、谷間にDragnakが望める
ChoLaPass ResortでNgozumba Glacierを眺め寛ぐトレッカー
2017年11月6日(月)
6時に宿を出る。
Dzongla(4840m)からCho La Pass(5420m)まで標高差で600mの登り、そしてDragnag(4700m)までの下り。
標高差だけでなく、登りも下りもそれなりの距離が有る。
六七時間は十分に掛かるコースだ。
特に標高5000m近辺での行動は慎重を要する。
酸素の少ないのが身体で直接感ずることが出来るからだ。
一歩毎に意識して呼吸をしないと酸欠になってしまう。
疲労と低酸素の影響でその行動は遅鈍そのものだ。
当然、思考能力も極端に低下する。
それに加えて、気温も零下の世界だ。
かじかんだ手はストックを満足に掴めない。
陽の当たる時間、コースに出るまでは特に厳しい。

教科書に出ているような典型的なU字型氷河カールの中を登る。
モレーン(氷河が押し出した堆積物の丘)も結構な高さがあって苦労する。
しかしカールの底部は穏やかで周りの風景が楽しめる。
振り返ればAmaDablam(6814m)も優雅に聳えている。

源頭部の氷河に出る直前の登りが特にきつい。
頭の上を前のトレッカーが歩いているような急斜面だ。
結構早くに出発したと思っていたが、更に早く出発したトレッカーが大勢いたようで、急登の大岩のガレ場で先が詰まっていた。
それからは一歩一歩の登りになった。

源頭の氷河は大部縮小したようで、大きなクレバス等も無くアイゼン無しでも楽に歩ける緩斜面だ。
Cho La Passは四五十人のトレッカーで大混雑だが、東西の眺望は抜群だ。
西側の下りルートは急傾斜で谷に落ち込んでいる。
日陰でもあり、二三日前に降った雪が凍っていて危険だ。
慎重に下るがスリップして転んでしまった。
ストックをピッケル代わりにして何とか滑落だけは免れたが肝を冷やした。
壁を約200m下ると後は緩斜面の尾根道や谷沿いの路をひたすら下る。
長い長い。
結局、登りに四時間、下りに三時間半掛かってしまう。
疲労困憊

古稀のエベレスト街道 Dzongla

2018-01-01 21:52:48 | 旅行

振り返ってPumo RiとGorak Shep、左の黒い丘がKalapatthar



振り返ってPumo RiとKhumbu氷河

上記より東に振って、Everestは右の稜線の陰で見えない

Zhongla巻き道よりAmaDablam

Cholatse TsoとAmaDablamとCholatse(6440m)
2017年11月5日(日)
今日からは下山だが、只の下山ではない。
5420mのCho La Passを超えてGokyoへ行くコースにした(Everest Three Pass Trailと呼ばれているうちの一部)。
Dzongla(ゾンラ)から先はNgozumba(ゴジュンバ)氷河のDragnak(タンナと呼んでた)まで宿や茶店は一切無い。
モノの本には源頭部やNgozumba氷河にはクレバスもあり、あまり人の往来が多くはないのでガイドと行くように、、とか載ってた。
しかし、数日前にCho La Passから降りてくる数十人のトレッカーを目撃したので、コース上の問題は何も心配いらない。
ただ、心配は体力のみ。


今日はその登山口のDzonglaまで行かねばならない。
相変わらず快晴、一片の雲も無い。
振り返るたびにPumo Riの鋭鋒が素晴らしい。

降りとはいえ一向に工程が捗らない。
流石、5000mはきつい。
身体のあちこちが今にも悲鳴を上げそうな状態だ。
風景だけは旅程を慰めてくれるが相変わらずヘリコプターの騒音がけたたましい。
うんざり等と言う表現では済まない。
米軍基地の騒音もこれ程の頻度では無いであろう。

5時間半の予定が7時間半も掛かって14時半に為ってしまった。
それに、宿もようやく3軒目で空きが見つかった。
意外と混んでいる。
宿は五六軒くらいか。

宿に40才くらいの日本人が居て、ストーブの周りで足の治療をしていた。
独りで入山し、二つの山のパーミットも取っているそうだ。
旅行社のガイドを雇っているが下だけで、山には単独で入っている。
見れば如何も凍傷の三度でリンパ液の水泡が出来ているようだ。
昨日遅くロッジに戻って来たったそうで、心配気に見入っていたので、簡単な治療法と経験を話して安心させてやった。
多分、壊死等の心配のいらない状態だ。

古稀のエベレスト街道 Kala Patthar

2017-12-29 18:10:56 | 旅行

中央奥Sagarmatha,Chomolungma,Mt.Everest(8848m)右Nuptse(7864m)左はChangtse(7550m)、Mt.Everestの手前はEverest West Shoulder

左奥Everest 右Nuptse

Pumo Ri(7165m)

西側の谷を覗き込んでChumb(6859m)Chagri(6027m)
2017年11月4日(土)
6:31 Gorak Shep 9:07 Kala Patthar 同発9:25 10:44 Gorak Shep
今日の行動記録、登って2時間半、降って1時間15分。
それで全てだ。
5140mから5550mまで標高差にして410mだが空気が薄い。
古稀にして、トレーニング不足のこの身体では上出来の時間だがそれでもバテバテだ。

エベレストはといえば特別に何の感動もない。
全然恰好良くないのだ。
Nuptse(7815m)の鋭峰や見上げるようなPumo Ri(7165m)の南壁、エベレスト西陵の無名峰(多分7620m峰),AmaDablumの方が見栄え良い。
エベレストは山らしくないのだ。
将棋の駒の頭のような形でただデーンと座って、威厳だけ持って奥に控えてる、そんな感じだ。

それよりも、早く宿に帰って部屋替えをして貰わなければならない。
昨夜の部屋はポーター用小屋の隅でガラス窓が割れ、電気さえないのだ。
本館は予約で満室だと言っていたが夜にトイレに起きた時、用を足す為本館に行ってみたのだが相変わらず半分くらいは空いていた。
泊めてやっているんだという態度が有り有りで、不満なら他の宿に行ってくれと云うような物言いだ。
確か不満だが、この薄い空気の中で考えるのも移動にかける気力も無いのだから仕方がないが。
新しく移った部屋もベニヤ一枚で仕切った所でベットが有るだけで一坪も無い。
この高度ではこれで上等の施設なのだろうか。
宿泊費も500RsとLuklaやNamucheの倍以上もする。

水は1リットル400Rs (カトマンヅでは20~30Rs )、トイレットペーパー1巻き500Rs(同じく50~60Rs位)、お湯が1リットル600Rs、、、
食事も同様に高くて、尚、美味くはない。

こんなのはこのBロッジだけなのか、宿選びを間違えたのか、、いや、今までの殆どが同じ待遇だった。

退散だ、退散だ