松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆「持続可能なまちづくり in 飛騨」のフォーラムがあった

2022-07-31 | 1.研究活動
 飛騨市で、「持続可能なまちづくり in 飛騨」フォーラムがあった。特定非営利活動法人 地域と協同の研究センターの主催である。前澤さんの話では、同じような合併、過疎の地域として、交流があり、その延長線で、今回のフォ―ラムの開催となったようだ。

 飛騨市は、以前の飛騨古川などが、合併したまちで、行ってみたい町である。車で行って、飛騨古川のまちを見たことはあるが、泊まったことはないと思う。

 本来ならば行きたいが、諸般の事情でオンライン参加になった。土曜日の午後1時半から5時までの長丁場である。

 2部構成で、
第 1 部「困りごと」は 変化のちから
報告:「地域複合サロン」の広がりと支える力 (飛騨市住民)
    住民の健康づくり・買い物支援(飛騨市地域包括ケア課)
報告:「やなマルシェ」運営する担い手づくり(JA 愛知東女性部)加藤久美子さん
    住民の自治力とは(新城市自治組織)
報告:「地域ささえ愛」宅食サービス・家事支援サービス(JA 愛知東)
     地域福祉活動を続けるために(新城市社会福祉協議会)前澤このみさん
報告:「ヒダスケ!」市民の「困りごと」を全国から
      「お助け」していただく(飛騨市ふるさと応援係)

 総じて言うと、自己有用感をベースにした施策事例で、まちづくりの王道だと思う。いずれも面白かった。

 加藤さんからは、八名マルシェ、前澤さんからは、福祉従事者が生き甲斐を持って働ける条例の紹介があった。

 お二人とも堂々の講演だった。時間があれば、もっと詳しく、話せたら、よりよく伝わると思ったが、盛りだくさんの充実した報告、対談では、仕方がないだろう。

第2部 住民主体のまちづくりとは
 対談 住民の力・行政の役割 都竹淳也さん(飛騨市長) 穂積亮次さん(前新城市長)
という内容だった。
 
 対談の部で、飛騨市長の都竹さんは、岐阜県庁の出身らしく、着実な自治経営で、同時に、県庁出身らしくない(?)、明るく前向きな自治経営で、関係人口の理論は、なかなか興味深かった。

 穂積さんも元気そうで、若者を囲い込んだら、自治のダイナミズムを失うという話は、説得的で、共感された人も多いと思う。

 なによりも交流という実体を踏まえて、今回のフォーラムを開催した地域と協同の研究センターには、敬意を表したい。

 私にとっては、連日、オンラインのフォーラムが続くが、そのたびに学びがあり、もし、このダイナミズムを失ったら、後は退化するか、自分の考えを人に押し付けることになるだけなので、あらためて、勉強はするもんだと、思った次第である。がんばるぞ。
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