◇小さな旅・観音崎（横須賀）

　娘と３人、ほんとうに小さな旅に出かけた。とはいっても、家から車で１０分の観音崎。
　観音崎は、私たちやマロンにとっては完全に散歩テリトリー内であるが、娘が入ると小さな旅に変わる。
　今日は、久しぶりに観音崎ホテル隣のスパッソによってみた。以前は海洋深層水を売り物にしていたが、京急が、海洋深層水事業を撤退した後は、近くの走水の湧水を使った入浴施設に変わっていた。数少ない横須賀のセールスポイントを使って、何とか魅力を出そうとしている。がんばってほしい。このスパッソには、開設当初はよく来ていたが、近くに温泉つきのジムができたので、すっかり来なくなった。ただ、ジムとは違い、海を眺めながらのお風呂は気持ちがいい。原稿もなく、年度末でたまっていた用事もだいぶ片付いてきたので、ゆっくりとお風呂に入ることができた。
　遅い昼食は走水のやまにへ。娘がいるので、いつもは、1つの地魚(今日はめばる煮付け）を２つに気張った。定食の刺身のほうは、さよりが、実に新鮮だった。
　その後、観音崎ホテルへ行ってみた。海の見えるレストラン（フランス料理のほう）で、ケーキつきのお茶となった。食事制限がある連れ合いも、飲めるお茶を見つけたようで、楽しそうだった。東京湾を行き交う船を見ながら、話題の中心は娘とその友人たちの話になった。若者らしい悩みであるが、私たちにとっては、それも楽しい話である。
　ささやかといえばささやかであるが、しかし穏やかな小さな旅だった。